海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

測量ボ-イさん
平均点: 6.27点 書評数: 614件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.554 5点 三度目ならばABC- 岡嶋二人 2021/01/29 13:30
今年初投稿です。
ある程度の出来不出来はありますが、総合的にはまずまず。
好みの感じは、「電話だけが・・」と「十番館の殺人」。
後者のタイトルは、このサイトの方なら某作品を連想する
かと思いますが、こちらの方が出版先ですよね(多分)。

No.553 5点 長い長い殺人- 宮部みゆき 2020/12/16 21:19
アイデアは買うんですけどね。
内容はこの頁数でこのラストはちょっと・・・
好みの感じではありませんでした。
頁数の割に長く感じたのも減点対象かな?

No.552 8点 田沢湖殺人事件- 中町信 2020/11/06 20:45
一見2時間サスペンスドラマ(U田Y夫氏作?)風の
タイトルながら、中身は本格度強し。おおいに楽しめ
ました。
個人的にはあの名作「模倣の殺意」に勝るとも劣らな
い評価です。


(ここからネタばれ)
密室・アリバイ・電話トリックと盛りだくさん。
密室は錯覚を利用したものですが、やや微妙。リアリ
ティ重視の人には、納得しないかも。
アリバイは鮎哲ばりの時刻表トリックですが、慣れた
人なら路線図みただけでピンと来るかな?(僕はそう
でした)
電話は公衆電話を用いたトリックですが、これは平成
生まれの人には推理が難しい?(僕は昭和生まれなの
で大丈夫ですが)

No.551 4点 追憶のカシュガル- 島田荘司 2020/10/31 07:24
予測はしましたが、ただの読み物でした。
ミステリ-性はほぼゼロです。

No.550 7点 轢き逃げ- 佐野洋 2020/10/16 19:18
存在は30年以上前から知っている作品で、今回ようやく拝読。
(なぜもっと早く読まないんだ?)
この作品も、あらすじ読んで読んでみよう・・・という気になり
ますよね。

さて肝心の中身ですが、やはり構成の妙に目が行きます。
(具体的なところは他の評者さまとかぶるので省略)
犯人の意外性もまずまずで、発覚する過程がいかにも女性目線
ですようね(ネタばれすみません)。

でも全体的には良作です。
1970年の作品。小生にはあまり古さを感じませんが、平成
生まれの方にはやはり古臭いか?

No.549 5点 見習い天使- 佐野洋 2020/10/16 19:13
文庫でわずか10頁程度の短編集で、人間界の愛憎劇を
天使の目線?で描いた作品。
どれも粒よりですが、印象に残ったのは「モデルガン
殺人事件」かな?
ですがこの短編、鮎哲さんの某短編にプロットが似て
いるんですよね。

ともあれ、作者の真骨頂は長編よりもむしろ短編なの
でしょうか?

No.548 4点 坊ちゃん殺人事件- 内田康夫 2020/09/25 20:01
題名と、松山が舞台なだけあって、そう、漱石の「坊ちゃん」
を意識した作品です。
登場人物も「坊ちゃん」そのままの人もいるみたいですが、
僕は「坊ちゃん」を読んでいないのでわからない 泣

肝心のミステリとしても薄味ですね。毒殺トリックもありき
たりだったし・・・
まあ量産作家の作品だから、こんなものなのかな。

No.547 6点 クスノキの番人- 東野圭吾 2020/09/11 19:04
当代一の人気作家の作品。
この作者の作品を読むときは、カミさんからの回し読み・・・
というパタ-ンが多いです 笑
人気作家は、あまり読まないんで

さて肝心の内容ですが、これは心あたたまるヒュ-マンスト-
リ-ですね。クセもなく、万人に勧めできるタイプでしょう。
採点は6点or7点 で悩みますが、やはり小生が思う本格ミ
ステリではないので、前者で。

(ネタバレ)
この作品のミステリ的要素は、千舟さんが実は〇〇〇だった、
というところでしょうか?一応伏線あるとはいえ、これは見抜
けるかどうか・・



No.546 6点 嵯峨野白薔薇亭の殺人- 吉村達也 2020/08/21 19:46
ホラ-小説が盗作されるというプロットで始まる作品。
一見平凡感があるのであまり期待せず読みましたが、
内容はそこそこ。
ラストの真相にやや不満ありますが、水準作ではある
でしょう。

No.545 6点 謎解きの醍醐味- 鮎川哲也 2020/08/16 20:49
未読の短編集。と言っても、7編中4編は他の短編集で
読んだんですけどね。

突出した作品はないですが、今回のベストは「霧笛」で。
折角なので、未読作品からセレクトしました。

No.544 5点 天童駒殺人事件- 中町信 2020/07/22 19:10
名作「模倣の殺意」に比べれば劣りますが、まあこれはこれで
良かったです。
トリックもそれなりですし、最後にどんでん返しもあり、地味
ながら水準作ではないかと。

No.543 6点 英国庭園の謎- 有栖川有栖 2020/07/11 09:44
1件ずつ書評します。

<雨天決行>
専門用語をネタにされてもねえ。

<竜胆紅一>
意外な動機を狙ったのでしょうが、これは推理できるかな?

<三つの日付>
作者も言及していますが、鮎川ファンとしてはやはり「五つの
時計」を意識してしまう

<完璧な遺書>
氏にしては珍しい倒叙もの

<ジャバウオッキ->
犯人がどこにいるか、火村氏とほぼ同時にピンときました。
妙に嬉しい 笑

<英国庭園の謎>
暗号ものはあまりすきではないですが、これはあまりない
パタ-ンなのでは?

突出した作品はないですが、ベストは「三つの日付」か?
採点は総合評価で。

No.542 7点 試行錯誤- アントニイ・バークリー 2020/07/03 15:56
1986年版の東西ミステリでその存在を知って30年以上、ようやく読む
機会を作りました。
この作品、あらすじを読んだだけで何だか読んでみたくなる作品では
ないですか?(少なくとも僕はそうだった)。
内容も期待通りのものではありました。

採点は8点(基礎点)-1点(さすがに長すぎ)

(ここからネタばれ)
この作品、殺人が起こるところの描写を一部省略していますよね?
そんなカラクリを使った作品というと、誰しも思い浮かべるのが
ク〇スティの「〇〇〇〇〇殺人事件」になります。
でもこの作品とは真相・何を省略したかのネタはまた異なるので、
これはこれで全然ありなんですけどね。

No.541 6点 完璧な犯罪- 鮎川哲也 2020/06/13 08:44
小粒感はありますが、まずまずの内容。
全て基本的に倒叙ものですが、犯人にとっては不運な偶然で犯行が
発覚するケ-スが多く、ちょっと興ざめ感もあります。
個人的なベストは「自負のアリバイ」。題名通り、これは凝ったア
リバイ作りです。でもこれも、発覚はただの偶然なんですよねえ。
〇〇を〇〇に取り違えたとは、何とも皮肉。

(余談)
およそ2ケ月ぶりの投稿です。原因は勿論コロナ・・・地元図書館
が閉鎖されて、読む本がなかったからです。自宅にある、既に読んだ
本を再読する日々が続きました。皆さんはどうでしたか?

No.540 5点 帝王、死すべし- 折原一 2020/04/04 09:10
(ネタばれ気味?)

主人公の少年をイジめた人間の正体はさすがに終盤で推測しまし
たが、「帝王」の正体は・・・これは後出し感があって判らない
ですよね。
他の方も仰っていますが、再読しようという気にはならない
微妙な出来。

(余談)
3月より地元の図書館は閉鎖され、昨日4月も延長との通達が。
読む本がない・・・
しばらく鮎川氏の作品の再読でもするしかなさそうです。

No.539 6点 新・本格推理05九つの署名- アンソロジー(国内編集者) 2020/03/06 19:43
このシリ-ズを久々に拝読。
鮎哲先生亡きあとは、二階堂氏が編集しているのですね。
評価は一つ一つの作品にしましょう。

水島  ・・・7
蛙男  ・・・4
コスモス・・・7
教俊  ・・・7
九人  ・・・6
無人島 ・・・5
何処か ・・・8
モ-ニン・・・7
紅き  ・・・5

平均点6.16なので、評点は6とします。

No.538 6点 涙香迷宮- 竹本健治 2020/02/11 17:33
この作品が、「このミス」2017年版の1位と最近知り、
興味を持って読みました。
でもこれは、読み手を選びそうですね。
前半は、囲碁・連珠・和歌の蘊蓄が続き、この方面に興味
ない人には辛そう。僕は大丈夫でしたが。
ミステリとしてはやや薄味なので、辛口の採点になります
が、満足度はそれなり。

余談ですがこの作者、囲碁は相当の打ち手みたいですね。
そういえば「匣の中の失楽」も囲碁のシーンがありました
よねえ。

No.537 5点 死都物語- 森村誠一 2020/01/20 07:23
話の中にゴ-ストライタ-が絡みます。そこの部分が
興味ありました。そこ以外は平凡。

(ここからネタばれ)
真犯人はいかにも怪しそうな人と、最後の方でひょこっと
出てくる人なので、ミステリとしてはやや薄味。

No.536 5点 飛騨高山に消えた女- 西村京太郎 2020/01/11 09:02
今年初めての書評です。

題名を見ると「いかにも」風ですが、氏の作品としては、
旅情・トラベル色が薄く、鉄道を駆使したアリバイ破り
でもない・・・どちらかといえば異色作です。
内容的にはまあまあ。

No.535 8点 魔眼の匣の殺人- 今村昌弘 2019/12/28 10:04
氏の第二作ですが、なかなかの出来栄えです。
個人的な好みはこちらの方が上かな?
有栖川氏が作りそうなロジカルな構成に好感。

(以下ネタバレ)
死んでしまう4名(男女各2名)を予想して臨みましたが、
1名だけ外しました。
最初に死ぬ人は・・・いかにもですよねえ。
犯人は生存者が絞られてくるので、この僕でも的中しました
が、その推理過程に好感持てます。
動機に不満な方もおられるようですが、僕にとっては許容
範囲でした。

キーワードから探す
測量ボ-イさん
ひとこと
このサイトを知ってから2年くらい経ちますが、
ようやく自分で書評を書いてみようという気になりました。どうぞ宜しくお願いいたします。
好きな作家
島田荘司(初期作品は殆ど読んだ)、鮎川哲也(氏の長編22作はコンプリ-ト)、有栖川...
採点傾向
平均点: 6.27点   採点数: 614件
採点の多い作家(TOP10)
鮎川哲也(45)
島田荘司(38)
有栖川有栖(31)
歌野晶午(20)
折原一(19)
綾辻行人(16)
高木彬光(15)
津村秀介(15)
東野圭吾(11)
西村京太郎(11)