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take5さん
平均点: 6.57点 書評数: 348件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.11 7点 暗約領域 新宿鮫XI- 大沢在昌 2025/05/11 12:23
10弾⇒5弾⇒本作第11弾の順で読みました。
桃井亡き後の作品、実に8年ぶりだそうですが、
描写がようやく令和に近づきました。民泊問題や
北朝鮮との拉致を巡る政治交渉が事件の元です。

シリーズで初めて、700ページの中盤で長いなと
感じるところがありました。会話の遣り取りから
物語は進みますがそこがくどい所がありました。

また、これまでの作品同様に、終わり方によって
次回以降を予見するなら、仙田に変わる相手誕生
(はっきりした)感じです。さあ第12弾です。

No.10 7点 炎蛹 新宿鮫V- 大沢在昌 2025/05/10 16:42
シリーズ第5弾、遅くなりましたが手元に。
カンチャンを引いて、さっそく読みました。

カットバックで3つの事件のうちの1つを
犯人の人称でえがく為、章の進みが速い事。

外国人抗争、時限放火、娼婦殺人が重なり、
最後にうまく繋がるのがいつもながら流石。

それにしても作者は新宿について、社会学者
といえるほどの理解があると思うのですが、
実地の取材が深いのでしょうか?もしかして
ノンフィクションを書いてもよいのではと。

No.9 9点 絆回廊 新宿鮫Ⅹ- 大沢在昌 2025/05/06 18:22
ずっと続くと、どこかで願っていたことが、
失われてから、やはり幻だったと思い知る。

皆様、飛び石GWは今日を持って終わります。
鮫島と周囲の関係だって同様に変わります。

変わることを受け止め、それでもやはり進む
歯を食いしばりながら進む。そう感じさせて
くれる、シリーズ第10弾です。第1弾から
実に20年経つそうで、その間に時代背景も
変わり、鮫島の周囲も変わる。しかし唯一、
変わらないものがあるなら、それは主人公の
生き様でしょう。そういう意味では、相手役
梶原の生き様もまた変わらない、変われない
その象徴として効いています。更に作者が、
今回ネットのほぼ日に毎週原稿をあげた事も
変わらないものと変わるものの象徴として、
チャレンジされているのかなと感じました。
固定ファンのみに刺さる作品でなくて、広く
世の中に伝わってほしいのだと感じました。

第1弾からここまで来たのだという感慨が。
全く違う畑から持ってくると思い浮かぶのが
スラムダンクの最初、ヒロインとの絡みから
やがて流川との関係性に物語が移行していく
同時に絵も洗練されていく様なんですよね。

No.8 8点 狼花 新宿鮫IX- 大沢在昌 2025/05/06 10:41
新宿鮫シリーズの本編第9弾、名作。
これまでの白眉ですね。登場人物同士
会話を通してパワーバランスが揺れる
その様に作者の筆力をこれまでで一番
感じました。例えば香田と鮫島よりも
毛利と深見、そして香田と毛利(石崎)
お互い相手を制しようとしながらも、
会話を通して状況を捉え直していく様
が、臨場感を生み出しています。

ここまで5弾をのぞいた中で一番という
私見ですが、斎藤警部さんの直近書評で
5弾も!と図書館の予約をし直しました。

No.7 7点 灰夜 新宿鮫VII- 大沢在昌 2025/05/04 17:44
シリーズ第7弾、灰夜の意味が分からず。
鮫島1人九州に赴き、遭遇する麻薬また
新ココム関連の問題に、最後は大爆破!

冒頭から拉致られ、カットバックにより
物語は進行。読みやすさは凄まじい限り。

登場人物其々の思惑が複雑絡み合うため
一気にスッキリささるにはやはり大爆破!

No.6 7点 氷舞 新宿鮫VI- 大沢在昌 2025/05/04 11:01
シリーズ第6弾。第5弾が見つからず
先に第6弾を読むことになりました。

公安や政治家CIA絡みの事件が起きて
晶ではないハーフの女性を絡ませる筋

いかにも男性の男性による男性の為の
エンタメ、ハードボイルドでした。

でも面白いんですけどね。終わり方が
次回鮫島と晶がどうなる!?という、
引っ張り方で、でも読むんですけどね。

No.5 7点 無間人形 新宿鮫IV- 大沢在昌 2025/05/03 16:19
シリーズ第四弾。後に知りましたが、
直木賞受賞作品。確かに読ませます。

90年代の覚醒剤の蔓延を描く中で、
地方財界のインシュラリズムが顕著。

映像的にもこれほど分かりやすく且つ
展開もベタなのに読ませる筆力は相当
まだまだシリーズがGWで進みます。

No.4 7点 風化水脈 新宿鮫VIII- 大沢在昌 2025/04/20 10:10
シリーズを3つ読んでから、
一番評価の高い本作を先に。
ハードカバー440ページ、
リーダビリティが高いです。
人物像がしっかりしていて、
Ⅲなどに比べて描写に於いて
男性側も女性側も説得力あり
心地よく読めました。各々が
背負う過去が交差する設定も
素晴らしいです。前後しますが
シリーズ他作品も読んで行きます。

No.3 7点 屍蘭 新宿鮫III- 大沢在昌 2025/04/06 16:26
シリーズ第三弾、鮫島最大のピンチ!
って、続編からピンチは乗り切る必定
さすがエンタメの極地が今回も加速。
とにかく毎回これだけ色々と起きても
最後は鮫島の鉄槌が下るのてスッキリ
美容医療の問題を描く社会的側面には
男性視点バリバリで、読者比は恐らく
9対1で男性優位と思われます⇒私見

No.2 7点 毒猿 新宿鮫II- 大沢在昌 2025/03/30 13:49
500ページ超えの大エンタメ作品。
シリーズ第二弾はアクション重視。
毒猿をめぐる人間模様とヤクザの
バイオレンス全開でした。この量
4時間一気読みのリーダビリティ
深みはまったくないですが、ただ、
第三弾も何かが起きると期待あり。

ラストは腹痛が起きないと負ける。
この作品で、一番確かな事でした。

No.1 7点 新宿鮫- 大沢在昌 2025/03/29 17:15
こちらでの評価がかなり高いので、
ついに第一弾から読み始めました。
1990年くらいの作品という事から
表現がバブルです.。o○.。o○
最後のキーアイテムも〇〇〇〇で、
なるほどねと思いました。キャラを
主人公以下際立たせようと無理して
いますが、エンタメだから可です。
カットバックの結末は予想の範疇で
エドの滑稽さは最初から透けますが
城東地区を居とする者に刺さる表現
縦横に走る川、豊洲辰巳東雲などに
ほほ緩むそれだけで1点プラスです。
これは容疑者X同様極めて私見です。

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take5さん
ひとこと
古今東西ミステリーは沢山ありますが、
すばらしい古典に出会った時、
人間が描かれている作品に出会った時に、
ああ読んでよかったと思います。
そういう作品に一つでも出会えればと、
このページを覗...
好きな作家
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採点傾向
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