皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
simo10さん |
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平均点: 5.69点 | 書評数: 193件 |
No.9 | 5点 | 幻夜- 東野圭吾 | 2009/09/24 21:21 |
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白夜行を読んでどんな作品は分かっていたので、本格モノだと思い込むことはありませんでした。
登場人物のメモも見切りをつけつつ控えるようにしました。 作風はやはり白夜行にとてもそっくりで惹きこまれる文章です。 前作とは異なり、男性の主人公の視点が追加されており、苦悩の様子が描かれている点が人によって好みが分かれそう。 私はこっちのほうがいいかな。 しかしやはり話の流れも前作同様、主人公(女)が私利私欲のためにえげつないことを繰り返すといったもので、感心しません。 ラストはおいおい何だそりゃって感じ。 前作とのつながりを仄めかす仕掛けはちょっと面白いと思いました。 |
No.8 | 4点 | 白夜行- 東野圭吾 | 2009/09/20 23:16 |
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本格ミステリなのだろうと勝手に思い込んで読んでしまいましたが、そんなミステリ色強くないんですね。
主人公二人を第三者の視点から描くことのみに徹する文章は、確かに主人公達に対する想像力を掻き立てられるものがありました。 とはいえ主人公達のやっていることは、方法がえげつないのはジャンル上許せるとしても、目的が私利私欲なので、読んでいて気分の良いものでなかったです。 登場人物やその特徴を一人一人メモしながら読んでいくタイプの私にとっては、増殖し続けていく登場人物達が結局何の伏線にもなっていなかったので、読後にちょっと腹立たしくもありました。(逆恨みだけど) |
No.7 | 7点 | 私が彼を殺した- 東野圭吾 | 2009/09/10 22:24 |
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犯人当て推理小説第二弾。
三人の容疑者の視点が入れ替わりながらストーリーが進んで行き、それぞれに殺意があり、自分が実行したと思い込んでいるところが何とも面白かったです。 また、容疑者のキャラクタがいい味を出おり、特に、雪笹香織が「それを買いなさい」と念波を送ったシーンが笑えました。 まるで東野氏の念波が込められているような一文です。 結局自分では犯人が分からずにさっさと袋とじ解説を見てしまったのですが、なるほど、今回は第一弾よりはずっと納得の行くヒントが提示されており、よく考えれば分かるようにできておりました。 第三弾が出ればぜひ見たいです。 |
No.6 | 5点 | どちらかが彼女を殺した- 東野圭吾 | 2009/09/09 21:53 |
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犯人が明かされないということを知らず読んでしまった。
物語の終盤に差し掛かっている時にはもうかなり眠たい時刻。 一気に読了してから寝ようと思ったのですが、 何だか覆りに覆る展開となり、回らない頭では結局訳が分からずに読了してしまい、袋とじにも気付かず眠りにつきました。 翌朝起きたら「結局どちらが彼女を殺したんだ?」と思い、ラストを読み返してみるとやっぱり犯人が明記されていない。 「別にどちらでもいいや」と思ってしまった。 後でネットで調べたら犯人当て小説だと知りました。 面白い試みだけど証拠がちまちまして面倒臭いと思う気持ちのほうが強く出てしまった。 |
No.5 | 6点 | パラレルワールド・ラブストーリー- 東野圭吾 | 2009/09/09 21:27 |
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タイトルからしてミステリではなさそうだと思ったんですが、
やっぱ気になって読んでみたらストーリー自体が謎掛けのようになっていたんですね。 片一方の世界では親友の三輪智彦が一向に姿を現さず、 重苦しくて謎めいていて、悲しげな雰囲気が演出されており、序盤からすごく引き込まれました。 真相に関してはヒントが十分に与えられており、特にミスリードもなかったので意外性には欠ける感じがしました。 この作品に関してはラストは東野風にちょっとダークな結末でも良かったかなと思ってしまった。 |
No.4 | 5点 | 秘密- 東野圭吾 | 2009/09/08 22:18 |
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題名からしてミステリだと思ったんですが、違ったんですね。
面白かったけどラストが嫌だ。幻夜に通ずるものを感じる。 頼りない旦那が哀愁を誘い過ぎる。 下ネタ系、特に「快楽星団」がウケました。 |
No.3 | 5点 | トキオ- 東野圭吾 | 2009/05/30 12:04 |
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まず、これはミステリではないです。
しかし、心の温まるいい良いお話です。 最後の一行で思わずホロリ… 久しぶりにバック・トゥ・ザ・フューチャーが見たくなりました。 |
No.2 | 9点 | 悪意- 東野圭吾 | 2009/05/27 22:35 |
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--ネタばれ含みます--
全体的に抑揚を抑えた仕上げで、真相が解明された時も衝撃度はイマイチでした。 しかし、後からよくよく考えると「あれ?ひょっとして完全に騙されていたのかな?」と気づいてきました。 後からジワジワときました。 作中人物と読者両方を同時に騙す叙述トリックは見事でした。 何より文章が洗練されている。 時間が経ったらまた読んでみたい一作です。 |
No.1 | 3点 | 卒業−雪月花殺人ゲーム- 東野圭吾 | 2009/05/23 22:03 |
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初期の東野氏の作品は評価が低いとのことですが、なるほど確かに読んでいて苦痛だ。
登場人物が全く好きになれない。 互いに仲が良いと思いつつ、根のところでは実はそうでもないのはリアル。 本題の雪月花の解説は完全に流し読みでした。 とはいえ、時間が経った今もトリックはどちらもかなり印象に残っているのは凄いかも。 大幅な改訂版でも出れば見てみたいかも。 |