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HORNETさん
平均点: 6.32点 書評数: 1148件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.388 7点 図書館の殺人- 青崎有吾 2016/09/24 21:03
 図書館が舞台ということで、必然的に本とかミステリとかいったことがチラチラ出てくるのがまず楽しい。山田風太郎の「人間臨終図巻」に早速興味がわき、それこそ行きつけの図書館で借りてしまった(笑:さすがに書庫からの取り出しでした)
 ロジカルな仕組みには定評のある作者だが、基本的に「風ケ丘」メンバ―のキャラクタ―、ウィットに富んだテンポのいい展開が、リ―ダビリティを大きく高めていて、その中で披露されるロジックだから心地よいと感じる。
 ただ、私としては意外にロジックに飛躍を感じる部分も結構ある。裏染天馬のあまりにもスマ-トで天才的な推理は、見ている分には気持ちがよいが、意外に他の選択肢を主観で切り捨てていたり、「それ以外は絶対ない、ってこともない」と思えたりすることもある。だから、天馬の不可思議な行動を、種明かしの前に看破できることはまずなく、結局「解答待ち」になってしまうのがちょっと悔しい。
 ただ前2作よりは確実に面白かった気がする。なぜなんだろう。「やっぱり1作目がよかったよね」とならないことは嬉しいことなので、今後の作品にも期待したい。

No.387 5点 螺旋の底- 深木章子 2016/09/24 20:44
 村の名士のもとに嫁いだ女性。その住処である古い館には、大戦のころ、いわれのない罪を着せて処刑された村人たちの遺体が隠されているという。
 現在は時を経て、平穏に見える村だが、夫も、妻も、何かしらの企みをもっているような不審な行動が続く。いったい村に何が起きているのか、妻のねらいは何なのか…。
 外国を舞台にした話にしては、展開に平易なところがなく、面白く読み続けることができた。ただ、最後の真相が、ちょっと・・・フェアじゃないとまでは言わないけど、「え-・・・そう来る―?」という感があったので・・・この点数。

No.386 8点 鬼畜の家- 深木章子 2016/09/24 20:31
 面白い。
 事故死した家族の保険金が降りるよう、調査を依頼された探偵。探偵の調査相手の話をつないでいく形の中で、次々に分かってくるのが「異常な」家族の物語。調査を進めるにつれ、事件や事故で依頼者以外の全ての家族を失った、ことの真相が明らかにされていく。
 真相が明らかにされるにつれて何度もひっくり返される前提。細かいことを挙げれば突っ込みどころはあるかもしれないが、気にせずにこの仕掛けを楽しんだほうがいい。
 深木氏の作品は、総じてクオリティが高い。好きな作家の一人になった。

No.385 2点 綺想宮殺人事件- 芦辺拓 2016/09/03 20:39
 まぁきっと私が頭が悪いのだろう。
 読後の正直な思いは「時間の無駄だった」。読み始めた以上は読了しなければという意地と、「それでも最後まで読めば何かしら面白さがあるのでは…」という期待感とで頑張ったが、結局報われなかった。今となっては事件の内容すらあまり頭に残っていない。
 クイーンがちりばめる薀蓄や、ファイロ・ヴァンスが披瀝する薀蓄はそれほど苦ではない私だけど、それでもこれは苦痛だった。後半は「早く読了して次の本を読みたい」それだけだった。
 ゴメンナサイ。

No.384 6点 憂いなき街- 佐々木譲 2016/09/03 20:27
 道警シリーズ第7弾。
 津久井は、当番明けの夜に立ち寄ったバー「ブラック・バード」でジャズピアニストの安西奈津美と出会う。彼女は「サッポロ・シティ・ジャズ」のバンドメンバーに参加するため札幌に来ていたのだが、そんな2人は惹かれ合う仲に。
 しかしそんな中、女性死体が見つかる殺人事件が起き、奈津美に嫌疑がかかる。奈津美の無実を信じて捜査を進める津久井だったが…
 道警シリーズもシリーズとして進み、登場人物に愛着もあるので、私としては無条件に楽しめる。今回もまた「津久井チーム」と、別の事件を追う「佐伯チーム」との「2本線で話は進められる。ただ、今回は明らかに物語の主は「津久井チーム」であり、2本の線が交わる感じはなかった。
 作者の北海道やジャズへの愛着が強く感じられ、何となくそれも好ましく感じるため、読後感もとてもよかった。

No.383 6点 犬の掟- 佐々木譲 2016/09/03 19:52
 所轄の違う2つの路線で話が進められていくのは、「道警シリーズ」で氏がよく使う手で、今回もそのパターン。慣れない人には読みづらいかもしれない(私は慣れているので大丈夫だった)
 余計な虚飾のないストーリー展開はやはり読み易い。かといって味気ないわけではなく、人間要素も描かれているのが氏のうまさ。何を読んでも平均以下ということはなく、安心して手がつけられる。
 真相は意外性は確かにあるが、一方で「もしや…」という怪しさもあった。ある意味フェア。後味は人によって悪い人もいるかもしれない。
 最後に、タイトルの趣旨がよく分からなかった。

No.382 6点 クララ殺し- 小林泰三 2016/08/27 13:38
 前回に引き続くパラレル・ワールドの設定で、地球と同時進行の別世界とを行き来する構成も前回と変わらず。カタカナ名の登場人物が多く出てきて、地球の世界との重なりを考えながら読まなければならないややこしさはあるが、蜥蜴のビルをはじめとしてそれぞれのキャラが立っていて、ユーモアも十分にあり、楽しんで読める。
 今回はポイントが「誰が誰なのか?」だけにとどまらず、新たな要素も入ってきているので、その点では二番煎じ止まりにはなっていないとは感じたが、そのことによって複雑さもやや増した感じもあった。
 最後の推理と真相には、それなりに満足した。

No.381 8点 ミステリー・アリーナ- 深水黎一郎 2016/06/26 17:56
 まず、本当にこういう番組があったらいいのに。絶対観る。(もちろん…アノ要素はナシでね)
 趣向、発想からして面白い。そして、「多重解決もの」という、この構成にした意味もよく分かる。司会者のキャラクターも面白く、エンタメ要素もアリ。とにかく、面白かった。(あまりにも伏線的な要素が多すぎて、後半はもういちいち覚えていなかったが…)

 ただ、こうした構成上仕方がないのかもしれないが、後半は「叙述トリック」に傾倒していってしまい、一行かそこらの仕掛けでうんぬんするのがちょっと億劫だったのと、前半で何度か司会者が意味ありげな言い間違いをしていたのは結局何だったのかわからずじまいだったことから(わかっていないの私だけ?)、-2点のこの点数にさせていただいた。

 強く印象に残る作品だったことは間違いない。

No.380 5点 メソポタミヤの殺人- アガサ・クリスティー 2016/06/26 17:38
 考古学の発掘隊という特殊な、大仰な舞台設定だった割にはそのこともさして生かされておらず、クリスティ作品にしては平凡というのが正直な感想。その舞台設定の雰囲気で楽しめればよいのだが、それも中途半端だった感は否めない。
 登場人物も多い割に、語り手である看護師が限られた時間で接した断片的な人物像しかなく、結局被害者ルイーズとの人間関係も推理の楽しみにつながるほど濃く描かれていない。特に調査員メンバーなどは、誰が誰なのかを理解するのに必死で終わってしまった。
 犯人の意外性は確かにあった。そこはよかった。また、生涯を添い遂げる素敵な相手と再婚したという、クリスティ自身の人生において重要な意味のある作品だったということで、そういう点でもまぁ読んでよかった。

No.379 8点 ささやかで大きな嘘- リアーン・モリアーティ 2016/06/26 17:23
 海辺の公立幼稚園、ピリウィー公立幼稚園。昨今よく耳にする、保護者、ママ友たちのグループ化、パワーバランスの取り合いはここも例に漏れずといったところ。そんな中で、毎年恒例の「トリビアクイズ保護者懇親会」が行われる。テーマに沿った仮装で出席し、トリビアクイズ大会が催されるという懇親会なのだが、その会において悲劇は起きた―
 冒頭に問題の「トリビアクイズ保護者会」の混乱の様子が示されるが、「誰が死んだのか」は明示されず、次の章から「六か月前」に遡って物語が展開されていく。ジェーンの息子のいじめ疑惑は一向に晴れない。別れた夫とその妻の子どもが同じ幼稚園に通っているマデリーン、息子にいじめの嫌疑がかけられたジェーン、嫌疑をかけている側の高IQ児のママ、夫の暴力におびえる裕福な銀行家の妻セレスト・・・火種になりそうな出来事は盛りだくさん。いったい誰が殺され、誰が犯人なのか?
 被害者や犯人、事件の内容を予想することを別にしても、幼稚園保護者の諸事情を読んでいるだけでも十分面白い。どこにでもありそう(?かな?)な保護者同士の確執を描きながら、事件に結び付く内容がちりばめられている手法もなかなかよかった。また、話の性質からドロドロした救いようのない結末も考えていたのだが、意外に読後感の良い結末だったことも高評価に結び付いた。

No.378 7点 だれがコマドリを殺したのか?- イーデン・フィルポッツ 2016/05/08 11:42
 ここまでの方が多く書かれているように、事件発生まで作品の半分以上を要しているが、まったく苦にならなかった。男女の愛憎劇、人間模様が面白く描かれており、もともとはミステリ作家ではなかった著者の力量がいい意味で発揮されている。
 逆にミステリの仕掛けとしてはこの時代だからこそで、今では典型的な「〇〇ネタ」である。少しでもミステリに通じている読者ならば早々に気づいてしまうトリックであるが、それでも最後まで興が削がれることがなかったのは、人物造形のしっかりした「物語」となっているからだ。
 それにしても主人公ノートンは、純粋であり悪気はないのだが、結果的に周りに甘えた生き方に映り、周りの人たちの気高さや心の広さが逆に際立った。自分の幼さ、青臭さが招いた悲劇であるのに(しかも周りの人はさんざん忠告したのに)、なんだかなぁ…。もっと痛い目見てもいいのに。
 …なんて思いながら、とにかく「かなり楽しめた」

No.377 6点 スキン・コレクター- ジェフリー・ディーヴァー 2016/05/08 11:06
地下道で腹部に意味ありげな言葉の刺青を入れられて殺害される事件が次々に発生。殺害方法は、刺青の墨(?)に毒を仕込み、それによって死に至らしめるという特異かつ残酷な方法。また、被害者のそばにあった遺留品には、ボーン・コレクター事件でのライムチームの捜査について書かれた書籍の断片が。
 "the second""fourty""17th"…それぞれの入れ墨に込められた意味は何なのか?ボーン・コレクター事件、ライムチームへの犯人の思惑は?並行して描かれるウォッチメイカー死亡の報の顛末は、物語にどう結びついてくるのか?―すべてがつながり、明らかになるラストへと、お得意のどんでん返しが畳みかけられている。

<以下ネタバレ要素あり>

 散りばめられた伏線が見事に回収されながら、予想外の結末へと結んでいく手腕はさすが。ただ、とはいえ実行犯についてはそれほど予想外でもなかったが…。(この作品を読むちょっと前に、アイラ・レヴィンの「死の接吻」を読んでいたから、何となくダブってしまった)。
 しかしこれを読むと、本シリーズの中でも「ウォッチメイカー」は特別な存在なんだとつくづく思う。まだまだライムとの闘いは続くようだ。それを「楽しみだ」と好ましく思う読者が多いのだろうか。私個人としては、各作品は単品で楽しめるほうが手を出しやすいので、切り上げてくれてもいいのだが…

No.376 9点 死の接吻- アイラ・レヴィン 2016/04/16 11:08
 古典作品ではあるが、いつの時代に読んでもまったく色褪せず楽しめる名作。
 「ドロシイ」「エレン」「マリオン」と三姉妹の名が冠された3部構成の仕組みも非常に巧み。第1部「ドロシイ」は犯人の視点から一人称で描かれ、第2部「エレン」は第1部の一人称=つまり犯人を探るフーダニット、そして第3部「マリオン」は犯人を追い詰める倒叙的なサスペンス。厚みのある作品だが、一本槍ではないこうした仕組みが、ラストまで飽きさせることなく読者を引き付け続ける力をもっている。
 不思議なことに、第1部ではどこか犯人に気持ちが寄ってしまい、予定外の展開に「畜生!くそ!」と毒づいているときなどは共感的に読んでしまう。第2部のラスト、真相が明らかになる場面の展開は背筋がぞくっと。そして第3部物語自体のラスト、絶妙な幕引きに最後まで息を呑む。
 それほど数は読んでいないが、海外古典の中も強く印象に残る一冊だった。

No.375 4点 オルゴーリェンヌ- 北山猛邦 2016/04/16 10:48
 このシリーズの前作を読んでおらず、設定に慣れていないためか、非常に読みづらかった。特殊な世界設定によるミステリ自体には基本的に抵抗感はないのだが、なぜか本作品は頭の中でその世界を描きにくかった。
 各事件のトリックも突発性や偶発性が多い気がしたり、アクロバティックな仕掛けがぴんと来なかったりした。登場人物のキャラクターも揺れが大きく、汲み取りきれなかった感があるし、謎めいた要素や意味深な要素が不要にちりばめられている感じもした。何より、この世界設定に慣れていないからか、動機などの心情面があまり理解できず、全体的に次第と読むのが億劫になってしまった。

No.374 7点 交換殺人はいかが? - 深木章子 2016/04/16 10:35
すでに刑事を引退した君原のもとに、定期的に遊びに来る孫の樹来。将来ミステリ作家をめざしているという樹来は、君原が過去にかかわった事件の話を聞きたがる。かわいい孫とのその時間が君原の至福の時なのだが、事件の顛末を話す「じいじ」に、樹来は「そんなことじゃないと思うんだけどなぁ」と、真相を看破する推理を披露する。
 ミステリ作家になりたいという樹来は、表題の「交換殺人」のように、「密室の事件ってあった?」「ダイイングメッセージの事件は?」など、ミステリの定番テーマに関する事件を聞きたがる。よってそうした定番モノを扱った各短編という構成になっているが、そうした使い古された「枠」を使いながら、当然トリック等は作者ならではの面白い仕掛けになっており、ライトなタッチの読みやすさも手伝って非常に楽しく読めた。
 作者の他の作品と趣がずいぶん違い、引き出しの多さにも感心する。

No.373 5点 ミネルヴァの報復- 深木章子 2016/03/12 20:25
 弁護士・睦木怜シリーズ。
 前作の「敗者の告白」よりがぜん臨場感というか、躍動感があってとても読み進めやすかった(「敗者…」は手記といいう形式だったからまぁあたりまえかもしれないが)。とにかく、断然こっちのほうが良かった。

 ただ―なんでだろう?さり気ない感じで描いていると思うのだけど、「ここ、ちょっとなんか含みがあるな」というのが目についてしまう。要は「仕込み」が分かってしまうのだ。だから嘘じゃなく、真相はほとんど看破できていた。

 この話では主人公の、横手弁護士は早々に「間違いない」と断じすぎ。しかし人間性としては嫌いになれない。睦木弁護士よりむしろ共感してしまうところはあった。

No.372 5点 敗者の告白- 深木章子 2016/03/12 20:10
 弁護士・睦木怜シリーズの一作目(たぶん)
 別荘で妻と8歳の息子がベランダから転落死した男・本村弘樹。睦木はその弁護を担当する。本書は、その事件の顛末が関係者の手記として語られる構成。死んだ妻が報道関係者に宛てた文書、同じく死んだ8歳の息子が祖母に送ったメール。いずれも、「自分が殺される」という内容のもので、本村は最重要容疑者に。しかし、異なる角度から供述する他の事件関係者の供述で、真実は何なのかが次第にわからなくなる。いったい、事件は事故なのか、殺人なのか、殺人であるとするなら、犯人は誰なのか―。

 設定・構成としては面白いと思ったが、結末(真相)は予想の範疇内。その予想が早々に立てられてしまったので、早く読み終えたくて、少々読むのが面倒に感じた。
 伏線の張り方、その回収の仕方はなかなか見事。ただ、伏線を目立たせないために一つ一つの章(手記)を詳細に(長く)している感じがしてしまったのは正直なところ。

No.371 6点 虹の歯ブラシ 上木らいち発散- 早坂吝 2016/03/07 21:27
 まぁ下ネタのオンパレードで、さらにはそれがしっかりミステリに絡んでくるんだから、よく考えるものだと感心してしまう。しかもそれでいてミステリとしての叙述のルールはきっちり押さえて、ロジカルに仕上がっているので、作者のミステリ作家としての力量の高さは間違いない。
 前作の「○○○○○○○○殺人事件」は一発企画モノかと思っていたが、シリーズ化して連作短編の形にしたことでクオリティが高まったと思う。

 ラストはSF、メタ要素も入って思わぬ方向へ行くが、これについては好みがわかれるかも。個人的には普通に終わってくれたほうが、今後もシリーズが続く気がして嬉しかったのだが…。

No.370 5点 夕暮れ密室- 村崎友 2016/03/07 20:59
 青春ミステリらしいライトなタッチで読みやすく、ミステリアスな雰囲気もそれなりにあるので、楽しんで読むことはできた。
 ただ、無駄に冗長な感じは否めない。特に天文部の(名前忘れた)オタクっぽい男子の密室推理のくだりとか、不要に感じた。

<ネタバレ>
 ミステリ的には△、という感想がここまでも見られるが、自分は、一番の欠陥は登場人物ごとの手記による章立てだと思う。だってそのまんまじゃん。そりゃないよねぇ。

No.369 7点 黒野葉月は鳥籠で眠らない- 織守きょうや 2016/03/07 20:49
新米弁護士の木村が担当するのは、女子高生への淫行、肉親の殺傷事件、離婚案件、相続問題など、まぁ取り立てて奇抜な案件ではない法律問題。だが、実はその一つ一つに、依頼人や関係者の巧妙な仕掛けが施されており、予想外の結末にあっと言わされる。
 結末にブラックさを感じる人もいるかもしれないが、個人的には「三橋春人は花束を捨てない」がよかった。最後の「小田切惣太は永遠を誓わない」は一転、ハッピーエンドな感じでこちらもよかった。
 一つの設定で貫く連作短編集でありながら、ワンパターンにならずにそれぞれにクオリティが高いと感じる。今後も作品にも期待が持てるのでは。

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好きな作家
有栖川有栖,中山七里,今野敏,エラリイ・クイーン
採点傾向
平均点: 6.32点   採点数: 1148件
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