皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
測量ボ-イさん |
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平均点: 6.25点 | 書評数: 639件 |
No.499 | 6点 | 京都の祭に人が死ぬ- 山村美紗 | 2018/02/10 13:18 |
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多作で知られる氏の短編集。
突出したできばえのものはないですが、以下簡単に書評。 <華やかな殺意> タイトルが古えの乱歩賞作品を彷彿。 ラストの意外性があって、個人的にはこの短編集でベスト。 <祇園祭殺人事件> 真犯人にあと出し感あるのが不満だが、ラストの少年による 告白が何とも皮肉で、印象に残ります。 <くらやみ祭りに人が死ぬ> 倒叙もの。まるで鮎川氏が書いたようなタッチ。 <鞍馬の火祭> スッキリ感に欠けますが、まずまず。 <なぜにあなたは京都で死ぬの?> このタイトルを見て、昔の歌謡曲(この言葉自体が死語?)を 連想した方は、50代前半の小生の同年代以上の方でしょう(笑) <鬼法楽殺人事件> 事の真相に偶然が入り込み、凡作の部類。 <時代祭りに人が死ぬ> これはトリックがわかり易く、スッキリ感あり。 採点5基礎点5点に、集英社文庫版で鮎川氏が解説を書いている のでプラス1点を献上。 |
No.498 | 6点 | 逆密室殺人事件- 吉村達也 | 2018/01/25 20:52 |
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ユニ-クなタイトルに目がいって拝読。
なるほど、これは某海外古典「さかさまの密室」もどきですね。 でも単なる模倣ではなく、内容はむしろこちらの方がわかりやすい。 ケチをつけるとすれば、登場人物の外国人の人達と政治家は必要なのか? あまり関係なさそうに見えるんですけど・・ 全体的にはまあまあです。 |
No.497 | 6点 | 殺意- フランシス・アイルズ | 2018/01/08 13:52 |
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今年初めての書評は久々の海外作品から。
御存知の方多いと思いますが、「クロイドン・・」と「伯母殺し」 と並ぶ海外三大倒叙ものと言われています。 ただ個人的には、倒叙ものというより心理サスペンスものとして 評価したい作品。 主人公のビクリ-博士は、今風にいえばゲス?あとビクリ-博士 にかかわる女性達も。魔性の女系の人がいますねえ(汗)。 不満点は最後に皮肉な結末が待っていますが、これがあまりに 唐突過ぎて、説明がなかったところでしょうか。 採点は、基礎点5点+三大倒叙作品に敬意表してプラス1点。 |
No.496 | 6点 | 安曇野・箱根殺人ライン- 深谷忠記 | 2017/12/28 13:28 |
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メイントリックはまあまあ面白かったけど、あとは普通かな? |
No.495 | 8点 | 冤罪者- 折原一 | 2017/12/12 19:36 |
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(ややネタばれ)
氏の長編の中では一番良い出来に感じました。 サスペンス性と意外性、どんでん返しがうまく利いています。 ○○さん=○○さん の一人二役は小生も看破していましたが、いやはや この作品は一筋縄ではなかったです。 採点は甘めですが、最近8点以上を献上していないので久々に。 今年はこれで23作めですか。キリ番500書評まであと少し。 |
No.494 | 7点 | 密室殺人- 鮎川哲也 | 2017/12/12 19:32 |
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この短編集の採点をするのが抜けていました。
他の短編集でもコメント済みですが、「赤い密室」は名作です。 |
No.493 | 4点 | ラプラスの魔女- 東野圭吾 | 2017/11/26 16:34 |
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リアリティに欠けるのはまあ許容する(小生そこはあまり気にしない)として、
映画監督の人生観に同意できなくて違和感。 特殊な能力(?)を持つ若い男女も、彼らはそういう事ができるのです・・と 言われると、はあそうですかとなるだけですしね。 この作品を、間をあけて再読することはないでしょう。 辛口ですが、この点数で。 |
No.492 | 6点 | 佐渡・密室島の殺人- 深谷忠記 | 2017/11/01 19:10 |
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アリバイものですが、ミスリ-ドの仕方が巧かったと思います。
あと個人的のは佐渡に行ったことがないのですが、少しだけ佐渡の 地理に詳しくなったかな? 採点は 6点(基礎点)+1点(読者への挑戦を評価)-1点(真相がちょっと説明不足) |
No.491 | 7点 | 狩人の悪夢- 有栖川有栖 | 2017/10/21 17:54 |
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良作ですね。
犯人の意外性はそれほどでもないですが、この作品の主眼 はそこではないような気がします。 |
No.490 | 5点 | UFO大通り- 島田荘司 | 2017/10/06 22:02 |
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2つの中篇(短めの長編?)からなります。
御手洗さん、相変わらずの超人ぶり。 後半の話しは事実上の安楽椅子探偵ですもんね。 |
No.489 | 6点 | グランドマンション- 折原一 | 2017/09/06 21:59 |
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七編からなる短編集で、事件が同じマンションの異なる居室で起こるという
ユニ-クな趣向。内容はまあまあ。まあ、折原氏だしね。 採点は 基礎点5点+ユニ-クな趣向にプラス1点。 |
No.488 | 5点 | 恋人岬の女- 斎藤澪 | 2017/08/11 13:09 |
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ややインパクトに欠ける。
時間が経ったら、筋書きやオチを忘れてしまいそう。 |
No.487 | 6点 | 悪夢街の殺人- 篠田秀幸 | 2017/08/04 20:18 |
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この作者の作品を読むのは久々。内容はまずまず。
「読者への挑戦」はいつも通りですが、今回は犯人推理の手掛かりが 細かすぎるのがやや不満。 この作者の犯人設定は僕なりの「ある特徴」があるのではと考えて いて、そこから犯人を推理しましたが・・・ハズレでした。 なかなかうまくいかない(泣)。 |
No.486 | 6点 | 幻獣遁走曲 猫丸先輩のアルバイト探偵ノート- 倉知淳 | 2017/07/10 19:10 |
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短編集。確かに脱力系のオチもありますが、猫丸先輩のキャラでそれを
許してしまう(?)、そんな感じです。 |
No.485 | 5点 | 加賀金沢殺意の刻- 大谷羊太郎 | 2017/06/18 13:32 |
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ちょっと新味がなく平凡。1~2ケ月経つと、内容忘れちゃい
そうですね(笑)。 ただ作者は乱歩章受賞作家との事なので他にいい作品がある かも知れず、また別の作品を読みたいです。 |
No.484 | 6点 | 多摩湖・洞爺湖殺人ライン- 深谷忠記 | 2017/05/30 18:07 |
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まあまあ。登場人物が少ないので、真犯人はわかり易いかも。 |
No.483 | 7点 | 鍵の掛かった男- 有栖川有栖 | 2017/05/22 19:43 |
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楽しく拝読。この前に読んだ別の作家の作品が読みづらかっただけに、
氏の作品は僕と相性が良いのを再認識。 さて作品の評価ですが、ホテルの一室で初老の男性が死んでいるところ からスタ-ト。謎の設定は? ①この男性は、なぜこのホテルに長期滞在していたのか? ②死因は殺人だった場合、犯人は? 後者より前者の種明かしを丹念にひも解いていく過程に好感。①に関し ては、アリスが探偵役ですね。 ②の犯人ですが・・・ノーマ-クでした(苦笑)。 でも動機の一つは後出しだし、ここはまあどうでも良いか? 総合評価では、火村シリ-ズの中では高評価できる作品。 |
No.482 | 4点 | ヴィラ・マグノリアの殺人- 若竹七海 | 2017/05/03 10:29 |
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登場人物が多いのは人物表があるのでまだ許容できます。
(ないと、大変だ) ただ先へ読ませるリ-ダビリティがややもの足りないですかね。 採点は基礎点5点に、読みづらさからマイナス1点。 |
No.481 | 4点 | Another エピソードS- 綾辻行人 | 2017/04/16 11:47 |
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氏の作品の中では、○○館の殺人と同類のオチですね。
個人的には、この手をあまり評価しないんで、採点は辛めで。 |
No.480 | 6点 | 列車消失- 阿井渉介 | 2017/03/31 19:56 |
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謎の設定は魅力的なんですけどね・・解決がやや残念。
トリックそのものにも否定的な方が多い中、僕にとっては許容 範囲でした。採点は 7点(基礎点) -1点(人の書き分けが良くない。これでは登場人物表がないと正直判らない) |