皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
[ ハードボイルド ] 虹の彼方の殺人 私立探偵トビー・ピーターズ |
|||
---|---|---|---|
スチュアート・カミンスキー | 出版月: 1982年04月 | 平均: 5.00点 | 書評数: 1件 |
文藝春秋 1982年04月 |
文藝春秋 1995年06月 |
No.1 | 5点 | 空 | 2017/08/29 22:46 |
---|---|---|---|
カミンスキーを読むのはこれが2冊目ですが、最初に読んだリーバーマン刑事もの『裏切りの銃弾』の渋めのハードな警察小説とは全く違う、ハードボイルドのパロディと言ってもよさそうな作品でした。
原題直訳は「黄色い煉瓦道の殺人」、日本では意味がわからない人が多いだろうから、この邦題になったのでしょうか。”Over the Rainbow” だったら、映画『オズの魔法使』の中でジュディ・ガーランドが歌う曲であることは知っている人も多いでしょう。本作は1977年発表ですが、時代設定は1940年で、ジュディや、ヴィクター・フレミング監督、さらにクラーク・ゲイブル等が証人として登場するという作品です。もう1人、ミステリ・ファンにとっては当時のスター俳優以上におなじみの実在有名人は、ピータース探偵の捜査を手伝うことまでします。オチはありきたりなのにちょっと唐突感がありますが、全体的にはそこそこ楽しめました。 |