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HORNETさん
平均点: 6.30点 書評数: 1069件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.19 7点 警官の道- アンソロジー(出版社編) 2023/01/06 14:58
 「孤狼の血」の柚月裕子、「爆弾」呉勝浩、「コープス・ハント」下村敦史、御子柴シリーズの中山七里ほか、今を時めく豪華執筆陣による警察小説アンソロジー。
・葉真中顕「上級国民」…葬式で出会う遺族という先入観を上手く逆手に取ったラストの仕掛けはなかなか〇
・中山七里「許されざる者」…実際にあった東京オリンピック前のドタバタをネタにした、作者らしい作品。犬養隼人シリーズ新作。
・呉 勝浩「Ⅴに捧げる行進」…本短編集の中では一番イロモノだったかな。
・深町秋生「クローゼット」…タイトルからてっきり殺人現場の実際のクローゼットの話かと思ったら…LGBTの話。なかなか読ませた。
・下村敦史「見えない刃」…「性犯罪のセカンドレイプ」というテーマ重視で、真犯人探しというミステリとしての興趣はどちらかというとそっちのけ。
・長浦 京「シスター・レイ」…まさかのハードバイオレンス。現実離れしてるけどかっこいい。
・柚月裕子「聖」…「男」の正体ははじめから感づいていた。ラストもうすうす予感できたが…それでもまぁいい話。

 実力ある作家陣の、アラカルト的な警察小説集、堪能できた。「はじめに」も編集後記的な「あとがき」もまったくない、作品のみの質実剛健(?)な一冊。

No.18 6点 あなたの後ろにいるだれか 眠れぬ夜の八つの物語- アンソロジー(出版社編) 2022/02/23 13:18
 雨の停留所で出会った男が語りだす、幼き日の恐怖体験(「長い雨宿り」彩藤アザミ)。「怖かった」という噂だけが流れ、どこにも所在が確認されないホラー短編(「涸れ井戸の声」澤村伊智)。「ここで殺人が行われた」と霊視する霊能者の欺瞞を暴こうとするジャーナリスト(「例の支店」長江俊和)。活躍中の人気作家たちによる、快作ぞろいのホラーアンソロジー。

 どの話もなかなか凝った仕掛けになっていて、粒ぞろいの良質アンソロジーだった。どれもホラーを冠するにふさわしい内容だが、どんでん返しなどのミステリ要素も諸所に見られ、非常に楽しく読み通せる。澤村伊智、あさのあつこ、長江俊和の作が印象に残った。

No.17 6点 The Best Mysteries 2019- アンソロジー(出版社編) 2021/10/21 19:42
「学校は死の匂い」澤村伊智…比嘉姉妹シリーズ短編。一時期問題になった、学校の組み立て体操を題材にしたホラーミステリ。
「埋め合わせ」芦沢央…「汚れた手をそこで拭かない」に収録。その中で一番面白かった印象。
「ホームに佇む」有栖川有栖…心霊探偵・濱地健三郎シリーズの短編。そこそこ。
「イミテーション・ガールズ」逸木裕…森田みどりシリーズの過去話。標準的出来栄え。
「クレイジーキルト」宇佐美まこと…奥田英朗や桐野夏生、貫井徳郎もかな?の作品のようなイメージ。面白い。
「東京駅発6時00分 のぞみ1号博多行き」大倉崇裕…殺人犯が、犯行後の新幹線で刑事と隣席に。古畑任三郎みたい。
「くぎ」佐藤究…前半の話と後半の急展開があまりつながってないような。
「母の務め」曽根圭介…仕掛けは面白かった。が、結局「姉」はどこにいるのかという疑問が残ってやや消化不良。
「緋色の残響」長岡弘樹…同名の短編集に収録。シリーズとして通して読むのがオススメ。

No.16 6点 The Best Mysteries 2021- アンソロジー(出版社編) 2021/10/20 15:22
 活躍中の新人~中堅どころ作家たちの短編集。「2021」という年号を関するにふさわしく、SNSやコロナ禍などの世相を反映したものが揃っている。

結城真一郎「#拡散希望」…YouTubeを題材にしたいかにも旬のネタ。そのことを上手く使った仕掛けも◎
青崎有吾「風ヶ丘合唱祭事件」…裏染天馬シリーズの学園短編。日常の謎。
芦沢央「九月某日の誓い」…超常的な力を題材にした特殊設定ミステリ。筆者の作にしてはいまひとつ。
一穂ミチ「ピクニック」…ワンオペ育児を題材にしたちょっとダークな話。
乾くるみ「夫の余命」…いかにもこの作者らしい仕掛け。
北山猛邦「すべての別れを終えた人」…コロナ禍が生んだ排他的な世相を映し出した良作。
櫻田智也「彼方の甲虫」…魞沢泉シリーズ。「蝉かえる」に収録。
降田天「顔」…学生が巻き込まれた電車での事件。結末の収斂ぶりはなかなか。

No.15 7点 The Best Mysteries 2020- アンソロジー(出版社編) 2021/06/13 11:55
矢樹純「夫の骨」・・・結末のひっくり返し方はなかなかのもの。
秋吉理香子「神様」・・・著者らしい作風。短編らしい巧みなまとめ方。
木江恭「さかなの子」・・・善人らしさを装っている人の本質にも踏み込んだ佳作。
近藤史恵「ホテル・カイザリン」・・・熟年女性の偏った世界観。
櫻田智也「コマチグモ」・・・おなじみおとぼけ探偵・魞沢泉の推理譚。
知念実希人「傷の証言」・・・精神鑑定医の見事な推理と、心温まる結末◎
真野光一「ウロボロス」・・・中途半端な結末にモヤモヤ。
薬丸岳「嫌疑不十分」・・・人物像のどんでん返しだが、うすうす分かっていた。

どれも一ひねりある良作ぞろいで、お得な一冊だと思う。

No.14 5点 探偵Xからの挑戦状!- アンソロジー(出版社編) 2021/05/23 19:50
 ものすごく評価が低いね。3人の方が書評して、平均2点台ってスゴくない?(私が書評するまで)
 私はちょっとしたクイズ本ぐらいの感覚でそれなりに楽しめました。そもそもこういう企画ものは、作家の方々も小ネタを出すぐらいの熱量しかもてないんじゃないかとも思うし…まぁ、だからこそ多少無理のあるトリックもあるのは否めないが。
 とりあえず「Season 2」も読もうと思えるぐらいの引きはあった。

No.13 7点 殺意の隘路- アンソロジー(出版社編) 2018/08/05 21:40
青崎有吾「もう一色選べる丼」
赤川次郎「もういいかい」
有栖川有栖「線路の国のアリス」
伊坂幸太郎「ルックスライク」
石持浅海「九尾の狐」
乾 ルカ「黒い瞳の内」
恩田 陸「柊と太陽」
北村 薫「幻の追伸」
今野 敏「人事」
長岡弘樹「夏の終わりの時間割」
初野 晴「理由ありの旧校舎」
東野圭吾「ルーキー登場」
円居 挽「定跡外の誘拐」
麻耶雄嵩「旧友」
若竹七海「副島さんは言っている 十月」

・・・とまあ、少しでも近年の国内ミステリに通じている人ならば、目を見張るような豪華布陣。
どれも他誌に掲載されたものを集めているので、ひょっとすると既読のものもあるかもしれないが、当然すべて一定の質が担保されていて間違いはない。
青崎有吾、今野敏、初野晴などは、著者の一つのシリーズ物の短編なので、もちろんそれを知っていなくても内容は分かるが、読んでいるシリーズだとなお面白さが深まる感じはあると思う。

No.12 5点 謎の館へようこそ 黒- アンソロジー(出版社編) 2017/11/06 21:47
◇はやみねかおる「思い出の館のショウシツ」…書籍の世界を仮想体験する”メタブック”なるものが存在する世界の話。その上でのトリック…うん、まあ、わかった。

◇恩田 陸「麦の海に浮かぶ檻」…これまた仮想世界の話。仕掛けはそれなりに上手いのだが、あまり印象に残っていない。

◇高田崇史「QED~ortus~ ―鬼神の社―」…作者の名前はよく見ていたんだが、読んだのは初めてかな。神社系の薀蓄多し。ネタは小ぶりだが、短編にはふさわしい。

◇綾崎 隼「時の館のエトワール」…ラストのひっくり返し方(それまでの騙しも)はこれが一番よかったかな。面白かった。

◇白井智之「首無館の殺人」…まぁ相変わらずグロいというか、汚い。どんでん返しは意外でよかった。

◇井上真偽「囚人館の惨劇」…本アンソロジーで一番長い。伏線の張り方と、それを回収しての真相は見事だった。

 アンソロジーになるとどうしても変化球をねらうのか、それともこの「黒」の方々はもともと変化球タイプなのか…。どっちもある気がするが、少なくともオーソドックスなミステリは一つもない…と思う。

No.11 6点 謎の館へようこそ 白- アンソロジー(出版社編) 2017/10/21 21:03
 講談社・新本格30周年記念企画の第2弾。「館」をテーマとしているため、変化球の多かった「七人の名探偵」よりもこちらのほうが本格っぽさはあってよかった。

◇陽奇館(仮)の密室(東川篤哉)
 赤川次郎の某有名作のパクリでは?
◇銀とクスノキ~青髭館殺人事件~(一肇)
 ・・・オチがちょっと・・・うーん・・・
◇文化会館の殺人 ――Dのディスパリシオン(古野まほろ)
 手がかりから真相を推理する、という正道ではあった。が、簡単だった。
◇噤ヶ森の硝子屋敷(青崎有吾)
 人里離れた、限られたメンバー内での殺人、という本格ファン好みの話。
◇煙突館の実験的殺人(周木 律)
 閉塞的な特殊施設に集められた人々。米澤穂信「インシテミル」的雰囲気。
◇わたしのミステリーパレス(澤村伊智)
 こんな話よく考えるなぁ。読んでいくうちに全体像が見えてくる。

No.10 5点 7人の名探偵- アンソロジー(出版社編) 2017/10/01 19:17
 作者陣を見ると垂涎の豪華な顔ぶれ。だが、出版社の意気込みに比して作者陣は「お遊び」であったり、「いつかやってみたかったネタの試し」であったりしたのかな。要は、新本格の記念企画なんだから、王道の直球フーダニットを楽しみにページを繰ったのだが…ほとんどが変化球だった。
 1作目「水曜日と金曜日が嫌い」(麻耶雄嵩)。らしいといえばらしいのだが、最後にあんなひっくり返し方…わかるかい、そんなん、って感じ。
 2作目「毒饅頭怖い」(山口雅也)3作目「プロジェクト:シャーロック」(我孫子武丸)6作目「天才少年の見た夢は」(歌野晶午)変化球というか色モノという印象で…3と6ってちょっとかぶってない??
 4作目「船長が死んだ夜」(有栖川有栖)5作目「あべこべの遺書」(法月綸太郎)やっと素直な(?)本格フーダニットという印象があったので、好感がもてた。それまで変化球続きというストレスの上で読んだので、実際は標準レベルかも。
 ラスト「仮題・ぬえの密室」(綾辻行人)これはエッセイ(?)のようなものだった。実話?。ただ新本格ファンには読んでうれしい内容ではあった。

No.9 6点 ベスト本格ミステリ 2014- アンソロジー(出版社編) 2015/03/08 19:27
「水底の鬼」(岩下悠子)…テレビドラマのロケ場所にある鬼の面に纏わる伝説に隠された真実。よく考えられたオチ。
◎「ボールが転がる夏」(山田彩人)…ユーモアミステリになると思うが、トリック解明のくだりは本格的。
「狼少女の帰還 Return of the wolf girs」(相沢沙呼)…教育実習生が遭遇した日常の謎。ロジックは面白いが終わり方がもうひと押し。
◎「フラッシュモブ」(遠藤武文)…ストーカーの犯罪とされた一年前の事件の真相を、キャリアとそれに付き合わされる刑事が解決。
「あれは子どものための歌」(明神しじま)…お伽話みたいなミステリ。「絶対に賭けに負けない」力と引き換えに声を失った女。
「ディテクティブ・ゼミナール 第三問 ウェアダニット マリオネット」(円居挽)…水槽の中で死んだ男がどこで死んだかを当てるゲーム。
「黄泉路より」(歌野晶午)…練炭自殺をするグループに突如起こった異変。どんでん返しが面白い。
「紙一重」(深山亮)…土地の相続登記に関わる遺言書紛失の謎を、司法書士が解く。各登場人物の人間らしい本音が肯定的に描かれているところが好ましかった。
「犯人は私だ!」(深木章子)…ちょっと変則的なダイイング・メッセージもの。明かされた真相はなかなか面白かった。

◎印が自分はお気に入り。

No.8 6点 2012 The Best Mysteries- アンソロジー(出版社編) 2014/09/14 08:24
 湊かなえ「望郷、海の星」、石持浅海「三階に止まる」、大門剛明「言うな地蔵」、三上延「足塚不二雄『UTOPIA 最後の世界大戦』」、両角長彦「この手500万」、詠坂雄二「残響ばよえーん」近藤史恵「ダークルーム」、長岡弘樹「オンブタイ」、長江俊和「原罪SHOW」、高井忍「新陰流“月影"」、杉井光「超越数トッカータ」、深水黎一郎「現場の見取り図 大べし見警部の事件簿」、米澤穂信「死人宿」。
 今を時めく人気作家、気鋭の作家らの名が並んでいるだけあって、どれも短い話の中にうまく仕掛けがされている。クオリティの高いアンソロジー。

No.7 6点 2011 The Best Mysteries- アンソロジー(出版社編) 2014/09/14 08:08
 年ごとに優れたミステリ短編を集めて出版されているアンソロジー。深水黎一郎「人間の尊厳と八00メートル」、鳥飼否宇「天の狗」、辻村深月「原始人ランナウェイ」が面白かったが、全体的にクオリティーの高いアンソロジーだと思う。
 普段からミステリを読んでいる人には既読作品もあるかと思うが、短編のため再読しても苦にならず、空いた時間に読書を進めるにはこういう一冊はいい。

No.6 5点 川に死体のある風景- アンソロジー(出版社編) 2013/02/16 10:44
「水底の連鎖」が、ありえないと思うが発想が秀逸。「捜索者」は山岳が舞台となり、「川」がテーマになった作品という色があまり感じられないが、謎解きとしては一番面白かった。「悪霊憑き」は綾辻行人らしい短編。「この世で一番珍しい水死人」佳多山大地、「桜川のオフィーリア」有栖川有栖は別の短編集に収録されていたので既読だった。

No.5 7点 放課後探偵団- アンソロジー(出版社編) 2012/08/13 01:53
やはり私も梓崎優と相沢沙呼という名に惹かれて読んだが,他の作品も学園生活を舞台にユニークな設定,仕掛けで存分に楽しめる。普段濃厚なミステリにどっぷりつかり,たまには肩の力を抜いてライトミステリを・・・なんてときに読んでもよいと思う。とはいえ各作品は良質。
 相沢沙呼はあの「サンドリヨン」のシリーズで,短編もGoodだった。これを読んで,「いいな」と思ったら読んでみるとよい。鵜林伸也「ボールがない」梓崎優「スプリング・ハズ・カム」が個人的には好きなタイプだった。

No.4 6点 あなたが名探偵- アンソロジー(出版社編) 2011/03/02 15:30
泡坂妻夫「蚊取湖殺人事件」・・・湖の氷上の死体の謎。
西澤保彦「お弁当ぐるぐる」・・・空の弁当箱と,蔵に所蔵されたお宝の謎。
小林泰三「大きな森の小さな密室」・・・密室状況の必然をもつのは誰か。
麻耶雄嵩「ヘリオスの神像」・・・ガスとエアコンと水道が使用されっぱなしになっていたわけは。
法月綸太郎「ゼウスの息子たち」・・・双子同士の二組の夫婦の謎。
芦辺拓「読者よ欺かれておくれ」・・・欺かれました。
霞流一「左手でバーベキュー」・・・遺体から切断された左手が焼かれていた謎。
やはりフーダニットはミステリの王道。それを手軽に味わえるこういうアンソロジーはいいですね。

No.3 7点 気分は名探偵 犯人当てアンソロジー- アンソロジー(出版社編) 2011/02/13 15:28
 読者の「犯人当て」を主眼とした企画アンソロジー。夕刊フジに連載され,読者から解答を募ったものだそうで,その正解率も各短編のはじめに示されていて謎解きの意欲を掻き立てられます。私なりに難易度を示してみました。
◇有栖川有栖「ガラスの檻の殺人」:普 一番分かりやすかった。描写の中に含まれている推理の手がかりも気付きやすい。
◇貫井徳郎「蝶番の問題」:超難 被害者の手記をいかように読むかがポイント
◇麻耶雄嵩「二つの凶器」:普 短時間に起こった出来事をいかに時系列に整理できるか。
◇―霧舎巧「十五分間の出来事」:難 これも描写にヒントが隠されています。 
◇我孫子武丸「漂流者」:普 これも主体は被害者の手記。犯人というより,人物当て。
◇法月綸太郎「ヒュドラ第十の首」:難 ちょっと科学的というか医療的な知識も要るが,常識の範囲。

 私は2勝4敗でした。しかも1勝は,犯人と大体のトリックは分かりましたが,犯人の行動の「なぜ」について完全に説明は出来なかったので,本当は「敗」かも・・・。何にせよ,まさに「気分は名探偵」の楽しい一冊です。 

No.2 7点 「ABC」殺人事件- アンソロジー(出版社編) 2011/01/10 20:04
 「『Y』の悲劇」と同じようなコンセプトで作られた短編集だと思われますが,出来としては随分こちらのほうがよい気がしました。個人的には恩田陸の「あなたと夜と音楽と」と,法月綸太郎の「ABCD包囲網」がよかったです。

No.1 5点 「Y」の悲劇- アンソロジー(出版社編) 2011/01/10 20:02
 本格を自称する作家たちの競作ですので,メンバー的には豪華。しかし,企画により依頼された作品だと思われるので,各作品は「おつまみ」的な出来栄え。著者たちもそれほど評価を気にせず好きなことをやっている感じがするので,そういう意味で楽しんで読めます。

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HORNETさん
ひとこと
好きな作家
有栖川有栖,中山七里,今野敏,エラリイ・クイーン
採点傾向
平均点: 6.30点   採点数: 1069件
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今野敏(48)
有栖川有栖(44)
中山七里(40)
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