海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

[ 時代・捕物帳/歴史ミステリ ]
蒙古襲来殺人旅情
小早川警視正シリーズ
斎藤栄 出版月: 1990年03月 平均: 3.00点 書評数: 1件

書評を見る | 採点するジャンル投票


天山出版
1990年03月

集英社
1993年04月

祥伝社
1997年12月

No.1 3点 谷山 2014/08/24 20:37
この作者の作品を読むのは初めてです。

小早川警視正シリーズとは言ってますが、実際の主人公は小早川の嫁とその妹でどっちも素人の上に大してやる気がないので、殺人事件が起きても読者に捜査内容は伝わりません。ある人物が「私は九州にいたから殺人は無理です。」と言うシーンがありますが、そもそもこの人物が本当に事件当時九州にいたのか、ちゃんとアリバイがあるのかすら読者には分かりません。
タイトルになってる蒙古襲来についてですが、最初の元寇である文永の役の時には神風が吹かなかった派と吹いた派が対立してるという程度で、別に元寇が殺人事件に絡んできたりはしませんw 正直タイトルにするほどのものかという気がします。
人間ドラマの方もぱっとしません。全体の4分の3くらいはあんまり物語に絡まない人物が2人殺された以外は特に何も進展しないので退屈極まりないです。文章も稚拙だし、会話シーンも茶番か漫才のようにしか見えないし。

ということで、とんだ駄作だなと思ったのですが、最後の真相にはびっくりしました。犯人候補がほとんどいない話だなと思ってましたが、まさかこの人が犯人だったとは。ただちょっとアンフェアな感じはしますし、密室殺人のトリックもがっかりものなので、やっぱり駄作なのかな。でももう一作くらいはこの作者の本を読んでみてもいいかなとは思いました。


キーワードから探す
斎藤栄
1995年04月
宝塚市殺人事件
平均:4.00 / 書評数:1
1990年10月
謎の殺人図鑑(マニュアル)
平均:4.00 / 書評数:1
1990年08月
動く密室―洋上トリックの謎
平均:5.00 / 書評数:1
1990年03月
蒙古襲来殺人旅情
平均:3.00 / 書評数:1
1985年08月
花嫁川柳殺人事件―「本陣殺人事件」(殺)
平均:5.00 / 書評数:1
1982年11月
紙の孔雀
平均:5.50 / 書評数:2
1982年06月
春夏秋冬殺人事件
平均:5.00 / 書評数:1
1982年03月
金糸雀の唄殺人事件
平均:5.00 / 書評数:1
1982年01月
偽装特急殺人旅行
平均:4.00 / 書評数:1
1981年08月
黒部ルート殺人旅行
平均:6.00 / 書評数:1
1981年01月
香港殺人旅行
平均:7.00 / 書評数:1
1980年11月
殺意の時刻表
平均:5.00 / 書評数:1
1979年10月
北陸トンネル殺人事件
平均:5.00 / 書評数:1
1979年08月
危険な水系
平均:3.00 / 書評数:1
方丈記殺人事件
平均:6.00 / 書評数:1
1979年07月
課長補佐殺人事件
平均:5.00 / 書評数:1
1977年11月
海の碑
平均:5.00 / 書評数:1
1977年09月
禁じられた恋の殺人
平均:4.00 / 書評数:1
1977年01月
奥の細道殺人事件
平均:5.50 / 書評数:2
1975年01月
死角の時刻表
平均:4.00 / 書評数:1
1969年01月
紅の幻影
平均:5.00 / 書評数:1
1967年01月
真夜中の意匠
平均:6.00 / 書評数:1
1966年01月
殺人の棋譜
平均:4.67 / 書評数:3