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[ 本格/新本格 ] 方丈記殺人事件 |
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斎藤栄 | 出版月: 1979年08月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 1件 |
光文社 1979年08月 |
集英社 1983年01月 |
光文社 1986年06月 |
徳間書店 1988年04月 |
廣済堂出版 1993年11月 |
No.1 | 6点 | kanamori | 2012/03/28 18:17 |
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”奥の細道”、”徒然草”に続く「古文」殺人事件シリーズの3作目。鴨長明暗殺説や方丈記の暗号など、一応のネタ振りはあるものの、歴史の謎は単なる装飾に過ぎずメインではありません。
大学助教授の失踪事件と、三重塔で死体が発見された女性金融業者の事件という、並行して語られる一見関連のない二つのストーリーが、最後に合流し驚きの真相が立ち現れるという構成で、確かにサプライズ感はあるのですが、地の文に虚偽と言える記述があり、現代の感覚ではアンフェアになってしまうのが惜しいところです。 三重塔の空間密室のトリックは、ドリフの大道具を使ったコント・レベルで笑えます。 |