海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

[ 日常の謎 ]
柘榴パズル
彩坂美月 出版月: 2015年08月 平均: 6.00点 書評数: 4件

書評を見る | 採点するジャンル投票


文藝春秋
2015年08月

文藝春秋
2021年05月

No.4 5点 ぷちレコード 2024/10/28 21:58
主人公の美緒は、祖父と母、兄と妹、そして猫と共に暮らしている。そんな一家のひと夏を5つの短編によって描いた本書では、写真館での人間消失事件などが、美緒たちなりの温もりの中で解かれる様を楽しめる。
だが本書は、それだけでななく各編の間に陰惨な事件を報じる記事が挟まれているのだ。最終話で記事の意味を理解した時、この物語の全貌を知り切なくなった。

No.3 5点 小原庄助 2018/05/05 09:09
19歳の短大生「あたし」が語る「山田家と五つのミステリ」。
繰り返される「なんでも見た目通りじゃない」という言葉のままに、隠された秘密が明らかになっていく。物語の設定にも意外性が隠されていて、最終章で驚かされる(呆れる人もいるかもしれない)。
ただ、大胆なプロットもさることながら、季節感を繊細にあらわす叙情と人物たちのやるせない情感が醸し出されて見事だし、やや作りすぎではないかと思わせておいて、エピローグで語られる新たな選択が後味を良くしている。たくまれた青春人情ミステリ。

No.2 8点 yoshi 2016/02/12 17:09
これは面白かった。
正直最終話がはじまるまでは、ヌルイ短篇集だなあという印象でしたが、
最後に反転した真相を知ってからそれまでを振りかえると、
いろんな細部の意味が解って来て感動する。
この作家には今後注目して行きたい。

No.1 6点 まさむね 2015/09/21 21:47
 読みどころは最終話の「バイバイ、サマー」で、最終話に至るまでの個々の短編については、正直、ミステリとしてちょっと弱い。でも、私は結構好み。陳腐という印象を受ける方もいらっしゃると思いますが、個人的には「こういうのも、たまにはいいじゃない」って感じですねぇ。


キーワードから探す
彩坂美月
2021年01月
サクラオト
平均:6.00 / 書評数:1
2020年09月
向日葵を手折る
平均:6.67 / 書評数:3
2019年06月
みどり町の怪人
平均:5.50 / 書評数:2
2017年09月
金木犀と彼女の時間
平均:5.00 / 書評数:1
2015年08月
柘榴パズル
平均:6.00 / 書評数:4
2012年07月
文化祭の夢に、おちる
2011年08月
夏の王国で目覚めない
平均:7.00 / 書評数:2
2011年06月
ひぐらしふる
平均:4.00 / 書評数:1
2009年08月
未成年儀式