皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
ミステリ初心者さん |
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平均点: 6.17点 | 書評数: 418件 |
No.11 | 7点 | 中途半端な密室- 東川篤哉 | 2025/08/28 19:28 |
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ネタバレをしております。
ユーモラスな作風で抜群の読みやすさを誇る東川篤哉さんの短編集です。 不可能犯罪系やトリック系がおおく、物理トリックから叙述トリックの香りがするものまでざまざまなものがあって楽しめました。ちょっと考えただけではわからないが、解決編をみると納得感のあるのも良かったです。 以下、長くならないようになるべく短く各話の感想を書きます。 ・中途半端な密室 テニスコートは屋根がないため、たしかに中途半端。論点はなぜ内側から鍵を閉めたかですが、非常に納得の行く結末でした。ヒントも多く出ておりましたね。このオチでは殺人ではなく事故なので本来は私の好みではないのですが、短編では長編ほど本格度にこだわりすぎないようにしていますw ・南の島の殺人 アホな私でも、警察が容疑者を通訳にする訳はないと気づきました。しかし、そこから推理は全く進みませんでしたw 通訳関連の違和感も納得のオチで良かったです。 ・竹と死体と 竹といえばしなって曲がる…までは予想できましたが、私の住む地域が全く雪が降らないためか、そこから先は止まってしまいました; 新聞の一面が無くなっていることがアクセントになってますが、本書の中では小粒な印象です。 ・十年の密室・十分の消失 10年前の密室事件と、10分間の館の消失とい大掛かりなマジックのようなトリックです。 10年前の密室については、会話の一文から仮説を立てて広がっていく推理ですが、関係者の記憶もあやふやであり、仮説に仮説が乗っかているような感じで、読者が解くのは難しかったと思います; 館消失トリックですが、マジックのような、秀吉の一夜城のような趣があります。それ自体よりも、なぜそれをしたかのほうがよい謎かもしれません。事実の究明よりも実際的な平和を優先するような、どこかバークリー的(?)なラストも良かったです。 ・有馬記念の冒険 犯人にとってはただの偶然のアリバイトリックなのですっかり騙されましたw テレビを録画しつつ追っかけ再生でタイムラグを利用するトリックは、おもわずなるほどと膝を打ちました。私も利用したことのある機能で、そこからトリックにするミステリ作家の妙を味わいました。 総じて、作者の明るい作風と高い本格度が味わえる優秀な短編集でした。5年10年忘れずに心に残る大トリック!・・・というわけではありませんが、ちょっと考えてもわからないがオチをみると納得できる水準以上の出来だと思います。 |
No.10 | 6点 | 殺意は必ず三度ある- 東川篤哉 | 2020/01/16 21:12 |
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ネタバレをしています。
本棚を整理していたら、この本が出てきました。実は発売日近くに買った…ような気がします。当時、自分の中で東川篤哉ブームがあり、新作がでたら買うような感じでした。なぜかこの本の中盤あたりでブームが去り、今の今まで本棚の奥に眠っていました(笑)。 この作者の文章は非常に読みやすく、字を読むというより漫画を読む感覚で読めます。今作もすぐに読了しました。 野球がテーマのミステリです。野球場で殺人がおこっていたり、野球の見立てがあったりします。ところどころに野球のネタがあったりします、私は野球に関してはほぼ無知なのですが、ギリギリでついていける程度のネタなので、あまり知らない方でも読めると思います。 ミステリ部分もなかなか楽しめました。 第一の野球場での殺人が、この本での最も大きい謎です。私は、野球場に芝生がないことと、事前にベースが盗まれていることからなんとなく真相に近いもに気づきました。大がかりであり、やや現実離れしたトリックで、しかも共犯ありなのですが、楽しめました。 また、ミスリードに叙述トリックが使われており、味付け程度ながら読者の裏をかく要素もあってよかったです。 以下、好みで無い部分。 ・このトリックには、1塁側と3塁側の目撃者が必要ですが、やぱり私は共犯は好みではありません(笑)。 ・2人目と3人目(未遂)の殺人はいらなかったかもしれません。また、途中で犯人が入れ替わるのを隠すための見立てはたびたび登場するため、あまり意外性はありませんでした。 |
No.9 | 6点 | ここに死体を捨てないでください!- 東川篤哉 | 2013/05/27 12:57 |
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大好きなシリーズです。読みやすさがすごい。一瞬で結末まで行きました。カバーのデザインも好みです。
それに対して、トリック部分は、あまり好みではなかったです。 |
No.8 | 6点 | 謎解きはディナーのあとで- 東川篤哉 | 2012/06/20 10:22 |
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この作者の作品はギャグタッチで面白いものが多く、はずれが少ないですが、この作品もそうでした。
この作品で大ブレイクした作者が、すこし遠い存在になってしまったような気がして複雑w |
No.7 | 6点 | もう誘拐なんてしない- 東川篤哉 | 2012/06/20 10:19 |
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ネタバレあります
わかめ男で爆笑しました。 叙述トリックによってどんでん返しがあり、楽しめました。 |
No.6 | 6点 | 学ばない探偵たちの学園- 東川篤哉 | 2012/06/20 10:16 |
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ネタバレあります。
烏賊川市シリーズ?の学園版のような雰囲気で、面白さにはずれ無しです。個人的には、エラリーフリークの部長が好きです。密室を発見したときのリアクションが最高でした。 トリック部分で、ギャグがそのままトリックになっているような気がします。かなり高度だと思います。本の中で、ギャグでもSFでもなんでも現実離れしたことがおきても、本の中では現実で、それをトリックに応用してもフェアです。 |
No.5 | 6点 | 完全犯罪に猫は何匹必要か?- 東川篤哉 | 2012/06/20 10:09 |
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ページ数がそこそこありますが、一瞬で読み終わります。
三毛猫の特性を知っていたため、話の展開が少しだけ読めてしまいました。 猫マンマのくだりが面白かったです |
No.4 | 6点 | 密室に向かって撃て!- 東川篤哉 | 2012/06/20 10:06 |
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ネタバレあります
ツッコミ役の女性キャラクターが主要人物の一人となり、さらに面白さと読みやすさが増しました。 銃の発射音と弾数の問題が面白かったです。 犯人は分かり易すぎた感じです。 |
No.3 | 6点 | 密室の鍵貸します- 東川篤哉 | 2012/06/20 10:02 |
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とても読みやすい ギャグミステリ? シリーズ1作目。 このときは、探偵のボケは薄い気がします。
タイトルからして密室。 そのトリック自体、そんなにオリジナリティーは感じなかったです。 |
No.2 | 6点 | 館島- 東川篤哉 | 2012/06/20 09:58 |
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ネタバレがあります
ページ数が結構あるのですが、一瞬で読める読みやすさが最高です。 トリックは大掛かりというか、タイトルや雰囲気で絶対仕掛けがあるって分かったのですが、それ自体は好みでないのでちょっと辛めの点数です。 主人公ボケ・女性ツッコミなどのパターンが多いですね |
No.1 | 7点 | 交換殺人には向かない夜- 東川篤哉 | 2012/06/20 09:53 |
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読みやすさをそのままに、どんでん返しをプラスしたシリーズ最高傑作。
このシリーズというか他の作品でもそうですが、ギャグミステリ?を続けてほしいです ※私の書評数が増えてきて、加点基準が変わってきたため7に変更しました。 |