皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
ミステリ初心者さん |
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平均点: 6.20点 | 書評数: 388件 |
No.11 | 6点 | 殺人方程式- 綾辻行人 | 2019/09/22 18:19 |
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ずっと前に読了していて、当然書評を書いたつもりでいたのですが、いま見たところ書いていなかったようです(笑)。 当時、綾辻さん=館シリーズ=○○トリックというイメージがあり、この作品を読んで驚いた記憶があります。また、主人公達のキャラクターが明るく、非常に読み易いのも良かったです。 大掛かりなトリックですが、フェアに書かれていると思います。んなあほな的バカミス感は無いと思います。ただ私の好みは、このシリーズの次の作品ほうが好みではあります(笑)。 |
No.10 | 7点 | 鳴風荘事件- 綾辻行人 | 2018/10/05 19:03 |
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自分の好みの作品でした! かなり熱心に読み直し、響の言っていた"犯人がだれもいない"状態まで推理することができました。しかし、犬アレルギーのミスリードにひっかかり、犯人を特定できず。悔しいッッ 読者と作者の勝負を楽しめる、本格度の高い良い作品でした! 館シリーズよりもこっちの続編を書いてほしいのですが…w 難癖をつけるとすれば、ペンキの香りで発作が起きることが若干想像しづらかったです。 |
No.9 | 6点 | 霧越邸殺人事件- 綾辻行人 | 2018/08/21 16:56 |
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連続殺人は、一人の犯行であるパターンが多いことを逆手に取ったミスリード的なものが良かったです。自分は、なんとなく"どうせ犯人っぽい槍中犯人だろう"と決め付けていたのですが、最初のアリバイが完璧すぎて頭を悩ませていましたw 主人公の独白?の"彼は見事に犯人を言い当てた"的記述にも嘘がなく、よかったです。 以下好みではなかった部分。 ・余分な文章がおおく、無駄に長い気がする ・複数犯人を示唆する部分があり、フェア度が高いが、すべてを推理するには難易度が高すぎると思う。 甲斐は睡眠薬を見ていない→どれが睡眠薬かわからない→甲斐は犯人ではないという良いロジックがありましたが、甲斐は医学の知識もあるんですよね? 睡眠薬は医師忍冬しかわからないもんでしょうか? ・槍中視点で見ると、都合の良い偶然と都合の悪い偶然がおきすぎている。 ・死体を冷凍して、犯行時間を偽装するトリックは簡単すぎてあまり魅力に感じなかった。 ページ数の割りに地味な印象を持ちました。 |
No.8 | 6点 | 水車館の殺人- 綾辻行人 | 2014/02/05 15:37 |
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この本を採点するのを忘れていました。たぶん。 プロローグの使い方がうまいなぁと思いました。ただ、シリーズの中では地味な印象。 大トリックより、消えた死体の話が面白かったです。大トリックがわかっていることが前提のロジックかも? ユリエの見た目は、いかにも推理小説にいそうな清純少女っぽくて、それがミスリードだったかも。 犯人に協力者がいたことがマイナスポイントです |
No.7 | 7点 | フリークス- 綾辻行人 | 2012/07/28 12:03 |
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いろいろなタイプの作品があり、かなり楽しめました。
一番最後の作品がもっとも好きです。じっくり考えて推理すればよかったです。犯人を当てられなかったとしても。 |
No.6 | 8点 | どんどん橋、落ちた- 綾辻行人 | 2012/07/13 15:37 |
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けっこう前に読んだ作品ですが、インパクトが強く、忘れられません。オリジナリティーが強いので、ちょっと甘めの点数かもしれません。
作者の気持ちがちょっと分かる作品。甲虫の死骸に群がる蛆虫?だったかな? すごい卑下しててビビります。 犯人当てパズルのような作品ですが、館シリーズのような大トリックが楽しめると個人的には思っています。イソノ家はそのなかで一番好きです。あの手のトリックは好みです。 推理小説の読み方が分かる本だと思うので、慣れてない人はこの作品を読めば良いと思います。 |
No.5 | 6点 | 迷路館の殺人- 綾辻行人 | 2012/07/13 15:26 |
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読んだ当時は、作中作に慣れていませんでした。そのため、読了後「こんなもんわかるわけねーよ。当てさせる気ねーだろ」とか思っていました。ミステリのお約束をよく知っている人向けだと思います。 血を血で隠す→容疑者に外傷がない→生理による出血までは分かっていましたが、「おばあさんは現役か?」とか的外れなことを考え、叙述トリックに気付きませんでした。 今読んだとしたら、気付く可能性はあると思うんですよ。鮫島という苗字=男っぽい という考えがありませんから。なでしこJAPANの影響です。 |
No.4 | 7点 | 黒猫館の殺人- 綾辻行人 | 2012/07/13 15:17 |
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読んだ直後は、5点ぐらいかなと思いましたが、好きな部分があったため、7点にしました。 十角館や、時計館の後に読んだため、あまり衝撃はありませんでした。ただ、一番大きなトリックと、手記の犯人を当てるロジックがうまくつながっている感じが良いです。大きな叙述トリックがある小説は、それが分かったとしても、犯人が当てられない場合があると思います。 館シリーズはどれも面白いものばかりですね |
No.3 | 8点 | 時計館の殺人- 綾辻行人 | 2012/06/20 12:14 |
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館シリーズでもかなり面白い作品です。館シリーズの魅力たっぷりです。クローズドサークル、大量殺人、大掛かりな仕掛け、叙述トリックのどんでん返し。迫力満点です。 メイントリックが良いです。 館の外と中は明らかに時間があってない。が、館に入った時間は外と中で同じ。時計の数が多すぎて針を操作することができない。ならどうするか? 普通は、時計の1秒1秒が違うとは思わない。無意識に時計の1秒の感覚は信頼してる。でも、掛け時計の時間の狂いはだいたい起こってるし、その原理も電池切れなどで1秒1秒が遅くなってる。普通に目にしていることなのに気づかない。 実は、自分は、某動画投稿サイトの動画が音ズレを起こしているのを見て、このトリックに気づくきっかけになりました。動画と音が徐々にズレていくあれです。 悪い点を上げるなら、あまり犯人当てを楽しめる作品でないこと。 |
No.2 | 6点 | 奇面館の殺人- 綾辻行人 | 2012/06/20 11:52 |
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館シリーズをこれだけ出していて、またまた騙されてしまいました。楽しめました。 仮面の状況や首無し死体は、誰かが入れ替わっているとか、そういうものを期待していたor無意識に決め付けていたんですが、それ自体罠で、入れ替わりはかなり早くに起こっていたのは、かなりミスリードだと思いました。 叙述トリックが恒例ですが、今回も見事にだまされました。たしかに、あれはまだ使われてない。こんなところにもまだ叙述トリックがあったか…うまい。 不満な点は、頭を切らなくてはいけなかった状況。 閉じ込められてしまったから→どうせ館シリーズだから抜け道が…と思ってしまう。サロンに用があるかと思った。抜け道自体はあったけど、閉じ込められて困るという状況は、作者の勝手で、どことどこがつながっているのかをあらかじめ示してほしい。 抜け道の鍵が頭(仮面が取れないので)→作者が首無し死体の状況を作りたかっただけじゃ? 犯人を一人に断定するロジックは、かなり難しいというか、少ないし薄いという印象。やっぱりこのひとの作品はロジックよりトリックという印象 過去館シリーズを上回るものではないかもしれませんが、十分に面白く、どんでん返しのある作品です。 |
No.1 | 8点 | 十角館の殺人- 綾辻行人 | 2012/05/28 17:22 |
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海外作品からミステリに入った自分にとってほぼはじめての日本のミステリ。そして誰もいなくなったが好きだったせいか見事にだまされました。ミステリのお約束を知っている人ほどだまされます。 初めて読んだときは、こんなのあり(フェア)なんだ?と思いましたが、今では日本で5本の指に入るほど好きです(そんなに数を読んでないが)。 『モリス』を知らなかったので、知っていたほうが楽しめたかもしれません。 そこは初心者で残念。 人物が書けていない、物語がつまらない、トリックだけ…というミステリが嫌いな人お勧めできないと思いますが、そもそもミステリでない小説を読んだほうがいいと思います。 |