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kanamoriさん
平均点: 5.88点 書評数: 2474件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.1894 6点 歌麿殺贋事件- 高橋克彦 2013/03/03 11:42
浮世絵三部作の2作目「北斎殺人事件」から登場する美術研究家・塔馬双太郎を探偵役に据えた連作短編集。美術雑誌編集者の「わたし」をワトソン役にして、歌麿が絡む贋作疑惑・詐欺商法など6つの事件を解決していく。

作者の造詣の深い分野だけに、美術雑誌社や評論家を誤誘導し浮世絵好事家の裏の裏を突く悪徳業者の多様な騙しのテクニックがリアルっぽくて興味深い。後半の数編は、塔馬が悪徳業者を逆に嵌めるコンゲーム風の面白さがあります。
なかでは、プロの美術評論家との虚々実々の真贋対決と意表を突くトリックが冴える「歌麿真贋勝負」と、塔馬が”写楽=歌麿説”を開陳する「歌麿の秘画」が印象に残りました。

No.1893 6点 山師タラント- F・W・クロフツ 2013/03/01 20:32
前半に犯罪行為を描き、後半がフレンチの捜査過程になるといった、クロフツが中期以降に多用した倒叙ものかと思っていたら本書はちょっと違いました。

野心家タラントを中心にした詐欺まがいの医薬品販売事業を巡る群像劇風の前半部は結構面白いです。いわば”ゼロアワー”もので、犯人を明示せず事件の直前で終わることで、フーダニットものになっています。また、終盤の数章は裁判シーンに費やすというクロフツの作品では珍しい構成になっています。
ただ、そのためフレンチ首席警部の捜査編は、すでに読者が知っている事件背景を後追いするだけのものになっていて少々退屈に感じました。また、結末のどんでん返しが唐突であっけないです。

No.1892 6点 定吉七番(セブン)の復活- 東郷隆 2013/02/26 20:26
スイス・ユングフラウの氷河に消えた殺人許可書を持つ丁稚、”なにわの007”こと定吉七番が、四半世紀の時を経て平成ニッポンに復活するという、スパイアクション・シリーズの第6弾。

関西の独自カルチャーや大阪ルールといった地域限定の小ネタとギャグを連発しつつ、現代を風刺したパロディ趣向も健在で、四半世紀ぶりというブランクを感じさせません。いやテンションは旧作以上でしょう。
新潟出身の国会議員マキコと復活した闇将軍、テーマパーク好きの某国将軍様の長男など、危ないキャラクターたちが集結する終盤のハチャメチャな展開が楽しい。これは、旧作5作の復刊もあるかもw

No.1891 5点 ハニーよ銃をとれ- G・G・フィックリング 2013/02/24 12:06
長時間のキスで女性を窒息死させるwという”接吻窒息魔”による殺人が連続する中、引退した映画監督から妻と娘の護衛を依頼されたハニーは、映画監督宅の年越しパーティに赴くが・・・といった、美貌の私立探偵ハニー・ウェスト・シリーズ第2弾。

前作と多少の舞台設定の違いがあっても、お色気シーンとハニー危機一髪の場面を繰り返す、お決まりの軽ハードボイルドです。二作目にして早くも飽きてきました(笑)。
最後に関係者を一堂に集めての謎解きがあり、”意外すぎる犯人”が指摘されますが、たしかに伏線がいくつか張られていたとはいえ、かなり無茶な設定です。

No.1890 7点 落日の門- 連城三紀彦 2013/02/21 11:28
二・二六事件を背景に、首謀者の青年将校とその妻、同志、暗殺対象の大臣の娘などが織り成す騙し絵風の5つの物語。

”前夜”を描いた第1話「落日の門」は、この連作反転ミステリにおける登場人物関係図のような感じですが、2話目以降の後日譚で怒涛の連城マジックが連発されます。
なかでも、一夜限りの娼婦と無名の客との逢瀬に隠された真相を、小説家が作中作で推理する「残菊」、処刑直前に首謀者の妻が夫の愛人に対して採った行為の真意「夕かげろう」の2作の騙りが秀逸です。
二人の人物の立ち位置が大逆転する「家路」は、作品世界が非現実的すぎて無理があると思うのですが、連城ファンなら十分納得できるかも。

No.1889 6点 ケープコッドの悲劇- P・A・テイラー 2013/02/17 23:54
避暑地ケープコッドを舞台にした米国黄金期の本格ミステリ。大手実業家ポーター家の雑用係で60歳になる老人アゼイ・メイヨを探偵役に据えたシリーズの第1作です。

本書は、有名作家の死体を貸小屋で発見することになった近所のコテージの女主人”わたし”の視点で語られていき、会話文が主体なこともあって確かにコージー・ミステリの雰囲気がありますね。
探偵役が個性的で、警察を使って関係者を呼び寄せるために自動車を盗んだり、証言を拒む人物を脅したりと、アゼイじいさんの突拍子もない探偵活動には面喰いました。また関係者を一堂に集めた終盤の謎解きでは、過去の多くの職業の体験が推理の拠り所となっていて男版ミス・マープルといった感じもします。ただ、論理的な謎解きとは言えないところがあって、そこはちょっと気になりますが。

No.1888 7点 立春大吉 大坪砂男全集1- 大坪砂男 2013/02/15 11:49
高木彬光や山田風太郎らとともに、江戸川乱歩から”戦後派五人男”と称された鬼才・大坪砂男の初の文庫版全集。全4巻(予定)の1巻目の本書は”本格推理編”です。

戦後の混乱による男女間の悲劇を心情描写を中心に語る抒情的文体と、密室殺人・足跡のない殺人や実現性の薄い機械的殺人トリックといったコテコテの本格趣向が融合した作風が作者の持ち味のようで、そういった作品に印象に残るものが多かった。
「立春大吉」「涅槃雪」が篇中の代表作かなと思いますが、旧家三代の女性が時を経て、同日同時刻に庭の古井戸で変死するという魅力的な謎の「三月十三日午前二時」が結構好み。シリーズ探偵役・緒方三郎が往復書簡形式で謎解きをする構成も良。
高野山の寺で龍が昇天し、骨壷が鳴り中から赤子が出てくるといった奇想が連打される「大師誕生」は、バカミス度合いが小島正樹を連想させるw
その他では、作者がダメだししながら物語が進行するメタ構成の実験作「黒子」、ブラウン神父ものの贋作「胡蝶の行方」なんかも印象に残りました。とくに後者の”ホワイ”が秀逸です。

No.1887 7点 特捜部Q 檻の中の女- ユッシ・エーズラ・オールスン 2013/02/13 11:31
デンマーク発の人気警察小説、未解決の重大事件を専門に扱う「特捜部Q」シリーズの第1作。北欧ミステリ(主に警察小説)の多彩さ、クオリティの高さを再認識させられた傑作です。

主役コンビの設定、キャラクターが面白い。
コペンハーゲン警察のはみ出し刑事、カール・マーク警部補が命じられた新設の部署は署内の薄暗い地下室。そして部下は雑用係のシリア人アサドたった一人。コーランとお祈り用ジュータンを常に携帯するアサドの奇人ぶりや二人の掛け合いが軽妙です。
その一方で、二人の捜査過程の合間にカットバックで挿入される、拉致監禁された女性国会議員の陰惨な状況描写は緊迫感にあふれており、タイムリミット・サスペンス的興味でグイグイ引っ張られる。この硬軟交えた構成が巧みで、かなりボリュームがあるにもかかわらず一気に読めました。
マーク警部補の部下二人が死傷した過去の未解決事件や、アサドの怪しげな過去など、興味をつなぐサイド・ストーリーも盛りだくさんで、シリーズ次作以降が楽しみです。

No.1886 7点 山魔の如き嗤うもの- 三津田信三 2013/02/11 12:27
怪異譚蒐集家・刀城言耶シリーズの第4長編を再読。

解説によると、意外なことに作者は横溝正史へのオマージュ的な意識は全くないとのことですが、わらべ唄の見立て連続殺人、顔のない死体、旅芸人一座など、どう見ても「悪魔の手毬唄」を想起せざるをえませんw (復員服の男は「犬神家」ですが)。
メインの謎である”一家全員の突然の消失”のカラクリに関しては、初読時たまたま直前に梶龍雄の某作を読んでいたため、その類似性が気になったのですが、今回再読してみると伏線の張り具合や見せ方に違いがあり、こちらのほうが巧妙だと感じました。
ホラー部分は比較的弱いかなと思いますが、恒例の”一人多重解決”や蝦蟇油壺のロジックなど、本格ミステリ部分が充実していると思います。
(文庫版には、舞台となる山村の略図イラストがあって位置関係が分かりやすい)

No.1885 6点 小鬼の市- ヘレン・マクロイ 2013/02/09 23:37
第二次大戦下の、ドイツの潜水艦が出没するカリブ海の小さな島国を舞台にした冒険スリラー風のミステリ。
これまでの本格寄りのシリーズ作品とかなりタイプが違ったのですが、最後に明らかになる趣向で、「さすが、マクロイ!」と唸らせてくれました。

主人公である通信社の新任支局長スタークが探る前任者が残した謎のスプーク・ネタは、登場人物が限られ時代設定を考えれば、それほどの意外性はないものの、黒幕を指摘するプロセスのロジカルさなどに本格派らしい持ち味を感じます。
ただ、「ひとりで歩く女」の翻訳が先になってしまったのは止むを得ないとしても、帯と内容紹介の一文は作者の意図に反すると思われるもので、セールスポイントを重視するあまりの版元の勇み足でしょう。誰もが途中まで読んで「あれ?」と思うはず。

No.1884 6点 犯罪ホロスコープⅡ 三人の女神の問題- 法月綸太郎 2013/02/08 11:06
黄道十二星座をモチーフにしたパズラー短編集の2巻目。「犯罪カレンダー」の法月綸太郎風アレンジといったところでしょうか。
ギリシャ神話のエピソードを活かしてパズラーを構築するという作者の苦労・労力が、それほどミステリの面白さにつながっていない感もありますが、最初の2作品は完成度が高いように思います。

1話目の「宿命の交わる城で」は、メイン・プロットが作者自身の某長編と同じですが、見せ方を180度変え、最後まで悟らせない複雑な仕掛けがすごい。意味深なタイトルもいいです。
次の「三人の女神の問題」は、チェスタトン的ロジックによる構図の反転が面白い。ギリシャ神話のモチーフが編中で一番活かされているように思います。
残りの作品で共通して気になったのは、犯人の意外性を演出するための、その人物の配置方法ですね。

No.1883 6点 刑事くずれ- タッカー・コウ 2013/02/05 15:39
ハードボイルドや犯罪小説といったタフ・ノヴェルから、ドタバタ・コメディ風のユーモアミステリまで、幅広い作風で知られるドナルド・E・ウェストレイクが別名義で書いたフーダニット・ミステリ。元刑事ミッチ・トビンが探偵を務めるシリーズの第1作です。
女性がらみの不祥事で同僚刑事を見殺しにし市警を追われた過去に囚われ続ける主人公という設定や、無駄を省いた乾いた文体からは、ネオ・ハードボイルドの雰囲気があり、一方で、被害者である組織の大幹部の愛人が残した書きおきを分析し容疑者を絞り込む過程とミスリードの仕掛けに本格ミステリ的な技巧を感じます。本格とハードボイルドのコラボといった感がありジャンル分けが悩ましいですね。
当シリーズのもう一つの特徴は、本書における犯罪組織をはじめ、ヒッピー集団、精神病患者の療養施設など、いずれも特殊な社会・集団内の殺人を扱っていることで、容疑者を限定するところにも本格色が現れているように思います。

No.1882 7点 コモリと子守り- 歌野晶午 2013/02/04 12:34
舞田ひとみ高校生編。ひとみの中学までの同級生で、引きこもりの少年を物語の中心に据えたボリュームのある長編で、本書は仕掛けを凝らした誘拐ミステリの秀作と評価したいです。ただ、これまでのシリーズの流れから、タイトルは「舞田ひとみ17歳、子守りときどき探偵」でもよかったのでは?とも思いますが。

幼児虐待、生活保護、引きこもりなどの社会性のあるテーマを背景にしつつ、スマホの特殊機能やコインロッカーの新システムといった最先端知識を駆使した構成は、”現代の誘拐ミステリ”としてなかなか読ませます。連続幼児誘拐事件の裏の構図の手がかりもフェアに提示されていて、丁寧に読めば途中で読み解くことも可能でしょう。
謎解きが終わった後の、100ページにわたるエピローグは確かに長すぎるのですが、青春ミステリ風のラストシーンはいいですね。印象的です。

No.1881 6点 第三の皮膚- ジョン・ビンガム 2013/02/02 11:04
世間知らずで気弱な19歳の青年レスリー・マーシャルが、ダンス・ホールで知り合った女性にそそのかされて、前科もちの男と二人で押入り強盗を働くが・・・・、といったクライム・ストーリーです。

レスリーが守衛殺しの共犯とみなされたことで、てっきり物語はノワールの方向に向かうものと思っていたのですが、途中から母親アイリーンの視点が多くなり、一種の家族小説の様相になっていくのがユニークです。この母親の心理的葛藤・妄執の推移の描写がおもしろく読みどころだと思います。ただ、この結末はどーなんでしょうか、少しモヤモヤ感が残りました。
なお、タイトルの「皮膚」の意味は、”一皮むけた”とか”化けの皮がはがれる”などと使われる「皮」とたぶん同義で、(アイリーンが思索するところの)三つ目の皮とは、人間本来のこどものような純真な資質をあらわすようです。

No.1880 6点 禁断の魔術- 東野圭吾 2013/02/01 13:30
探偵ガリレオ・シリーズの第5中短編集。
いずれも殺人事件を扱っていますが、「犯人は誰か?」という本来中心となるべきフーダニット部分よりも、被害者やその関係者に纏わる秘密・謎などをメインに据えているのが本書の特徴です。また、たんにトリック解明小説にとどまらず、湯川の人間性が前面にでて以前と比べ物語に深みが増しているように思います。

「透視す」では、殺される要因となったホステスの透視術のカラクリよりも、ラストの義母の心情が胸を打ちますし、「曲球る」の、戦力外通告を受けたプロ選手選手の妻の行動の真相も同様です。
最終話の中篇「猛射つ」では、タイムリミット・サスペンスの様相ですが、湯川が最後に取った行動もこれまでのキャラクターを思えばかなり意外性があります。
これにてシリーズ完結という風にもとれるラスト・シーンですけども、続編はあるのかな?

No.1879 5点 第四の郵便配達夫- クレイグ・ライス 2013/02/01 12:00
高級住宅街の同じ路地で三人の郵便配達人が相次いで殺される。逮捕されたのは、タイタニック号で死んだ恋人からの手紙を30年以上待ち続けている近くに住む大金持ちの老人で、この事件に弁護士マローンが関わることになるが・・・、というシリーズの第9長編です。

フォン・フラナガン警部の転職話ネタやら、ヘレン&ジェイクのジャスタス夫妻が絡んで事件をかき回すという、まあシリーズのお約束どおりの展開ですが、今回はマローンが現場近くで拾って連れまわす野良犬が笑いのツボかな。もてあまして困るパターンとは逆で、行く先々で「譲ってくれないか」と声をかけられるのがなんとも可笑しい。
ミステリ的に驚くような仕掛けはないけれど、犯人の動機にやはりライスらしさを感じる作品です。

No.1878 5点 論理爆弾- 有栖川有栖 2013/01/30 22:48
独立した北海道と敵対関係にあり、私的探偵行為が禁止されたパラレル日本を舞台にした、少女探偵”ソラ”シリーズの第3弾。
北の特殊工作部隊が暗躍しトンネル崩落で外界から孤立した九州山奥の村で、17歳の少女”ソラ”こと空閑純が村民連続殺人事件に挑むというのがメイン・プロットですが、作中終盤に、「論理の欠けらもない。こんな謎、解けるわけがない」とあるように、ミッシングリンク・テーマの本格ミステリとして読むとかなりの肩透かしを喰らう(作者の狙いは別のところにあるというのは分かりますが・・・)。
シリーズを通して本格部分が弱いのですが、本書はよりスパイ冒険スリラーの色彩が強いように思う。ただ、もともとヤングアダルト向け叢書でスタートした関係か、重いテーマや分量の割にスラスラ読める軽さは良です。

No.1877 6点 九つの答- ジョン・ディクスン・カー 2013/01/29 23:07
偶然出会った大富豪の甥との契約で、彼になりすまし英国の”伯父”のもとに赴いた青年ビルが、命まで狙われる陰謀劇に巻き込まれるといった冒険活劇スリラー。ですが、作者の稚気溢れる趣向と、(たぶん当時の感覚でもアンフェア認定と思われる)かなり大胆で強引なトリックを施したゲーム性の強い本格ミステリでもあります。
原題の”Nine Wrong Answers”(9つの誤った答)が示す通り、物語の途中で作者が何度も顔を出して、「〇〇〇と考えるだろうが、それは誤りである」といったチャチャ入れがなんとも微笑ましい。
ただ、ポケミスで400ページを超えるボリュームはもう少しコンパクトにできるだろうし、途中の錯綜した活劇スリラー部分がやや冗長かなと思います。

No.1876 4点 謎解きはディナーのあとで 3- 東川篤哉 2013/01/28 11:23
人気の令嬢刑事&毒舌執事シリーズの連作短編集3作目。

このシリーズは、赤川次郎などがよく書くシチュエーション・コメディの形を採りながらも、トリック&ロジック面でもそれなりに読ませるまずまずの本格ミステリになっていたと思いますが、ここにきてネタ切れ感がありありです。
マンネリ回避のためか「怪盗からの挑戦状でございます」という変化球もありますが、これが一番の凡作になっているような・・・。
最終話「さよならはディナーのあとで」の内容から、本書でシリーズは完結のようで、そうであれば賢明な判断だと思います。

No.1875 6点 ゴルゴタの七- アントニー・バウチャー 2013/01/27 11:45
ミステリの評論部門で名高いアントニー・バウチャーの1937年のデビュー長編。
現在の創元推理文庫発刊の母体となった世界推理小説全集(全80巻)のなかでも文庫化されていない絶版作品の一つです。

カリフォルニア大学バークリー校の留学生が集まる国際寮が舞台の連続殺人を扱ったカレッジ・ミステリで、最終章前に手掛かり索引付きの”読者への挑戦”を置き、関係者を一堂に集めた謎解きなど、本格派マニアへのサービス精神が横溢しています。
ただ、第1の殺人のネタを早々に割っているのはもったいない気がしますし、フェア・プレイ重視のあまり真相がやや分かりやすい側面もあるかもしれません。また、探偵役アシュウィン教授の決着の付け方はどうなんだろうか?という感もあります。
文学論や異端派宗教などの言及部分が難解ですが、古い翻訳の割には学生たちの造形も端役までそれなりに書き分けられており、読みずらい感じはありませんでした。

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