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[ サスペンス ]
揺りかごが落ちる
メアリ・H・クラーク 出版月: 1981年06月 平均: 6.00点 書評数: 1件

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新潮社
1981年06月

No.1 6点 2017/01/22 22:38
メアリ・H・クラークの第3作。この作家は初読ですが、本書はいかにもサスペンス小説らしい作品でした。
タイム・リミット、ご都合主義が過ぎない程度の偶然、捜査側と殺人犯側、両方の視点を交差させて描きながら、とりあえず謎(犯人の過去の秘密)を終盤まで保持する構成、それに絡む当時のたぶん最先端技術についての問題提起などが盛り込まれています。安易に何でも適当に取り込んでというのではなく、程よくブレンドされていて、前半はむしろじっくり、その後タイム・リミットに向けてのサスペンス盛り上げと、とりあえず文句はありません。
ジャンルは違いますが、どことなくコーンウェルにも通じるような小説技巧が感じられます。miniさんが第2作『誰かが見ている』について、完璧すぎて欠点がないのがかえって弱点と書かれていますが、確かにそう言えるかもしれないような作風です。


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メアリ・H・クラーク
2004年04月
魔が解き放たれる夜に
平均:7.00 / 書評数:1
1999年03月
リメンバー・ハウスの闇のなかで
平均:6.00 / 書評数:1
1996年05月
オルゴールの鳴る部屋で
1989年01月
暗夜に過去がよみがえる
平均:6.00 / 書評数:1
1981年06月
揺りかごが落ちる
平均:6.00 / 書評数:1
1980年10月
子供たちはどこにいる
平均:6.00 / 書評数:1
1979年01月
誰かが見ている
平均:5.00 / 書評数:1