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測量ボ-イさん
平均点: 6.26点 書評数: 626件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.346 6点 貴婦人として死す- カーター・ディクスン 2012/12/09 18:43
足跡トリックと見せかけて、うまく読者の意識をミスリ-ド
した佳作。カ-の作品にしては、怪奇趣味もあまりなく地味
な印象ですが。まずまずよい作品でしょう。
採点7点といきたいところですが、訳が古めかしく読みにく
いのでマイナス1点。

No.345 10点 東西ミステリーベスト100(死ぬまで使えるブックガイド)- 事典・ガイド 2012/11/24 09:33
これは嬉しい。前回版(1986年刊行)の書評で、「いつか
この企画をまたやってください」と言ったことが本当になりま
した(笑)。
今回だけでも十分楽しめますが、前回版を知っている人の方が
より楽しめるかも。

国内編の1位、2位 は前回と全く同じですか・・・これには
驚きました。3位にあの「占星術」が前回21位よりジャンプ
アップしているのは嬉しい知らせです。
他にもいいたいことは山ほどありますが(笑)、書き出すとキ
リがないのでこの辺で。

「死ぬまで使える・・」ですか、うまいこといいますよねえ。

No.344 6点 被害者は誰?- 貫井徳郎 2012/11/24 09:25
悪くはないんですけどね、もう一度読みたいと思う何かが
足りない印象。
最後の「名探偵は誰?」は面白い趣向ですけど、これ単独
で読むとオチがわからないのでは?
氏の作品をはじめて読みましたが、皆さんの書評を拝見す
ると、これはどちらかというと異色系みたいですね。
次は氏の長編にチャレンジしましょう。

No.343 6点 人を乗せない急行列車- 津村秀介 2012/11/10 09:58
まずまずの作品。メイントリックは有栖川氏の某作品を連想
させます。

No.342 7点 赤毛のレドメイン家- イーデン・フィルポッツ 2012/11/02 20:12
かの乱歩が絶賛したという、古典名作。今回ようやく縁あって
読む機会がありました。
古典作品だけに、すれっからしの方には真相はわかり易いです
が、雰囲気つくりも含めてなかなかの良作だと思います。

(余談)
書かれた年代が年代だけに、確かにトリックは古めかしく、犯
人も読みなれた人ならわかり易いです。
でも特にここ数年僕は思うのですが、真相が分かったのと、そ
の作品の個人的評価は別物だと感じています。
少なくとも僕の場合、真相がすぐ分かった=つまらなかった=
低評価 という思考回路にはならないです。
逆に近年の作品の方が真相をやたら捻ったりコロがしたりして
わかりにくくし、結果的に作品の価値をさげているような気も
しなくはないです。
まあ作者の肩を持てば、読者に真相を簡単に看破されない為の
やむなき措置なのかも知れませんが・・・推理作家も大変ですね。

比較的ライトな国内作品を数作読んだ後に、趣向を変えてこう
いう作品を読むのもいいですね。

No.341 4点 寝台急行銀河の殺意- 津村秀介 2012/10/13 11:43
お得意のアリバイ崩しですが、内容は平凡。
意外性もあまりないし、謎(アリバイ)を解く手がかりを
読者に十分与えていないのが残念な感じです。

No.340 5点 北の旅 殺意の雫石- 津村秀介 2012/10/06 21:01
氏の作品はかれこれ10作近く読みましたが、その中では
異色の作品ですね。
オ-ソドックスなアリバイ崩しと見せて、実は・・・と
いう感じです。眉に唾をつけてお読みください。

No.339 6点 硝子のハンマー- 貴志祐介 2012/09/29 12:11
取り敢えず読み始め、途中でTVドラマで見たことを思い
出しました(苦笑)。
トリックはまずまず斬新ですし、悪くはなかったですよ。
特に防犯関係の薀蓄は参考になりました。
ただ後半に話しは冗長な気がするのが不満点。

No.338 7点 奇面館の殺人- 綾辻行人 2012/09/21 19:51
「何故首を切ったか」「何故関係者が仮面を被せられたか」
この理由づけが面白く、納得のいくものでした。
ただ犯人を特定する論理はもう一つかな?2つある理由の特に
後者は普通気づきませんよね。
採点は6点レベルかと思いますが、いつもながら雰囲気作りは
秀逸なので、プラス1点。

No.337 7点 ある閉ざされた雪の山荘で- 東野圭吾 2012/09/08 08:15
雪の山荘・・・嗜好の直球ど真ん中ですね。
解決は意外と奥が深く、あるようでない結末かも。
氏の作品にしては本格色が強く、満足できました。

No.336 6点 鍵のかかった部屋- 貴志祐介 2012/09/01 09:00
先にドラマを見ていたのですが、幸い内容をあまりよく覚えて
いないこともあり、新鮮な気持ちで楽しめました。
今時密室なんて・・・という方も居るのかも知れませんが、こ
れはこれで良かったですよ。
個々の作品の評価を簡単に。

<佇む男>
個人的にはこれが一番良かったです。古典作品でも通用しそう
な、シンプルで斬新なトリックですね。

<鍵のかかった部屋>
こちらは物理トリックと機械トリックの組み合わせ。でもこう
いうのが苦手な方にとっては面白くないかも。

<歪んだ箱>
まあまあ。推理作家の永遠のテ-マである(?)
密室を、うまく現代風に消化しています。

<密室劇場>
出来栄えは一番悪そう。いわゆる脱力系トリック(?)

No.335 6点 探偵ガリレオ- 東野圭吾 2012/08/26 14:05
僕、一応理系の人間(工学部)なので、何とか楽しめまし
たけど、科学オンチの方には辛いと思います。
他の方のコメントにもありますように、種あかしされても
「ふ-ん」で終わってしまうネタが多いので。
僕自身も3番目の話し以外はやはりよく判りませんでした。
余談ですが、「湯川学」なる名前はあの中間子理論の湯川
博士から来たのでしょうか?

No.334 5点 綺想宮殺人事件- 芦辺拓 2012/08/18 18:12
う-ん、これは奇想天外・複雑怪奇。現代ミステリ中の奇書
といっていいでしょう。
国内ミステリの3大奇書といえば、「虚無えの供物」「ドグ
ラ・マグラ」「黒死館殺人事件」が有名ですが、当初の印象
は「虚無・・」かと思うも、よく読めば「黒死館・・」に近
いですかね(因みに後者は未読)。

書いてある内容が一部理解できず、従い謎を推理しようとい
う気にはどうもなれなかった作品。よって採点は辛め。

No.333 7点 綾辻行人と有栖川有栖のミステリ・ジョッキ-3- アンソロジー(国内編集者) 2012/08/11 08:21
このシリ-ズの3冊目ですが、マンネリ感はなく十分楽しめ
ます。
トリに鮎哲氏の名短編「薔薇荘殺人事件」が入っているのが
嬉しいです。
有栖川氏が、「もしミステリ創作学校というものがあったな
ら、教科書になりそう」言っていますが、まさにその通り。

No.332 7点 綾辻行人と有栖川有栖のミステリ・ジョッキー- アンソロジー(国内編集者) 2012/08/10 22:23
ユニ-クな趣向で、お二人の会話だけでも十分楽しめます。
作品では「黒い九月の手」が印象に残りました。
推理小説というよりも、これは論理パズルですね。賛否両論
ありそうですが、こういうのが好きな人もいると思います。

No.331 6点 ガラス張りの誘拐- 歌野晶午 2012/07/28 14:09
目次を見て違和感感じたけど、なるほどそういう事なん
ですね。
全体的に悪くはないけど、良作と呼ぶにはもうワンパンチ
不足でしょうか。
事件の黒幕もすれっからしの方には判りやすいのではと
思います。

No.330 8点 双月城の惨劇- 加賀美雅之 2012/07/21 15:14
いい作品ですね。久々にガチガチ本格作品に出逢えた
ような気分です。
この作品は、「怪しげな建物」「怪しげな住人」「血
みどろの惨劇」「名探偵による解決」と、ガチガチ本
格が持っている要素をほとんど持っています。
古臭いと言われようが、時代遅れと言われようが、こ
ういう作品、好いですねえ。


(ここから ネタばれ注意!)
他の方からも指摘ありますが、共犯者がいるのがやや
不満点。この話しを単独犯でうまく書ければ完成度も
更にUPするんですけど。
あと人の死が5つあって、その内訳は殺人2+自殺2
+事故死1ですか・・・
これを完璧に推理できる人いるのかな?難易度高すぎ
るきがします。

No.329 7点 スノーバウンド@札幌連続殺人- 平石貴樹 2012/07/10 21:13
作者の作品を読むのは2作目。
感想は、1作目の「誰もがポオ・・・」とほぼ同じ
ですね。
本格色が高く、読後の満足感はありますが、この謎
を解くには難易度が高いような気がします。
真犯人だけなら勘でも当たるかな?僕は外れましたが。

No.328 5点 ファイロ・ヴァンスの犯罪事件簿- S・S・ヴァン・ダイン 2012/06/30 20:02
古典作品の巨匠、ヴァン・ダインの短編集。
氏の短編を読む機会の少ない日本の読者には貴重な
一冊だと思います。
まあ内容自体は平凡で、推理小説というよりは、ノ
ンフクション風?
採点は希少価値も考慮して甘めで。

No.327 6点 ハッピーエンドにさよならを- 歌野晶午 2012/06/17 11:26
氏の作品は短編でも読み応えありますね。
本篇はこういうスト-リ-だと知ってて読んだ
ので、まあ許容範囲内。
でもやっぱり気の滅入る話しが多かったかな。

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ひとこと
このサイトを知ってから2年くらい経ちますが、
ようやく自分で書評を書いてみようという気になりました。どうぞ宜しくお願いいたします。
好きな作家
島田荘司(初期作品は殆ど読んだ)、鮎川哲也(氏の長編22作はコンプリ-ト)、有栖川...
採点傾向
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