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江守森江さん
平均点: 5.00点 書評数: 1256件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.1156 4点 本格ミステリ全選評 2001~2010- 事典・ガイド 2011/01/03 15:37
本格ミステリ作家クラブ発足10周年記念企画の一つ。
わざわざ本書を購入せずとも本格ミステリ作家クラブのサイトで読めるし、本の造りが悪くサイトで読む方が物理的に読みやすいという最大の欠陥がある本。
各年度の選評を読んでの私の見解は、各年度の選評が最初に掲載された雑誌ジャーロの書評で個別に書く予定なので、ここではスルー。
十年分まとめて眺めれば年度によるレベル差がハッキリ認識出来る事だけが本書の存在意義。
プロの作家達が他人の作品をどう読んでいるか伺い知れるので選評の公表自体は素晴らしい事だと賞賛しておく。

No.1155 6点 堕天使殺人事件- リレー長編 2011/01/03 15:14
作品その物が本格ミステリとして面白いか?と問われたら《否》としか答えようがない。
最後は芦辺(森江春策)が剛腕でねじ伏せる?!がリレー長編らしいまとまりのなさと煩雑さは微妙。
一方で、以降に書く作家への無理難題のリレーは遠慮せず良くやったと拍手喝采モノ。
無理難題に困りながら次の作家に更なる無理難題を押し付ける事で楽しんでいるだろうアンカーを務めた芦辺拓以外の作家達のニヤケ顔を想像しながら読むのがベスト。
各作家の持ちキャラでのお遊びも楽しい。

No.1154 6点 21世紀本格宣言- 評論・エッセイ 2011/01/03 14:55
以前読んだ時は(分厚さに辟易して島荘作品から離れた後で)図書館の棚で目に留まり眺める程度だし、島荘の主張にも関心が薄かった。
最近、再び図書館の棚で目に留まり借りて来て再読したら、島荘の掲げたテーマと主張の殆どが他作家の国内本格ミステリで書かれるより、最近ハマっているアメリカ制作のミステリー・ドラマで存分に発揮されている事に驚いた。
主張が映像向きな事は確かだし、ミステリー好きなアメリカ人でも島荘の主張なんて知らないだろうから、アメリカ在住時に(日本の遥か先を行く)ミステリー・ドラマを観て感化されたのではないだろうか(島荘がドラマを観たか不明だし、あくまで私の推測なので違ったらご勘弁)
上記の視点で、どの主張やテーマがどの海外ドラマに該当するか?考えながら読むと興味深く面白かった。

No.1153 5点 ミステリ作家の自分でガイド- 事典・ガイド 2011/01/03 14:26
本格ミステリ作家クラブ発足10周年記念企画の一つ。
自らガイドする程の作品数がないので出版された作品をただ紹介するだけな作家まで掲載しているのが最大の欠点。
結構作品数がある作家達は自分内評価や作品の内輪話などが読めてそれなりに楽しい。
まあ自分のご贔屓作家の所を中心に一度サラッと眺めれば十分な本なのでわざわざ購入せず図書館で借りればよい。
資料的価値も地域内の図書館に一冊あれば事足りる。
最近は、一部の国内本格ミステリ作家達の自己満足団体と化している「本格ミステリ作家クラブ」の存在意義すら疑問に思っているが、紹介されている作品を結構読んでいる自己矛盾に戸惑う。

No.1152 2点 チーム- 堂場瞬一 2011/01/03 06:02
昨日・今日と年始の風物詩な箱根駅伝がある。
それに因んで書評するが、本作は青春アスリート小説(作者の警察小説系ミステリーと並ぶ二本柱な分野)であり、ミステリーではない(よってポリシー通り2点)
しかし、一般小説の採点なら満点(8点)な面白さで、スポーツ小説に不可欠な臨場感に溢れている。
箱根駅伝を現地観戦せずとも日テレ系の完全中継を観る程度のファンであれば楽しめる事必至な作品でもある。
しかも判官贔屓な日本人向けに、敗者の寄せ集めで学校がバラバラな集団の「学連選抜」をメインにして描くなんて「ズルいよ!」と思わず唸ってしまう。
実際の箱根駅伝でも「学連選抜」が上位に食い込んだ事もありリアリティまである。
駅伝観戦の余韻に浸りながら読めば更に楽しめるかもしれない。
※ミステリーも手掛ける作家の別分野の作品で、作風や構成の比較もミステリーを論じる上で必要だと考え登録しました。

No.1151 6点 出雲3号0713の殺意- 池田雄一 2011/01/03 04:46
「本格ミステリ・フラッシュバック」で紹介されていますが、タイトルで西村京太郎のトラベル・ミステリーか鮎川哲也の時刻表モノの類似品と想起され本格ミステリ主体な読者にも読まれず埋もれた作品。
もっとも類似品なのは間違いないが、清張やら大横溝やらミステリのあらゆるエッセンスを取り入れた作品で、単なる類似品ではないので読んで損なし。
かなり以前に読んで忘れていたが、最近作者が私のミステリ・ドラマ好きの原点である「事件狩り」や「アイフル大作戦」の脚本家から作家に転身していた事を知り再読した次第(図書館の他地区利用で手間が掛かった)
上記ドラマのミステリ要素と同類の面白さが伺え非常にノスタルジーを擽られた。

No.1150 7点 おんな牢秘抄- 山田風太郎 2011/01/03 03:59
「ファミ劇」で山風作品のエロ映画一挙深夜放送した時に観たが、エロを除いたら昔テレビでよく放送されていたタイプの時代劇にピッタリな設定だな〜くらいの印象だった。
原作のおさらいをするつもりすら無かったが、図書館で忍法帖シリーズの原作を眺めた際に文庫棚に一緒にあったので眺めた(550ページ越えで厚い)
大岡越前の娘がヒロインの恋愛時代劇と冤罪を晴らす山風らしいオバカ本格ミステリの融合は凄い。
オムニバス形式で六つの事件を解決するのも作品の趣旨に合う。
図書館の豊富な蔵書ラインナップのおかげで、エロに軸がある映画版だけで見切り、ミステリに軸があり面白い原作をスルーする失態を犯さずにすんだ。
山風=エロ時代劇のイメージを払拭する素晴らしい作品ではあるが、中高年以上のオヤジ向けなのは間違いない。

No.1149 5点 忍法忠臣蔵- 山田風太郎 2011/01/03 03:19
先に映画版を観て原作のおさらいをして討ち入り当日に備えながら書評をアップし忘れたのは痛恨事だった。
書評を一年延ばしする予定だったが、明けて今年は「タイムスリップ忠臣蔵」を書評する予定に変更した(本当にアップされるか年末に注目←って私自身が忘れそう)
現在「ファミ劇」で映画版を放送中。
原作より安っぽいエロが炸裂する映画版は笑える。
原作のエロ部分を特化した映画版だが、作者も「草葉の陰」(←これが正しい表記らしい)で喜んでいるだろう。
わざわざ読む必要を感じないし、エロ好き以外には映画版も原作以上に観る必要を感じない。
採点は貧乳フェチなので映画版で脱いでいる女優に対するモノ。

No.1148 4点 アマルフィ- 真保裕一 2011/01/03 02:29
近々放送開始な外交官・黒田シリーズの連ドラの番宣を兼ね今晩フジテレビで映画版が放送される(私は友人宅でDVDを観た←映画館には年一程度しか行かない)
フジテレビと織田裕二の為にある作品で、映画のプロットから枝分かれして映画制作と同時進行で書かれた双子作品。
テンポあるサスペンスで作者の本領が発されている。
一方で、哲学的主題を掘り下げずサラッと流す。
エンタメ性と哲学的考察が軸として相反するジレンマが根底にあるので、どちらに主軸を置く読者かで評価は割れる。
そんな事に関係なく、映画企画に参加したのだから小説もと考えた‘やっつけ仕事’で稼ごうとする嫌なメディア・ミックス志向からは傑作は生まれない。
外交に数多の難題を抱え実質敗北している日本で、本作の主人公レベルの凄い外交官が存在する事はリアリティを欠くが、エンタメなので御愛嬌(もっとも交渉に凄みを発揮するワケではないし、他の事なかれ役人の描写は上手い)

No.1147 6点 仮面舞踏会- 横溝正史 2011/01/03 00:01
かなり以前に原作を読みドラマ版(古谷・小野寺版の両方)も観たが、マッチ棒の論理の穴のみ(書かれた当時の色盲と色弱や遺伝に関する認識不足は如何ともしがたい)が強く印象に残っていた。
「ファミ劇」で古谷版ドラマをオンタイム再放送中で、図書館で借りた文庫本と同時進行おさらいをしている(どちらもおさらいなので新手法を試す)
事件を未然に防げず大事件に発展してから解決し名探偵として名声を得るのは、探偵小説の宿命なのだろうか!金田一や神津作品を読むとその思いが強くなる。
原作での伏線の妙とラストでの対決場面はさすが大横溝だが、棚ボタと自白による真相開示が主体の探偵小説は総じて好きではないので微妙に評価が下がる(ドラマ等での自白までの‘落とし’が主眼な作品は別物)
因習漂うおどろおどろしい雰囲気の作品ではなく、昼ドラ系のドロドロ劇で(人間の本質の醜さにかわりないのだが)横溝作品なら前記の方が好きだと再認識した。
※補記
原作をなぶりモノにしたドラマも多々あるが、本作の古谷版ドラマはスッキリと纏まりデキが良いので、家の嫁みたくドラマ視聴のみで済ませても何ら問題ない(嫁には、草笛光子の「悪魔が来たりて〜」でも主演だったのに同一シリーズで再度の主演は反則技らしい)

No.1146 5点 聖者ニューヨークに現わる- レスリイ・チャータリス 2011/01/02 22:37
※但し書き
古いドラマ版の視聴とシリーズの存在意義について個人的見解を書きたいので当欄を利用させてもらいます。
よって、私はこの作品を読んでいません!(図書館にあるのは確認したので眺めに出向く予定ではあります、シリーズのドラマ原作にマッチした作品は図書館に蔵書なし)
採点は私の平均点に合わせ5点にしたので作品評価に関係ありません。
先日、電子番組表を眺めていて「スーパー!ドラマTV」で古いドラマ(テンプラーの華麗な冒険)を放送開始しているのに気づいた。
70年代の英国テレビで主流だったスリラー作品でイマイチ面白くなかった。
その一方、当時から日本のテレビ界は設定パクリが流行していたと認識出来た(21世紀の今年でも日本のミステリー系ドラマは設定パクリばかり)
逆説的だが、それでもこの手の作品からの転用で「キーハンター」〜「アイフル大作戦」〜「バーディ大作戦」〜「Gメン’75」の一連の傑作ドラマ・シリーズが制作された点では非常に意義がある。
※関連した余談
極論すれば「古畑任三郎」なんか「刑事コロンボ」にドラマ版「エラリー・クイーン」のリンク&レビンソン作品を混ぜて三谷幸喜がパクっただけの代物でしかない。
上手くパクリながらアレンジするのも素晴らしい才能だし、傑作を生み出す方法の一つだとパクリの功の部分を認めたい。
パクリ万歳!!!

No.1145 6点 相棒ー劇場版2ー- 大石直紀 2011/01/01 16:24
相棒ー劇場版2のノベライズ。
※要注意!!!
ドラマのシーズン9を観ていて《違和感があった方》には劇場版のネタバレになります(先に映画館へGo)
映画公開前に発売されたがノベライズ自体は劇場版のあらすじ紹介の如きモノで先に読んでも問題なく、いつもの相棒が楽しめる。
マイケル・サンデルの「ハーバード白熱教室」(本日教育テレビで再放送)を相棒の世界に置き換え実践した様な“正義”について問い掛ける作品。
杉下右京の正義は、貫いただけなのか?はたまた暴走か?簡単に結論は出ない。
劇場版には相棒ファンには賛否両論な驚愕のラストがあるが、此方には無い。
それにしても「劇場版でアレは場違だろ!通常のドラマ内でやれよ!」が私の本音。
相棒の劇場版ノベライズは何故か先行発売で結末違いを貫きメディアミックスの相乗効果を狙っている(特にノベライズの側)
※追記
年明け以降の劇場版宣伝でほぼネタバレしていたが、シーズン9最終話の本放送で完全に小野田官房長に関してはネタバレしました。

No.1144 5点 殺人処方箋- リチャード・レビンソン&ウィリアム・リンク 2011/01/01 07:02
あけおめ!
新年一発目は今年AXNミステリーがデジタル・リマスター版の放送を開始する(NHKーBSの払い下げか?)刑事コロンボのノベライズから!
記念すべきシリーズのスタート作品で私の書評も新年をスタートする。
図書館で前もって借りた(古く書庫に埋もれていた)が、ドラマ自体は以前に観て内容は知っているので復習を兼ねて先に読んだ。
シリーズ全編がほぼ倒叙作品なので犯人に触れてもネタバレにはならないだろうが、初回から共犯設定なのは御愛嬌なのだろうか?
些細な気付きと犯人を罠にかけて落とす手口は初回から確立していたのだと少し驚いた。
ただし、罠に関しては今では定番なので犯人は引っ掛からないだろう(私なら直接確認するまで下手な会話はしない)
往年のゲスト・スターの豪華さはノベライズでは全く伝わらないのが残念ではある。
※私的な余談
今夜は「相棒」元日スペシャルと「刑事コロンボ」更にNHK教育テレビで二晩連続一括再放送な「ハーバード白熱教室」とテレビ視聴で嬉しい悲鳴をあげそうだ!
24の一気視聴は早くもあきらめた(+_+)←再放送と二回は観てるからね。

No.1143 4点 一角獣をさがせ!- マイク・レズニック 2010/12/31 23:39
当サイトの書評より、私のヨタ話(余談)とその中のウソを読むのを楽しんでいる親友が今朝、年末の挨拶に来た。
ついでに一冊の文庫本を「今年の大トリにどう!」と差し出し帰っていった。
MXTV放送の映画「犬神家の一族」を観ながら、飛ばし読んでなんとか年内に間に合わせた。
ハードボイルド、ファンタジー、RPGが渾然一体となった作品で、大晦日に酔っぱらい別世界での大晦日の長い夜で探偵する(面白さではなく舞台設定が)一年の終わりに相応しい作品だった。
ミステリーよりSFとかのが好きな親友だが、よくこんな作品を読んでいたものだ。
※私的な余談
深ちゃん来年も酒を酌み交わしながら海外ミステリー・ドラマ(トーチウッドは俺には・・・フリンジは面白いね!)の話をしましょう。
皆様、本年も一年おつき合い有難う御座いましたv(^-^)v
新年も良い年でありますように!

No.1142 5点 マグレと紅白歌合戦- 鯨統一郎 2010/12/31 01:13
大晦日で思いつくのが落語「芝浜」と紅白歌合戦(若い頃は彼女と除夜の鐘に合わせたエッチで年越し108回目のピストンで発射なんて冒険もしたけどね←ウソウソ)
愛川晶と二階堂黎人は書評済だから何かないか?と図書館を彷徨いたら目に留まった。
不可解な見立て殺人を歌謡曲を歌って解決する間暮警部シリーズの初長編にして第三弾にして完結編?
闇の組織「ブラックローレライ」の正体なんてマジで読むと腹が立つだけ!
ハッキリ言おう!本書の読み所は、かなりの部分を占める歌謡曲の歌詞と鯨版ベスト紅白歌合戦を想起させる裏紅白歌合戦だ!(採点はこの部分がメイン)
近年、紅白を観ての年越しをしなくなったがノスタルジーは確実に擽られた。
※余談
チケットを入手したので年明けに嫁と行く、八代亜紀、水前寺清子と立て続けにあるコンサートが楽しみだ(60歳以上の爺婆で満員御礼)
「三百六十五歩のマーチ」は実質5日で一歩しか進まない!

No.1141 4点 「神田川」見立て殺人- 鯨統一郎 2010/12/31 00:06
なんちゃってミステリー作家だと思いミステリー以外の部分を話のネタにするつもりで読めば結構楽しめると感じた。
メグレ警視をマグレ当たりと合わせた主人公・間暮警部の歌謡曲好きには非常に親近感を抱いた。
「神田川」は銭湯の思い出が無いのでさほど好きではないがムード歌謡「別れても好きな人」はカラオケで嫁とデュエットする選択肢の二番手(一番は「都会の天使たち」)だから取り上げられ嬉しい。
本年「別れても好きな人」を歌ったシルヴィアさんが若くして亡くなった追悼も兼ねて書評をアップする(真実は大晦日に因み紅白歌合戦が題材のミステリーをと考え図書館内を彷徨いたら棚に一緒にあったので読んでみただけ)
※警告
この作家の作品をマジなミステリーと思って読んではいけない!
壁に投げつけたくなること必至で危険です(笑)

No.1140 5点 はぐれ念仏- 寺内大吉 2010/12/30 08:49
本日は公営ギャンブルの締め括り「KEIRINグランプリ」開催、立川まで出向かずとも日テレで放送。
平行開催のタイトルが寺内大吉記念杯。
中野浩一全盛期の競輪中継解説を中村敦夫としていたのが懐かしい(人気にならず何度も炸裂した井上→中野の連単車券は美味しかった)
本作は、時代小説を隠れ蓑にエロ小説を売る学研M文庫から復刊された直木賞受賞の表題作を含む短編集(因みに表題作以外は読む気にならなかった)
フランキー堺主演でコメディ映画まである〈なまぐさ坊主顛末記〉で、軽いピカレスク小説。
これや新橋遊吉「八百長」も直木賞受賞作なら東野圭吾「容疑者Xの献身」も直木賞受賞作、読み比べたら直木賞って何なの?と思えてくること必至(笑)

No.1139 4点 骨と歌う女- キャシー・ライクス 2010/12/30 01:32
海外ドラマ「ボーンズ」の原案に該当する作品シリーズの3作目で、前作まで作者名がキャスリーン・レイクスの表記だった。
年越しをFoxで「ボーンズ」から「24」と25時間ぶっ通し視聴する予定にしたので、ついでに原案も読んでみた。
原案→ドラマ→ノベライズまである人気シリーズだが、原案が一番面白くないってのが悲しい。
ドラマとノベライズは、エンタメのプロが手掛けるが、この原案シリーズは法人類学者が本職の片手間作品だけに仕方がないのかもしれない。
邦訳タイトルは御愛嬌として、この3作目から専門色が強くなり作家として手慣れて来たとの評判だったが、クライム・コメディとして高いエンタメ性を評価されるドラマには到底及ばないとだけ評しておく。
もっともドラマも腐乱死体から骨を取り出すなど食事時には絶対に観たくない欠点は抱えている。
※余談
サローヤン博士役でドラマ出演のタマラ・テイラーを観ながら「タマラ堪らない」
日本のドラマで多部未華子を観て「多部ちゃん食べちゃいたい」と呟いたら嫁と息子に冷笑された。

No.1138 5点 CSI:NY ニューヨーク 焼けつく血- スチュアート・カミンスキー 2010/12/29 06:21
CSI:3シリーズで一番本格色が強いエピソードが多いNYのオリジナル・ノベライズ。
マイアミのノベライズはスピードルが居ずウルフが居るシーズン3以降の設定だったが、此方はリンジーが居ずエイデンが居るのでシーズン1の設定。
前作は極寒でNYらしかったが、今作は灼熱地獄でイメージしづらい。
マイアミらしく熱いホレイショと好対照な冷たく燃えるマックはNYに合っているだけに灼熱地獄に違和感がある。
ユダヤ教や戦争体験が絡むエピソードもドラマなら流せるが小説では読んでしまうだけに嫌悪感が強まる。
気にならない方だけ読めば良く、嫌ならドラマを観ましょう!
※余談
ホレイショとマックの決めゼリフ対決なマイアミ・NYクロスオーバーエピソードを観て、オリジナル・ノベライズもクロスオーバーで書かれる事を切望する(カミンスキーは本作が遺作らしいのでドン・コルテスさんお願いします!)
仮面ライダー1号2号競演を初めて観た時と同じ様に感激した(今でも少年の心を失わないワタシって素晴らしい←年末に自画自賛)

No.1137 5点 殺人展示室- P・D・ジェイムズ 2010/12/29 05:47
先・今週とAXNミステリーで二週に渡り放送されたのを視聴したので、年内開館最終日な図書館に出向きおさらいして来た。
ポケミスで450ページ強なのは最近おさらいした「ダルジール警視」シリーズ同様だが「ダルジール」のドラマは端折るべきは端折り非常に楽しいが、此方のドラマ版は人間描写の比重が高く端折れないからか正味190分と観るのも疲れる。
ユニークな博物館や過去の焼殺事件に類似した事件でつかみはOKだが、ジックリと書かれた怪しい人々の描写と実質自白による解決は私的なミステリ嗜好からはかけ離れていて、分厚さと相俟っておさらいもしんどかった(本が綺麗なのがダルジールと違い救いではある)
では何故水準レベルな5点なのか?
ダルグリッシュの恋愛小説としては、ベタだが面白いので、その辺をジックリおさらいして楽しんだから。
※余談
私は嫁に「釣りバカ日誌」の浜ちゃん同様に「君を幸せにする自信は無いが、自分が幸せになる確信がある」とプロポーズした。

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江守森江さん
ひとこと

※「読書(ミステリ)は趣味で娯楽」「相容れない主張(嗜好)は、どこまでも平行線」を標榜している。
※多くの作品に接する努力として、映像化作品で済ます等々、ファジーな方法を常に模索している(本質的...
好きな作家
高木彬光、天藤真、平石貴樹、古野まほろ (ミステリーに限定しなければ一番は梶山季之...
採点傾向
平均点: 5.00点   採点数: 1256件
採点の多い作家(TOP10)
雑誌、年間ベスト、定期刊行物(52)
高木彬光(32)
梶山季之(30)
アガサ・クリスティー(30)
東野圭吾(28)
事典・ガイド(26)
リチャード・レビンソン&ウィリアム・リンク(23)
芦辺拓(21)
アンソロジー(出版社編)(21)
評論・エッセイ(18)