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mozartさん
平均点: 6.01点 書評数: 206件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.18 4点 白銀ジャック- 東野圭吾 2012/04/23 15:48
非常に読みやすいし、サスペンスとしてもそこそこの作品とは思うけれど、ちょっと「軽過ぎ」というか、深みが足りない、というのが正直な感想。

No.17 9点 白夜行- 東野圭吾 2011/07/06 11:29
書評サイトでノワール・ミステリーとされていたので、これまで敬遠してきたけれど、読み始めたら1日で読了。文句なく傑作だと思います。
二人の主人公の内面が一切露わにされていないところがこの作品のキモですね。それでも二人の接点について想像力がかき立てられるのは、彼女らの心情に関する伏線が、そこここに鏤められていることによると思います。
唯一の不満は、亮司がここまでして雪穂の「白夜行」を支えるに至った背景について、もう少し伏線が欲しかったということくらいかな(単に自分の読みが浅かっただけかも知れないけど)。

No.16 6点 麒麟の翼- 東野圭吾 2011/07/01 14:42
加賀恭一郎モノとしては普通の水準だと思う。前半で悠人たちの犯した罪に関する伏線が読み取れなかったのは、ミステリーとして残念なところです。彼の屈折した人格が形成されるに至った過程こそが「伏線」なのだ、といえるのかも知れませんが。
また、被疑者が、瀕死の状態の被害者を前に、救護を求めるでもなく、警察に通報するでもなく、金品を奪って逃走するだけ、という設定は、いくら彼が窮乏していたとはいえ、ちょっと納得できない。そこが、彼が犯人か否かの判断のポイントとなるだけに、もう少し説得力のある理由が(後付けでもいいから)ほしかった。
ただ、それなりに感動モノではあることは確かで、「死にゆく者の最後のメッセージを受け止めるのは生きている者の義務である」、という言葉は、本当に心にしみ入りました。

No.15 7点 聖女の救済- 東野圭吾 2011/06/25 09:36
湯川が虚数解と表現した毒物混入「トリック」はまさに驚愕ものでした。ただ、その「救済」を続ける間の主人公の心情はいまいち理解できなかった。その「救済」にかける労力を考えると、およそ人非人である夫など、さっさと見切りをつけられなかったのかと。

No.14 6点 手紙- 東野圭吾 2011/06/25 09:24
確かにミステリーではないと思いますが、感動させられた、ということでこの点数にしました。絶望的なシチュエーションの中で、由美子はともかくとして、平野社長や寺尾など、主人公をささえる人物のキャラクターがとても良いと思いました(ややクサいかも)。

No.13 5点 眠りの森- 東野圭吾 2011/06/20 17:07
東野圭吾にしては、初期の作品のせいか、やや読みづらい。他の作品にはない、加賀の意外な面が見られた点は良いのだけれど・・・。

No.12 8点 仮面山荘殺人事件- 東野圭吾 2011/06/20 17:05
メインのトリックがアレだと言うことは聞いていたけれど、それを知って読んでも、十分面白かった。「ある閉ざされた・・・」よりもややラストが「暗い」が、ヤられた感はそれ以上かも。

No.11 8点 ある閉ざされた雪の山荘で- 東野圭吾 2011/06/20 16:48
無理矢理に見える舞台設定が秀逸。ヤられた感も結構あって、純粋におもしろい。細かな記述・表現に対する配慮も、ある意味当然なのかも知れませんが、ストーリー展開に気を取られて、見事に騙されてしまいました。

No.10 4点 カッコウの卵は誰のもの- 東野圭吾 2011/06/19 15:00
ミステリー度も低いし、内容も東野圭吾としては「深み」が足りないと思う。

No.9 6点 パラドックス13- 東野圭吾 2011/06/19 14:59
ミステリーとは言えないかも知れないが、緊迫感が持続していて、読み応えはあった。ただ、最後でもう少し登場人物達に救いの手をさしのべても良かったんじゃないかな(特に兄の方へ)。

No.8 5点 真夏の方程式- 東野圭吾 2011/06/17 11:11
場面が行ったり来たりするのがやや気になるものの、そこそこテンポ良く読み進むことができた。「科学ミステリー」のテイストも適度にある方だと思う。少年との交流も新鮮だったし。ただ、過去の殺人も、今回の事件の発端となった「殺人」も動機が不十分だと思う。特に、後者の方は、放っておいても害があるとは思えなかったんじゃないかな。個人的な恨みがあったわけではないし。少なくとも、「殺人」という犯罪は犯人がよほどの「異常者」でもない限り、相当の理由がないとできないんじゃないだろうか。
「献身」に守られた側である「犯罪者」に対する湯川の態度が、「容疑者X」のケースと随分違うのは、単に「献身」した側の人物が、今回は自分の親友でも何でもなかったから、とするのなら、意外とガリレオも私情に流されるのかな、と。

No.7 10点 容疑者Xの献身- 東野圭吾 2011/06/10 16:16
率直に感動しました。何度読み返しても泣けるストーリーです。湯川が最後にしたことが、石神にとっても結果的に良いことであったと信じたいですね。

No.6 4点 赤い指- 東野圭吾 2011/06/10 16:12
扱っているテーマが重く暗い割には、内容はそれほどないような・・・。短編でもよかったかも。それにしても、加賀刑事はカッコ良すぎ。こういう人がそばにいると、むしろ息苦しくなったりして。

No.5 6点 悪意- 東野圭吾 2011/05/29 13:16
加賀刑事の「粘着ぶり」が遺憾なく発揮された作品だと思います。かなり初期の段階で真相に迫っているところは、彼に、伝統的な名探偵としての特質も十分に備わっているという証なのでしょうね。

No.4 6点 新参者- 東野圭吾 2011/05/29 13:09
気軽に楽しめる。そこそこ謎解き感もあるし。確かに複雑さはないかも知れないけれど、これはこれで、加賀シリーズの中でも上位に位置する作品であると思います。

No.3 3点 秘密- 東野圭吾 2011/05/29 13:03
誤解を恐れずに感想を述べると、読後感が(平介に感情移入していただけに)非常に悪かった。この点数は、作品の出来がどうこう、というよりも、結末があれじゃあんまりだ、ということでつけていますが、当然のことながら本作を「感動モノ」として高評価する感想があることも理解しています。
とにかく、直子の心情や行動には全く共感できないというか、およそ理解できなかった。夫の心情に配慮するための芝居をする気になったなら、一貫して娘のままでいれば良いはずで、最後の方でずるずる直子でいる時間を小出しにして取り繕う必要はなかったのではないか。所詮、若い肉体を手に入れたもの勝ちだ、ということなのでしょう(と思うのは年寄りの僻みなんでしょう)ね。
再読すればまた評価も変わるかも知れませんが・・・。

No.2 5点 使命と魂のリミット- 東野圭吾 2011/05/29 10:19
そこそこ緊迫感を維持する「サスペンス感」はさすがだと思います。読後感は悪くないのですが、ちょっと重さが足りないかも。でも、教授、オペ後に発作を起こすような自己管理で大丈夫なんだろうか?

No.1 5点 流星の絆- 東野圭吾 2011/05/29 10:08
相変わらず読みやすいと思います。登場人物の中から意表を突く真犯人にするための話の展開が(伏線も含めて)やや強引かも。子供の病気もこじつけっぽいし。ただ、長男のキャラクターにはとても共感できました。ちなみにドラマは視ていません。

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