皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
まさむねさん |
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平均点: 5.87点 | 書評数: 1226件 |
No.26 | 6点 | 犬はどこだ- 米澤穂信 | 2010/03/08 21:30 |
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基本的に探偵と助手の2視点での一人称ですが,何ら違和感なく入り込めます。(まあ,読者としては両視点での情報を入手しているだけに、「互いに報告しとけよ」っていうもどかしさもあるでしょうが…)また,時折織り込まれている,チャットやログなどの「電子的文章」がいいアクセントになっており,素直に読み進めやすいですね。
後半~ラストは,好みの問題もあると思いますが,私は「余韻」というよりも,やや中途半端なイメージが残りました。 しかし,各キャラクターがなかなか魅力的で,純粋に楽しめます。シリーズ化が楽しみ。 |
No.25 | 7点 | 動機- 横山秀夫 | 2010/03/05 21:41 |
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さすが短編の名手。内面の葛藤を描く巧みさには脱帽です。
よかった順に,逆転の夏⇒動機⇒密室の人⇒ネタ元 でした。 特に「逆転の夏」は,横山氏にしては珍しく(?),「職業人」モノとは異なった視点で深みのある作品。 逆に「ネタ元」は標準レベルかな?ということで,総合的にこの採点となりました。 |
No.24 | 5点 | そして名探偵は生まれた- 歌野晶午 | 2010/03/01 23:07 |
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4つの中短編。作品ごとに差がありすぎ(?)と感じたため,採点は控えめになりました。
よかった順に書評を。(一部ネタバレあり) ①「生存者、一名」 スリルもあり,「なるほど」と思わせる箇所もあり,超良作。中編でここまで表現できるのは素晴らしいのヒトコト。読後の余韻の中,「題名」について考えざるを得ないあたり,さすが歌野さん。 ②「館という名の楽園で」 結構前段階で「館」トリックが概ね分かってしまう方が多いのでは… 中編で「館モノ」にアタックした意気込みと,ラストの仕掛け(?)は買います。 ③「夏の雪、冬のサンバ」 トリックにかなり無理があると思いますが(傾きすぎ!),国際色豊かな点は悪くないかな?(まあミスリードの一部ですが) ④「そして名探偵は生まれた」 作者の「ねらい」はどこにあったのか、ややつかみかねますね。中途半端な印象が…。 |
No.23 | 8点 | 葉桜の季節に君を想うということ- 歌野晶午 | 2010/02/22 21:52 |
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例の叙述トリックのインパクトが強く(きれいに騙されました…),そこだけに目がいきがちですが,それ以外にも「歌野らしさ」が散りばめられており,楽しめました。
テーマも奥深いものがあり,非常によいですね。読み終えたあとに,改めてタイトルを噛み締めざるを得ないところもにくい。 サクッと読んで,サラッと騙され,ググッと考えさせられた,そんな印象です。 |
No.22 | 4点 | 名探偵の呪縛- 東野圭吾 | 2010/02/20 21:10 |
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作者の“本格”に対する認識を伺う意味では,おもしろい。
ただし,導入部(第1章)が冗長すぎること,「結局この数ページが書きたかったのね」と最終的に思ってしまう点がやや残念でした。 天下一探偵モノとしては,前作のほうが良ですね。 |
No.21 | 6点 | どちらかが彼女を殺した- 東野圭吾 | 2010/02/14 23:36 |
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犯人を教えてくれないってのが,面白い発想ですよね。
私の場合,そのことを知っていたので,純粋に「犯人当て」として読み進めました。もちろん,単なる犯人探しではなく,加賀刑事と被害者兄との攻防(?)も楽しめるので,そのあたりはさすがといったところですが。 (以下ネタバレ有) 犯人は「袋綴じ解説」(文庫版で読んだので…)を読後に分かったのですが,「利き腕」だけで確信していいの?別の可能性も否定しきれないのでは?(犯人以外の方が,たまたま犯行時に☆手を使ったに過ぎないとか,むしろわざと☆手を使ったのではとか)そう考えると,実は…という「もやもや感」も正直ありました。まあ,絆創膏の件もあるし,犯人はあの人なんでしょう…と自分で納得させました。 以上はさておき,小説自体が面白い試みであることには間違いないですね。 |
No.20 | 9点 | 十角館の殺人- 綾辻行人 | 2010/02/14 11:52 |
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やはりあの1行は,極上級。
1点マイナスしたのは…結末に関する個人的な印象(好み)によるもののみ。限りなく10点に近い9点ということで。 |
No.19 | 7点 | 名探偵の掟- 東野圭吾 | 2010/02/11 16:04 |
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茶化し具合が本当に面白く,一気に読めてしまうのですが,読後,改めてミステリとは…そしてとそれに対する自分の心構えとは…などと考えさせられた作品でもありました。いろんな意味で,読む価値大の作品。 |
No.18 | 6点 | 看守眼- 横山秀夫 | 2010/02/11 15:23 |
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様々な職業者を主人公にすえ,その心の葛藤を描ききる技量はさすが。謎の配置加減も見事。
6つの短編のうち,私は「秘書課の男」が何気に好きですね。一番渋い作品かもしれませんが,「分かるな~」って妙に納得する作品でした。 |
No.17 | 5点 | プリズン・トリック- 遠藤武文 | 2010/02/08 22:14 |
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帯の「乱歩賞史上最高のトリックだ」という東野圭吾氏コメント(?)を見て思わず購入しました。
刑務所内での密室殺人・入れ替わりトリック・ラスト1行の試みなど,ミステリとしての要素は十分で,「志が高い」と複数の選考委員が語るのも十分に理解できます。 ただし,登場人物名のわかりにくさ・視点がコロコロ変わっていく不均一感・そしてなんと言っても最後の1行の「これって…??」感など,突っ込みどころも満載です。特に,最後の1行は読者が不条理に自問自答すること請け合い。私などは、読後に講談社が実施した「真犯人からの手紙クイズ(のようなものだったと思う)」で,ネットで公開された真犯人からの「手紙」を読み,ようやく心のつっかえが取れた次第。ラスト1行の不完全燃焼感は痛い。前半の交通刑務所の描写などは,グイグイ引き込まれたのですが…惜しい! 色々書いてしまいましたが,それでも魅力は否定できない作品。今後の作品に期待です。 |
No.16 | 4点 | 不連続の世界- 恩田陸 | 2010/02/08 21:48 |
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全ての短編について寓話的というか、感情移入しにくいというか、そんな印象を受けてしまいました。(それが魅力という考えもありますが。)
決して楽しめない作品ではなかったのですが、好みの観点から1点マイナスさせていただきます。 |
No.15 | 8点 | 制服捜査- 佐々木譲 | 2010/02/08 21:18 |
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さすが佐々木譲といった作品。
川久保巡査部長の人柄と駐在警官としての葛藤が,すべての短編から染み出ている。もちろん,ミステリの要素ともうまく融合させている。 個人的には,「割れガラス」がイチオシ。川久保巡査長にこれでもかというほど感情移入できました。 |
No.14 | 5点 | 人質カノン- 宮部みゆき | 2010/02/06 21:57 |
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どの短編も地味な印象はぬぐえないけれども,しつこさギリギリのメッセージ性と,これまたギリギリセーフ(?)のミステリー性を内在しており,読んで損はないであろう短編集。
飛びぬけた作品はないですけどね。個人的には「十年計画」が一番良かったかな?ミステリー度は全短編中最も低いし,最も「ベタ」なんでしょうけど,まあ,心がほんのりと温ましたよ。 |
No.13 | 2点 | イノセント・ゲリラの祝祭- 海堂尊 | 2010/02/06 18:01 |
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確かに「田口&白鳥シリーズ」なのですが,正直,作者のあまりにも直接的な主張が表に出すぎていて興醒めです。主張したい内容に反論はないのですが,読者から金と時間を奪ってやる話ではない。小説以外の別の場でも,十分に主張できるはず。
海堂ワールド(舞台やキャラの設定)は大好きなのですが…非常にもったいない気がしました。残念です。 |
No.12 | 3点 | ブラックペアン1988- 海堂尊 | 2010/02/06 17:54 |
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うーん。期待はずれ。 |
No.11 | 6点 | ジェネラル・ルージュの凱旋- 海堂尊 | 2010/02/06 17:51 |
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海堂作品。読む順番は守った方が楽しめます。
特にこの作品は「ナイチンゲール~」と同時進行。 同時期に一気に読むことをお勧めします。 ミステリー性はかなり低い(というか,ミステリーと言っていいのかな?)ものの,純粋に楽しめました。 |
No.10 | 6点 | 螺鈿迷宮- 海堂尊 | 2010/02/06 17:43 |
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海堂作品。読む順番は守った方が楽しめます。
その前提で,「ナイチンゲール」以上,ニアイコール「バチスタ」といったところでしょうか。 個人的なイチオシは姫宮。これまたキャラが立ってていいですね。田口&白鳥にも引けをとらない。 海堂作品。キャラ設定に抜かりなし。 |
No.9 | 5点 | ナイチンゲールの沈黙- 海堂尊 | 2010/02/06 17:32 |
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書評にこう書くのは恥ずかしい限りですが,読後1年経っても自分で「好き」なのか「嫌い」なのか判然としない作品。
田口・白鳥コンビの小気味よいやり取り&小夜と少年の感動物語は結構好きなのですが,個人的には冴子の存在・発言に超違和感が。 現実味という点でも相当マイナス。バチスタと敢えて雰囲気を変えてきた趣旨は分かるし,読ませる巧さも否定しないのですが…やっぱり「好き」か「嫌い」か判然としないですね。 |
No.8 | 6点 | チーム・バチスタの栄光- 海堂尊 | 2010/02/06 17:19 |
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各キャラの設定が面白く,かつ,スピーディーな展開で単純に楽しめた。
一方,ミステリーとしては,驚くほどの「仕掛け」はない。 良くも悪くも「漫画的」といった印象。娯楽小説としては秀逸。 |
No.7 | 3点 | 超・殺人事件―推理作家の苦悩- 東野圭吾 | 2010/02/06 17:07 |
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正直,楽しめませんでした。
パロディとしても,正直…すみません。 好みの問題なのでしょうが。 |