皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ 冒険/スリラー/スパイ小説 ] タイタニックを引き揚げろ ダーク・ピット |
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クライブ・カッスラー | 出版月: 1977年05月 | 平均: 4.40点 | 書評数: 5件 |
![]() パシフィカ 1977年05月 |
![]() 新潮社 1981年01月 |
No.5 | 5点 | YMY | 2020/11/24 18:43 |
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豪快なホラ話と爽快なアクションで読ませる作者の代表作。
時は冷戦下、米ソの希少物質の争奪戦から、沈んだタイタニック号の引き揚げに至る怒涛の展開。大風呂敷を広げて見事に畳む、カッスラーの楽しさが詰まった作品。 |
No.4 | 5点 | あびびび | 2016/02/05 22:35 |
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このサイトの「重鎮」と思われる3名の方が評価して4点の平均点…。確かにミステリではなく、引き揚げ時に最大級の嵐が来たり、ロシアが絡んだりで、誰もが考えそうな事件が起こるところは陳腐ではある。
引き揚げメンバーの中にロシアのスパイがいて、二人の作業員が殺されるのだが、主人公であるダーク・ピットが、その犯人を想定しながらそのまま見逃し、窮地に陥るなど、納得のいかないシーンもある。 ただ、アメリカ大統領が莫大な予算を計上して、なぜあのタイタニックを引き揚げるのか、その必要性に免じてこの点数。 |
No.3 | 5点 | mini | 2012/04/11 10:03 |
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現在公開中の映画『タイタニック3D』は、『アバター』のジェームズ・キャメロン監督が自身監督したあの映画を3D化したものだ
1912年4月10日、ニューヨークに向けて英国サウサンプトンから処女航海として出航したタイタニック号は、あの運命の4月14日を前に100年前の今頃は悠々と航海中だったわけだ そう、今年はタイタニック沈没後100周年にあたるのである タイタニック関連のミステリー小説はいくつか有るのだろうが、やはりこの作品は必須でしょう クライブ・カッスラーについては私は先入観を持っていて、どうせアメリカンスタイルのミーハー冒険小説でねえの?と半分馬鹿にしてハードルを下げて読んでみた いや~馬鹿にして悪かった、意外と面白れえや サウンドトラックにセリーヌ・ディオンの「My Heart Will Go On」が似合わない結構マジで本格的な冒険小説で、少なくともつまらないという事は決してない シリーズの主役ダーク・ピットの造形などは英国冒険小説には居ないタイプで、アマチュアが冒険精神で動くというよりはプロフェッショナルって感じだ いきなり本題に入らず、敵の城を攻めるに最初から本丸に突撃したりせず、まず外堀から埋めていくような話の持って行き方が物語に深みを与えている そもそもタイタニック引き揚げには莫大な国家予算が必要なわけで、それ相応の動機が無くてはならないが、その理由を思い付いたのが作者の手柄だろう その辺が序盤で描かれるのだが、ちょっとしたミステリー仕掛けになっており、また終盤で軽いどんでん返しの謎解きもある 冒険小説だから一律にミステリーの範疇外、などという言葉はこの作品には当て嵌まらないのだ もし私が冒険小説ジャンル限定でベスト10を選ぶとしたら、ベスト5以内に入るような傑作では無いが、10位あたりににそっと置いてやってもいいかなとは思う シリーズの他作品も1~2冊読んでみてもいいかなと思ったもん 内容的には6点位付けられるのだが、残念ながらアメリカ作家が冒険小説を書いた場合の欠点も如実に有るんだよなぁ 全体を貫くお気楽なヤンキー魂の能天気さは気になるし、特に締め括りなどは、もし英国作家がこれ書いたらあんなハッピーエンドには絶対せずに、もっと余韻の残るほろ苦いラストにしただろうな このいかにもなアメリカ調が気に入らず4点、先ほど述べた内容の評価6点との平均を取って5点とした |
No.2 | 2点 | 江守森江 | 2010/07/23 15:53 |
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基本形が冒険小説で、私的なミステリーの範疇外作品なのでポリシー通り2点。
まず「タイタニック」で思い浮かぶのがディカプリオ主演の映画だが、それ以前の日本では、この作品の映画版「レイズ・ザ・タイタニック」が思い浮かぶ(本当か?) もっとも、モテモテ・ヒーロー冒険物に東西冷戦を絡めるサービス精神満点な小説(肩の凝らない読み物としては水準レベル)から、映画版はサービス部分をカットした最低作品として名高い。 翻訳作品を読む事に力点を置いてないが、映像化された作品(特に地上波で放送された物)は結構観ていて、ついでに原作のおさらいまでしている自分に感心してしまう。 読むより観る方が間違いなく楽でファジーだとつくづく思う。 |
No.1 | 5点 | kanamori | 2010/07/21 20:39 |
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肩が凝らないスーパー・ヒーローものの冒険小説ですが、劇画ちっくでご都合主義のプロットは、ややシラケル。 |