皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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E-BANKERさん |
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平均点: 6.00点 | 書評数: 1842件 |
No.2 | 7点 | 出雲伝説7/8の殺人- 島田荘司 | 2009/07/28 22:35 |
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吉敷刑事シリーズの第2作目。
今回の舞台は、山陰地方と寝台特急「出雲」! ~山陰地方を走る6つのローカル線の終点と大阪駅に女性のバラバラ死体が流れ着くという大事件が発生、なぜか頭部だけは発見されず。捜査の結果、被害者の女性は死亡推定時刻に「出雲1号」に乗車していたことが判明するも、容疑者には鉄壁ともいうべきアリバイが・・・~ 寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁に続く、吉敷刑事分数シリーズですが、猟奇的な殺害方法や不可能状況といった、初期島田作品に共通のガジェットが本作品でも多く取り入れられています。 列車を使ったアリバイトリックというと、好き嫌いの分かれる分野かもしれませんが、やはり島田流トラベルミステリーは一味も二味も違うというべきで、バラバラ殺人の必然性とアリバイトリックをうまい具合に処理しています。 ただし、この設定も今は昔。登場した列車やローカル線の大部分は今は消滅しているのが悲しい・・・ 事件の背景として引用される「ヤマタノオロチ」伝説へのなぞらえ方も見事に嵌っていて、水準以上のミステリーに仕上がっています。 (本作までの吉敷はキャラがはっきりしてませんね。その分、次作「北の夕鶴」での吉敷の変身振りに驚くことに!) |
No.1 | 4点 | 奇跡の人- 真保裕一 | 2009/07/28 22:29 |
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ストーリーテラーとして定評のある作者としては中途半端な作品。主人公をはじめ登場人物のキャラもなにかしっくりこない印象。もう少しやりようがあったのでは? |