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[ 本格/新本格 ] 嫁洗い池 ミミズクとオリーブシリーズ |
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芦原すなお | 出版月: 1998年03月 | 平均: 7.00点 | 書評数: 6件 |
文藝春秋 1998年03月 |
東京創元社 2003年05月 |
No.6 | 6点 | E-BANKER | 2012/09/14 23:56 |
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前作「ミミズクとオリーブ」に続くシリーズ第2弾。
今回はすべて主人公の悪友である河田刑事(警部?)が持ち込む事件を奥さんが見事に解き明かすというスタイル。 ①「娘たち」=父ひとり・娘ひとりという関係なら、当然父親は娘のことを「しつこい」くらいに心配する・・・っていうのが普通だよな。そして、主人公の成人式にまつわる過去の事件(?)も無事解決される。 ②「まだらの猫」=これは当然「まだらの紐」のもじり、というわけで本作は何と「密室殺人事件」。こんな謎を一介の主婦が話を聞いただけで解き明かすというのもスゴイが、密室トリック自体はちょっとショボイ。 ③「九寸五分」=これはいわゆる「匕首」を意味する隠語らしい。ヤクザの親分が殺され、犯人はすぐに逮捕されるのだが、それに疑問を持ったのが名探偵の奥さん。現場のちょっとした状況に「違和感」を持つというプロットが短編らしくてよい。 ④「ホームカミング」=最愛の奥さんが大学の同窓会で家を離れることに・・・。そして、今回は河田からの電話を聞くだけで事件を解決してしまう・・・(まるで御手洗潔のようだ)。 ⑤「シンデレラの花」=火葬場で起こった人間消失というのが今回の事件。主人公がなぜか見たシンデレラもどきの夢が事件解決につながるのだが、「シンデレラ」ってそういう意味だったんだよね。(日本人は大いに誤解してるよな・・・) ⑥「嫁洗い池」=「興奮すると自分が何をするか分からなくなる」と思い込んでる人が起こした(とされる)殺人事件。事件の関係者には精神科医などいかにも怪しげな人物が・・・。ところで「嫁洗い池」の謎はどうなったんだ? 以上6編。 とにかく、出てくる料理のうまそうなこと。 (今回は特に「関東煮」と「サンマの塩焼き」がたまらない・・・) 主人公と奥さん、そしていつもいがみ合ってるが実は仲のいい悪友・河田・・・3人が織り成す光景も実に味わい深い。 さすがに「直木賞」作家と評価すべき作品だと思う。 えっ!ミステリーとしてはどうなんだって? まぁ、いいじゃないですか・・・そんなことを評価すべき作品じゃないってことですよ。 (②③が良い。あとは⑤) |
No.5 | 7点 | HORNET | 2012/08/13 02:03 |
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前作より,河田の持ち込んでくる事件が本格的になり,「ミステリ」っぽくなっている。が,河田と主人公のお間抜けなやりとり,それを止めて「河田さん,続きを」と促す奥さんというくだりは相変わらずで,笑いが止まらないユーモアな雰囲気は健在。
謎解きの過程は大味ではあるが,わずかな手がかりから真相を見出す奥さんの聡明さは読んでいて気持ちがよいし,何と言っても本書の魅力は「笑い」と,その奥にある登場人物たちのあたたかな人間関係。「我が身・・・」も必ず読みたい。 |
No.4 | 6点 | まさむね | 2012/06/02 14:33 |
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前作「ミミズクとオリーブ」の雰囲気がよかったため,続編を手にした次第。
密室モノもあったりして,ミステリ度は,前作よりもアップしています。 でも,やはりこのシリーズの最大の魅力は,主人公,奥さん,同級生刑事の軽妙な会話と雰囲気。主人公が本当に羨ましく思えるんですよねぇ。立て続けにシリーズ第3作も読んでみます。 |
No.3 | 7点 | makomako | 2009/11/22 12:13 |
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前作のミミズクとオリーブより多少ミステリー度は高いかな。相変わらず主人公と河田と奥さんの掛け合いがユーモラスでほんわかとして楽しい。食事や酒についても、すごくおいしそうにいただいているところがまたよろしい。毎日忙しく仕事に追われている自分にとっては、よい奥さんとよい友人に囲まれたゆっくりした素敵な生活のお相伴にあずかったようで読後感はとてもよかった。 |
No.2 | 8点 | E | 2009/05/30 13:47 |
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やっぱり面白かった。
笑い度は全巻以上!!次も期待してしまう☆ |
No.1 | 8点 | なの | 2009/03/29 22:09 |
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ミステリとしての出来とかどうでもいいです
とにかく読んでて楽しい、面白い、それだけで十分! ・・・と思ってたら、「シンデレラの花」みたいな見事なトリックもあって吃驚 |