皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
ムラさん |
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平均点: 4.28点 | 書評数: 296件 |
No.76 | 7点 | 陽気なギャングが地球を回す- 伊坂幸太郎 | 2011/01/02 13:14 |
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エンターテイメント性もよく、どのキャラもそれぞれ好きになれる魅力がありました。序盤の伏線を後半で回収するプロットもよかったですし、文章も読みやすかったです。
ところどころ笑える所が散りばめられているのも面白かったですね。 |
No.75 | 2点 | 世界は密室でできている。- 舞城王太郎 | 2010/12/31 15:19 |
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文章もキャラも嫌いじゃないんですけど、トリックの内容とプロットが丸投げな感じがちょっと不満でした。 |
No.74 | 5点 | 奪取- 真保裕一 | 2010/12/31 03:21 |
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(ネタバレあり)
トリビア的な感じもあり、キャラも展開もいいので面白く見れたのですが、最後がどうも。 これだけ長い話見て最後の最後まで報われないってのはちょっともやもやしちゃいました。 これが上だけだったらこの展開でもまぁ悪くはなかったかもしれませんが、一番制裁を喰らわなきゃいけない小悪党がのうのうとしてるのは納得が出来ない。 |
No.73 | 3点 | メビウスの殺人- 我孫子武丸 | 2010/12/30 10:14 |
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(ネタバレあり)
殺戮にいたる病に似ていると思ったら後書きを見て納得。 オチでなんとなく寒気を覚えました、現代ならありえそうな感じと言うところが(というか似たような感じなのはありましたよね)これが昔に書かれていたって事がちょっと怖い。 話としては嫌いじゃ無いんですけど、8と0のときにあったユーモアが掻き消されてるのと、鬼島さん最終的にどこいったんだってことがちと疑問。サイコ臭を出しすぎたからそっちまで手が回らなかったのだろうか。 |
No.72 | 4点 | 0の殺人- 我孫子武丸 | 2010/12/30 04:17 |
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(ネタバレあり)
トリックとしてはそこそこな気がします。わりとわかりやすいですし。でもユーモアがあるので個人的には好きでした。木下や速水刑事たちのやりとりも面白いですし。 最初の所に殺したのは誰? ではなく「殺人者」は誰?とあるのはフェアかどうかくらいですかね。 自殺や殺人未遂は叙述的に「殺人者」と言えるのかどうかが気になったくらいでした。 |
No.71 | 3点 | 8の殺人- 我孫子武丸 | 2010/12/29 23:56 |
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速水兄弟シリーズの第一弾。
ところどころの遊びが読めるかどうかで面白さが代わりそうですね。 個人的には木下のキャラは好きでしたし、ユーモアもあってするすると読めました。 トリックは普通、ドンデン返しはちょっと緩い、全員のキャラを描ききれてはいなかった、ですが。家族の人数少なくして短編でまとめたほうが好みだったかも |
No.70 | 3点 | むかし僕が死んだ家- 東野圭吾 | 2010/12/28 07:27 |
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奇妙な感覚を抱きながら進んで行くストーリーでした。
虐待というテーマを含めながら話しが進んで行くのでなんとも重いです。 ビックリするほどのオチでは無いですが、伏線の張り方が巧妙なので、どんどんページを進めて行く事が出来ますね。 |
No.69 | 5点 | スイス時計の謎- 有栖川有栖 | 2010/12/27 18:58 |
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王道的な本格推理でした。スイス時計の謎の他にも3っつ短編がありますね。
①あるYの悲劇:ありふれたダイイングメッセージ物、読み流す程度のトリック ②女彫刻家の首:トリックは結構好きでした。面白い。 ③シャイロックの密室:短編トリックに相応しい作品。目を見張るほどでもない。 ④スイス時計の謎:ロジック徹底的に推し進めて行くという感じで面白かったです。優秀な組合のキャラクターをもうちょっと書き込めば面白そうだったのに。個人的には他の短編いらないから、これを250Pくらい描きこんで欲しかった。 |
No.68 | 2点 | 死体を買う男- 歌野晶午 | 2010/12/26 23:55 |
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本格的なミステリーで仕上げられていました。トリックも道筋も王道的な感じです。乱歩調の文体が見ていて面白いという感覚です。
サプライズとしてはイマイチでした。乱歩と萩原のやりとりは面白かったですが。 |
No.67 | 2点 | 眠りの森- 東野圭吾 | 2010/12/25 05:38 |
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加賀刑事の第二弾、というわけで現代に比べるといささか青臭い感じがしますね。
全体的に綺麗な流れで話しが進みますが、それでもちょっとテンポが悪い箇所もあってだれてしまいました。 しかしやはり東野の書く人間関係は見ていていいですね。けど被害者側の描写が少なかったのが不満かなぁ。彼も悪い人じゃなかったっぽいのに。 |
No.66 | 5点 | ゴールデンスランバー- 伊坂幸太郎 | 2010/12/24 08:10 |
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一人一人のキャラクターがとてもよく描かれていました。癖などや仕草などをフンダンに使い個性的に動いていたのがよかったです。森の声が聞ける森田のキャラ性がとくによかったです。
ただ、無駄に長い。一部と二部あんまり入らなかった気がする上に、展開が進んでいくのが300ページくらいからになっていた気がしました。 一人一人の個性を書くために仕方ないとはいえ、削れる場所もあったような気がします。 あと結局謎は謎のままというのが、投げっぱなしな気も。あとさすがにマスコミや市民、あそこまで騒がれているのに気がつかないほど馬鹿じゃないよね、という疑問。 |
No.65 | 4点 | レイクサイド- 東野圭吾 | 2010/12/22 23:31 |
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トリックだけを見ると無難な感じ。
しかし、徹底したフラグ管理や家族問題などをこれでもかと詰め込んでくるのはやはり一味違うと思いました。 壊れそうな人間関係を書くのがとても上手いです。 最後の二ページでやられました。これがなかったら3点だったかも |
No.64 | 6点 | 密室殺人ゲーム王手飛車取り- 歌野晶午 | 2010/12/22 20:25 |
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(ネタバレあり)
良い意味でギャグミステリー。 登場人物のノリが軽いからやっぱりどうも現実で行われてる感が無い。ほのぼの殺人談義ごっこ。 そのおかげか不快感は無く読んで行く事ができた。というか、さすがにあれだけ穴があったら捕まるだろ(笑) 推理をしているときの5人のノリも見ていて楽しかった。ミステリファンが雑談するとこんな感じなんでしょうね。 トリックは王道的な感じ、唯一意外だったのは教授くらいかな(笑) それだけに、最後の失速感が残念すぎる。ただ、チャットの人物が現実に出たらあんなもんなのかな。 ミステリー的には5点でもよかったけど、ザンギャ君とaXeの漫才が面白かったので+1で。 個人的にこの作品で優秀なのは変わったデザインの表紙とタイトルだと思いました。 |
No.63 | 3点 | 藪の中- 芥川龍之介 | 2010/12/22 02:55 |
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懐かしい本があったのでちょろっと再読しました。
全員が全員言ってることが食い違っていて、誰が犯人かわからないリドル・ストーリーとなっています。 殺された夫の証言が、霊の口を借りた巫女というのも面白いです。 短編なので少ない時間で読めますが、昔の文体なのでちょっと疲れちゃいますね。 |
No.62 | 5点 | イニシエーションラブ- 乾くるみ | 2010/12/21 20:19 |
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(ネタバレあり)
騙されたー、という感じはしませんでしたね。結構予想できますし。このトリックならもうちょっと上手くやれたんじゃないかとう感想(さすがに恋愛小説or青春小説として出されたら見破れる気はしないが、驚愕のオチ~とか後ろに書かれちゃったらねぇ) テンポもどんどん先が気になると行った感じではなく、ちょっとだれてしまう。 ただ、違和感の出し方は良かったです。AパートとBパートで明らかに男の性格が違ったので。いくら成長したとしても、あの変わりようは無いでしょうし。 プロットの進め方も卑怯な感じはなかったです。二度読み返すと、なるほど、という部分も多々です。 |
No.61 | 7点 | 聖女の救済- 東野圭吾 | 2010/12/20 23:52 |
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(ネタバレあり)
相変わらずのテンポの良さと盛り上げ方の巧みさは素晴らしい 人間ドラマを上手く描きながら話が進んでいくのでどんどんページをめくることが出来ます。 草薙や内海もガリレオに負けず劣らずのいいキャラをしている。 しかしこの話で何より目を見張るべきなのは、序盤のミスリードではないでしょうか。あれは素晴らしかったです。 ただトリック自体はそこまで驚くものでもなかった。短編向きなトリックを長編に持っていけたのは凄いですが。 |
No.60 | 3点 | 煙か土か食い物- 舞城王太郎 | 2010/12/19 16:42 |
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(ネタバレあり)
文章が軽快でドンドン流れて行くようでした。主人公にユーモアもある探偵小説と行った感じです。 ただ、テンポがかなり悪かった。一部の登場人物設定をどんどん出してくるのは好きですが、肝心のミステリーの部分が疎かになりすぎてる気が。トリックも、ふーん、程度。 アナグラムの元の人もイマイチ印象に残らないから、一瞬誰かわからなかった。 最後の展開に主人公の職業が生かされていたのはよかったです。 |
No.59 | 1点 | 夏と花火と私の死体- 乙一 | 2010/12/18 20:57 |
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文章がちょっと拙かったという印象でした。
ホラーとしても物足りないし、ミステリーとしても世間に有り触れたプロットって感覚。 オチも普通でした。 死体の一人称って所は面白かったですけど、ときどき視点可笑しくなってたのがなお残念。 「優子」のほうも、どっかの怪談話で聞いたような奴でした |
No.58 | 2点 | 弥勒の掌- 我孫子武丸 | 2010/12/18 09:24 |
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トリックがさすがに分かりやすくて残念。
あの状況だと犯人があいつらしかいないから、もう一回ドンデン返しをしてくれないと驚きが無かったです。 主人公側の腑抜けっぷりの所為で何も感情が沸きませんでした。 |
No.57 | 2点 | パズル・パレス- ダン・ブラウン | 2010/12/17 03:54 |
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トリビア的な意味でこの作者の作品を見てるのですが、今回はそれもかなり薄いです。
犯人も意外性ななく、お約束。驚きもなし。 設定もそこまで目を見張るものでもない。 ただ、最後のシーンだけはハラハラしちゃいました。緊迫感を出すのが上手い。 |