皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
ムラさん |
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平均点: 4.28点 | 書評数: 296件 |
No.236 | 2点 | 夜明けの街で- 東野圭吾 | 2012/04/01 06:20 |
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主に不倫の話に傾きすぎてイマイチミステリ感が出なかった。
いつもならすらすら読める作者だが、今回はちょっと長く感じてしまった。 なんとなく、聖女の救済を思わせる秋葉。これがガリレオシリーズか、加賀シリーズで占められてたらけっこう楽しめた気がする。 不倫に悩む主人公と、それを客観的に見る加賀や湯川で中和されたら、ひたすら主人公の悩みを見せられるだけの小説にはならなかったと思うので。 話の内容に突っ込むと、せめて被害者の妹くらいは救済してあげればよかったのにと思う。 ただ新谷君と妻の隠された悪意は面白かった。 |
No.235 | 3点 | 死亡フラグが立ちました! - 七尾与史 | 2012/03/25 20:54 |
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タイトルの引き付け方とか、殺害方法とかの流れはいいのに最後が残念すぎる。
もう少しマシな終わり方あっただろうに。なんであんなドタバタコントみたいな幕引きにしてしまったんだろうか。 個人的には死神のキャラも、もうちょっと冷静沈着な感じで見たかった。 |
No.234 | 2点 | 女王様と私- 歌野晶午 | 2012/03/19 08:17 |
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(ネタバレあり)
読了後の不快感と、中盤での「はぁ?」という驚きと、主人公の超絶なキモチ悪さと月親子のクズっぷりをここまでよくぞ書いたという感じ。 ただ最後の最後に大きなトリックを期待した分、肩透かしを受けてしまったのが残念。読了後の悪さだけはきっちり残していってくれたが。 しかし、徐々に明かしてく叙述の使い方は葉桜書いたこの人っぽい。なので序盤の連続する正体明かしはけっこうた楽しめた。 ただ、中盤でこの話は○○だ!って言っちゃうのはどうなんだろ。いや序盤から書いてはあるのだが。 |
No.233 | 3点 | 蜩ノ記- 葉室麟 | 2012/03/16 17:39 |
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時代小説ながらも、真相に迫っていく流れはミステリにも似てる。
ただ、どうもそっちを書きすぎて肝心の人物像を描くのがイマイチ足りなかったきも。 特に庄三郎と薫の関係とかが。 それに兵右衛門も最後に改心したっぽく書かれてもちょっと違うなという感想が。 |
No.232 | 7点 | Another- 綾辻行人 | 2012/03/13 10:14 |
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(ネタバレあり)
いつものトリック今回はないのかなと油断したがしてやられた。いつもの技巧なのに悔しい。館シリーズよりは伏線散りばめられてないけどそれでも十分あるね。 文体としてはいつものより幻想的なシチュを減らしてるせいか、軽い印象。ホラーっぽい内容だからもっとてんこ盛りにしていいと思うのに。 この作品におけるルールを説明しながら物語が進んでいったので最後まで楽しんで読めた。最後はなんとなく殺人鬼っぽい。 …どうでもいいけど、三組飛ばして1、2、4組ってするのは駄目なん?あと警察こんな死んでるのになぜ噂を知らない。あとお前ら、一番の対抗策は三組になった時点で転校することだ。赤沢は対抗策に必死になるくらいなら逃げろ。それが一番楽だろ! と、いろいろ突っ込めばたくさんあるが結果として騙されたり面白かったのでこの点数。 |
No.231 | 5点 | 巷説百物語- 京極夏彦 | 2012/03/11 08:31 |
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嗤う伊右衛門から登場の又市
最初は同一人物かわからなかったけど、最後の帷子辻での語りと落ちで確信に至った。 妖怪を語る仕置き人みたいな感じでどれも楽しめた。一番好きなのは最後がしんみりとする帷子辻である。 |
No.230 | 3点 | GOTH リストカット事件- 乙一 | 2012/03/03 08:14 |
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主人公の性格付けと夜のストーリーがピッタリと嵌っていてよかった。
知り合いが殺されてるところを想像しながらそのまま寝ちゃう冷静っぷりなところとかが特に。 どれも、どう騙そうかという道筋が見え見えだった所為で騙されなかったけど、ストーリーを彩るためのトリックと自分的には捉えられたのであり。 バレバレといっても、伏線ちゃんと張った上でのバレバレなら好印象だし。 そういう感じでは犬が一番面白かったかなぁ。 (こっから重大なネタバレ) しかし○が○に化けた理由がまったくわからなかった。ここら辺もうちょっと書いてもよかったんじゃないかなと思う。 |
No.229 | 3点 | 嗤う伊右衛門- 京極夏彦 | 2012/02/28 18:47 |
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雰囲気が良かったのだけど、内容はそこまでハマるものではなかった。
個人的に予想外な出来事があまりなかったせいかもしれない。 |
No.228 | 1点 | 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない- 桜庭一樹 | 2012/02/18 05:43 |
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中学生っぽい感じが出ててよかったかなぁ。淡い青春っぽくて。
先生もけっこう熱血だったし。怒るところがちょっとズレてるような気がしないでもないけど。 ただ死ぬまでの二時間、家の中無音だったのだろうかというどうでもいい疑問が浮かんだ。 しかし今では超有名になってしまった、サイコパステストも当時はまだ浸透してなかったのかな |
No.227 | 6点 | 魔王- 伊坂幸太郎 | 2012/02/10 11:30 |
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そして『モダンタイムス』へ続くと。
印象としてはモダンタイムスと対になってる感じで、個人の力と検索の曖昧さを訴えているような感じだった。モダンタイムスでは逆にシステムの力と検索の力を訴えているような感じだったので、どっちが正しいのか結局わからなかった。 でも『モダンタイムス』で作者の言いたいことなんてほとんど読者には伝わらないって言ってたから自分の考えでいいのかな 単品のしての評価というよりは『魔王』と『モダンタイムス』二つをあわせての評価って感じになってるかも。 |
No.226 | 6点 | 奇面館の殺人- 綾辻行人 | 2012/02/09 06:43 |
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シチューエションだけ見ればいつもよりもオドロオドロしい感じだが、登場人物全員が大人しいのでこれまでと違って妙なほのぼの感があった。
ただ無理やりパニックになるようなシチュはあまり好きじゃないのでこの構図はけっこう読みやすかったかな。もうちょっと暗黒館のような幻想っぽさが欲しかったけど 「いつものトリック」は作者が最後のほうに作品内で「大変だったよ!と鹿谷に言わせた割には(実際大変だったのだろうが)」そこまでインパクトがなかったのは残念。 ただそれ以外のトリックも合わせて上手い感じで〆てるとは思った。というより今作はロジックミステリーっぽかった 次回でこの館シリーズも最後だが、デビュー作でもあるこのシリーズをどう終わらせるのかは楽しみだ。 せっかく最後なんだから、暗黒館並みのボリュームと十角館並みの新鮮な驚きが欲しいところ。(という無茶鰤) |
No.225 | 3点 | 歪笑小説- 東野圭吾 | 2012/02/01 15:50 |
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ブラックな笑いというので超・推理作家みたいな感じのを期待したのだが、思ったよりも黒さが足りなかったのが残念。
ただ、青木がぶち切れる所や、玉沢の熱海に対するコメントは笑えた。最後の書き下ろしによる作中作の内容も不意をつかれてよかった。 しかし、小説連載が売れるのか疑問だったけど、この本が本当ならやっぱ売れてないのね・・・。 本格ミステリに対するコメントは名探偵の呪縛見る限り本心なんだろうと思う。 |
No.224 | 2点 | あるキング- 伊坂幸太郎 | 2012/01/26 20:07 |
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全体的に歪な感じで暗い。
文体もいつもの面白い感じではなく普通だったのでちょっと残念だった。 ただ王求の同級生はいいキャラしてた。刺されたオーナーはけっこうこの人の小説だと見るタイプかも。 |
No.223 | 4点 | 重力ピエロ- 伊坂幸太郎 | 2012/01/20 02:30 |
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ミステリしては薄めだが家族物のストーリーとしては濃い内容で面白かった。
癌で亡くなりそうな父親のキャラ性のおかげで、ネガティブな内容だが暗さが消えているのが好印象。 しかしこれ地味にオーデュボンと同一世界なのか。 |
No.222 | 3点 | 墜ちていく僕たち- 森博嗣 | 2011/12/26 23:43 |
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最初と二番目は楽しめたけどあとはちょっと蛇足的な感じだったかなぁ。
この人の文体は好きだから読めるけど、シナリオ的には駄目なほうの短編という感じ。 |
No.221 | 5点 | モダンタイムス- 伊坂幸太郎 | 2011/12/24 17:36 |
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格キャラのセリフがどれも素晴らしいし、展開も好みで読んでいて飽きないのがいい。
ただ、失速ってほどではないが下巻で謎を解いてしまった後の展開がちょっと落ち着いてしまったような気がする。 秘密を守るためにそこまでするのか?という疑問が浮かんでしまった。 作者の言いたい事なんて三割しかわからない、とあるので「この作者が言いたい事はこれだ!」なんて口が裂けても言えないが、とにかくこの本を読んで「ネット社会は容量用法を守って使わないと」という平凡的な感想を抱いた。 魔王の続編らしいのでそっちも見てみようと思う。 |
No.220 | 3点 | 殺人の門- 東野圭吾 | 2011/12/16 19:32 |
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個人的に白夜行に似てると思ったせいか評価が落ちてしまう作品(あっちの方が全体的に面白かったので)
動機だけでなくタイミングも殺人を犯す要因と言ってるが、最終的にはやっぱり動機で殺している気がした。 間は昼ドラっぽいが、罠にはめる感じはやっぱりこの人の小説だなと思えた。 |
No.219 | 5点 | オーデュボンの祈り- 伊坂幸太郎 | 2011/12/07 20:42 |
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ミステリというよりはSFっぽかった。
カカシが自分の死んだ未来をいわない理由はけっこうあっさりだったけど、不思議な島自体の話やそれに関わる人々の話しがなかなか面白かった。 特にそれぞれの登場人物の役割がハッキリしてるからゴチャゴチャにならないのがいい。 個人的にはカカシが死んだ理由よりも、もうちょっと島の世界観を見たかったのが心残り。 |
No.218 | 4点 | 人形はライブハウスで推理する- 我孫子武丸 | 2011/11/30 17:46 |
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夏の記憶と腹話術志願がなかなかの良作で満足 |
No.217 | 3点 | 浪花少年探偵団- 東野圭吾 | 2011/11/26 00:12 |
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トリックもしっかりしてたしキャラもちゃんとしてたので思っていたよりは面白かった。
ただ三角関係はいるのかな。 さっくりと見れるので、次回作も見ようと思う。 |