皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
測量ボ-イさん |
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平均点: 6.25点 | 書評数: 631件 |
No.351 | 5点 | 東北線殺人事件- 津村秀介 | 2013/01/26 09:30 |
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毎度おなじみのアリバイ崩しもの。
作者の手の内もだいぶ判って来た(?)ので、タネあかしは 大体想像つきました。 よく言えばフォ-ムが確立されていて安心して読めます(悪 く言うとマンネリですが)。 |
No.350 | 7点 | 綾辻行人と有栖川有栖のミステリ・ジョッキー2- アンソロジー(国内編集者) | 2013/01/20 16:35 |
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シリ-ズの1と3は既読で、今回2を読みました。
いつもながらのお二人のト-クが絶妙で楽しめます。 作品では「親愛なるエス君へ」が印象的。猟奇的内容 が苦手な方にはおすすめしませんが、これは凄い作品 ですねえ。 「叙述トリック」と判っていても、殆どの読者が作者 の術中にはまるのでは? |
No.349 | 6点 | 四月は霧の00密室- 霧舎巧 | 2013/01/20 16:28 |
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こちらは「あかずの扉」シリ-ズと比べ随分と
読みやすい。犯人の意外性も結構ありました。 メイントリックに対する満足度があればもっと 高評価でしたがまた次作に期待しましょう。 |
No.348 | 5点 | ドッペルゲンガー宮「あかずの扉」研究会流氷館へ- 霧舎巧 | 2013/01/12 19:29 |
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作者の他の作品でもそうでしたが、とにかく判りにくく、読み
ずらい。 解決篇の説明も判りにくいが、特に謎の提示部分の説明が判り にくいのは致命的。 本格度が高いのが好感持てるだけに、残念。 |
No.347 | 7点 | 法月綸太郎の新冒険- 法月綸太郎 | 2012/12/14 19:21 |
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著者の短編集をはじめて読みました。
どれも粒よりの作品ですが、中でも「身投げ女・・」が よかったかな?次点は「背信の交点」で。 他の方のコメントにもあるように、氏の作品は短編の方 が完成度高いかも。 (2022.12.8 追記) 最近再読。というか、既読作品と気づかず再読し、途中 で気づきました 苦笑 評価そのものは、初めて読んだ当時とほぼ同じです。 |
No.346 | 6点 | 貴婦人として死す- カーター・ディクスン | 2012/12/09 18:43 |
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足跡トリックと見せかけて、うまく読者の意識をミスリ-ド
した佳作。カ-の作品にしては、怪奇趣味もあまりなく地味 な印象ですが。まずまずよい作品でしょう。 採点7点といきたいところですが、訳が古めかしく読みにく いのでマイナス1点。 |
No.345 | 10点 | 東西ミステリーベスト100(死ぬまで使えるブックガイド)- 事典・ガイド | 2012/11/24 09:33 |
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これは嬉しい。前回版(1986年刊行)の書評で、「いつか
この企画をまたやってください」と言ったことが本当になりま した(笑)。 今回だけでも十分楽しめますが、前回版を知っている人の方が より楽しめるかも。 国内編の1位、2位 は前回と全く同じですか・・・これには 驚きました。3位にあの「占星術」が前回21位よりジャンプ アップしているのは嬉しい知らせです。 他にもいいたいことは山ほどありますが(笑)、書き出すとキ リがないのでこの辺で。 「死ぬまで使える・・」ですか、うまいこといいますよねえ。 |
No.344 | 6点 | 被害者は誰?- 貫井徳郎 | 2012/11/24 09:25 |
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悪くはないんですけどね、もう一度読みたいと思う何かが
足りない印象。 最後の「名探偵は誰?」は面白い趣向ですけど、これ単独 で読むとオチがわからないのでは? 氏の作品をはじめて読みましたが、皆さんの書評を拝見す ると、これはどちらかというと異色系みたいですね。 次は氏の長編にチャレンジしましょう。 |
No.343 | 6点 | 人を乗せない急行列車- 津村秀介 | 2012/11/10 09:58 |
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まずまずの作品。メイントリックは有栖川氏の某作品を連想
させます。 |
No.342 | 7点 | 赤毛のレドメイン家- イーデン・フィルポッツ | 2012/11/02 20:12 |
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かの乱歩が絶賛したという、古典名作。今回ようやく縁あって
読む機会がありました。 古典作品だけに、すれっからしの方には真相はわかり易いです が、雰囲気つくりも含めてなかなかの良作だと思います。 (余談) 書かれた年代が年代だけに、確かにトリックは古めかしく、犯 人も読みなれた人ならわかり易いです。 でも特にここ数年僕は思うのですが、真相が分かったのと、そ の作品の個人的評価は別物だと感じています。 少なくとも僕の場合、真相がすぐ分かった=つまらなかった= 低評価 という思考回路にはならないです。 逆に近年の作品の方が真相をやたら捻ったりコロがしたりして わかりにくくし、結果的に作品の価値をさげているような気も しなくはないです。 まあ作者の肩を持てば、読者に真相を簡単に看破されない為の やむなき措置なのかも知れませんが・・・推理作家も大変ですね。 比較的ライトな国内作品を数作読んだ後に、趣向を変えてこう いう作品を読むのもいいですね。 |
No.341 | 4点 | 寝台急行銀河の殺意- 津村秀介 | 2012/10/13 11:43 |
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お得意のアリバイ崩しですが、内容は平凡。
意外性もあまりないし、謎(アリバイ)を解く手がかりを 読者に十分与えていないのが残念な感じです。 |
No.340 | 5点 | 北の旅 殺意の雫石- 津村秀介 | 2012/10/06 21:01 |
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氏の作品はかれこれ10作近く読みましたが、その中では
異色の作品ですね。 オ-ソドックスなアリバイ崩しと見せて、実は・・・と いう感じです。眉に唾をつけてお読みください。 |
No.339 | 6点 | 硝子のハンマー- 貴志祐介 | 2012/09/29 12:11 |
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取り敢えず読み始め、途中でTVドラマで見たことを思い
出しました(苦笑)。 トリックはまずまず斬新ですし、悪くはなかったですよ。 特に防犯関係の薀蓄は参考になりました。 ただ後半に話しは冗長な気がするのが不満点。 |
No.338 | 7点 | 奇面館の殺人- 綾辻行人 | 2012/09/21 19:51 |
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「何故首を切ったか」「何故関係者が仮面を被せられたか」
この理由づけが面白く、納得のいくものでした。 ただ犯人を特定する論理はもう一つかな?2つある理由の特に 後者は普通気づきませんよね。 採点は6点レベルかと思いますが、いつもながら雰囲気作りは 秀逸なので、プラス1点。 |
No.337 | 7点 | ある閉ざされた雪の山荘で- 東野圭吾 | 2012/09/08 08:15 |
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雪の山荘・・・嗜好の直球ど真ん中ですね。
解決は意外と奥が深く、あるようでない結末かも。 氏の作品にしては本格色が強く、満足できました。 |
No.336 | 6点 | 鍵のかかった部屋- 貴志祐介 | 2012/09/01 09:00 |
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先にドラマを見ていたのですが、幸い内容をあまりよく覚えて
いないこともあり、新鮮な気持ちで楽しめました。 今時密室なんて・・・という方も居るのかも知れませんが、こ れはこれで良かったですよ。 個々の作品の評価を簡単に。 <佇む男> 個人的にはこれが一番良かったです。古典作品でも通用しそう な、シンプルで斬新なトリックですね。 <鍵のかかった部屋> こちらは物理トリックと機械トリックの組み合わせ。でもこう いうのが苦手な方にとっては面白くないかも。 <歪んだ箱> まあまあ。推理作家の永遠のテ-マである(?) 密室を、うまく現代風に消化しています。 <密室劇場> 出来栄えは一番悪そう。いわゆる脱力系トリック(?) |
No.335 | 6点 | 探偵ガリレオ- 東野圭吾 | 2012/08/26 14:05 |
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僕、一応理系の人間(工学部)なので、何とか楽しめまし
たけど、科学オンチの方には辛いと思います。 他の方のコメントにもありますように、種あかしされても 「ふ-ん」で終わってしまうネタが多いので。 僕自身も3番目の話し以外はやはりよく判りませんでした。 余談ですが、「湯川学」なる名前はあの中間子理論の湯川 博士から来たのでしょうか? |
No.334 | 5点 | 綺想宮殺人事件- 芦辺拓 | 2012/08/18 18:12 |
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う-ん、これは奇想天外・複雑怪奇。現代ミステリ中の奇書
といっていいでしょう。 国内ミステリの3大奇書といえば、「虚無えの供物」「ドグ ラ・マグラ」「黒死館殺人事件」が有名ですが、当初の印象 は「虚無・・」かと思うも、よく読めば「黒死館・・」に近 いですかね(因みに後者は未読)。 書いてある内容が一部理解できず、従い謎を推理しようとい う気にはどうもなれなかった作品。よって採点は辛め。 |
No.333 | 7点 | 綾辻行人と有栖川有栖のミステリ・ジョッキ-3- アンソロジー(国内編集者) | 2012/08/11 08:21 |
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このシリ-ズの3冊目ですが、マンネリ感はなく十分楽しめ
ます。 トリに鮎哲氏の名短編「薔薇荘殺人事件」が入っているのが 嬉しいです。 有栖川氏が、「もしミステリ創作学校というものがあったな ら、教科書になりそう」言っていますが、まさにその通り。 |
No.332 | 7点 | 綾辻行人と有栖川有栖のミステリ・ジョッキー- アンソロジー(国内編集者) | 2012/08/10 22:23 |
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ユニ-クな趣向で、お二人の会話だけでも十分楽しめます。
作品では「黒い九月の手」が印象に残りました。 推理小説というよりも、これは論理パズルですね。賛否両論 ありそうですが、こういうのが好きな人もいると思います。 |