海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

[ 冒険/スリラー/スパイ小説 ]
ナポレオン・ソロ①/アンクルから来た男
0011 ナポレオン・ソロ
マイクル・アヴァロン 出版月: 1966年01月 平均: 5.00点 書評数: 1件

書評を見る | 採点するジャンル投票


早川書房
1966年01月

No.1 5点 kanamori 2012/12/13 10:56
国際諜報機関”アンクル”の特別捜査官、ナポレオン・ソロ登場のオリジナル長編シリーズ第1作。

当時は「映画のジェームズ・ボンド、テレビのナポレオン・ソロ」と言われたほど人気があったらしいのですが、007シリーズの亜流もしくは劣化コピーのような通俗的なB級スパイ・アクション小説です。
ただ、本書ではまだ脇役ですが、ロシア人の同僚イリヤ・クリヤキンとのコンビで活動するところは、スパイ小説では珍しい相棒(バディ)ものというユニークさはあります。
世界征服を目論む国際犯罪組織”スラッシュ”や怪しげな科学者を敵に回しての危機一髪の連続展開は、今読むとかなりチープなプロットですが、唯一面白いと思ったのは、”洋服を後ろ前さかさまに着た死体の謎”です。まさか、ナポレオン・ソロの口から「チャイナ・オレンジの秘密」のネタバレ解説が出てくるとは思ってもいませんでした(笑)。

ナポレオン・ソロシリーズは複数の作家が書いており、マイクル・アヴァロンは本書のみですが、アンクルの女性捜査官・エイプリル・ダンサーを主人公にしたスピン・オフも書いているようです。


キーワードから探す
マイクル・アヴァロン
1967年04月
アンクルから来た女
平均:5.00 / 書評数:1
1967年01月
燃える女
1966年01月
ナポレオン・ソロ①/アンクルから来た男
平均:5.00 / 書評数:1
1965年01月
でぶのベティ
1964年07月
のっぽのドロレス
平均:6.00 / 書評数:2