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[ ホラー ]
夏と花火と私の死体
乙一 出版月: 1996年10月 平均: 6.80点 書評数: 51件

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集英社
1996年10月

集英社
2000年05月

No.11 9点 九ちょう 2003/08/02 00:56
健くんの思考回路が素晴らしいです。共感します。
今まで黙らせていた妹を、叫ばせたセンス。
発端もどうでしょう。
仮に見つかっても、健くんは殺人には関わってません。健くんは緑さん以外に、価値を見出していなかったんですね。
死体の一人称も、筆者から「当然だろ?」と言われてる気がしました。
唯一残念だったのは『優子』と2編で一冊な事。

No.10 7点 さとりんこ 2003/07/29 15:44
初めて乙一の作品読みました(^^ 薄さのせいもあるけど、サクサクと半日で読めました(^^
ストーリーの流れも良く、情景がすぐ頭に入ってきました。頭休めには丁度イィ1冊ではなぃでしょうか?
ラストも良かった!

No.9 5点 Alice 2003/03/15 17:09
いやー、凄いですね。死体が語るというのも珍しいけれど、その淡々とした書きぶりであれ程までに恐怖というか畏怖を覚えるのは凄い。
冒頭のかごめかごめも効果的だったと思います。

No.8 9点 まぐろ 2003/02/11 17:28
「夏と花火…」>死体の一人称にも驚きましたけど、死体がサンダルの脱げた足を見られて恥ずかしがっている場面が一番印象的です。年齢とかはあまり関係ないと思っていたんですが、16歳でコレはやっぱりすごいですよ。
「優子」>短くて良い。でも、何か物足りない感じがしないでもない。

No.7 7点 もよもよ 2002/10/19 23:43
素直に楽しめました。このくらいの長さのお話っていいですね。
私は「優子」のラストにも驚きました。
作者の年齢に関わらず「普通に面白いお話」だと思ったので7点。でも16歳だと思うと本当にスゴイ。

No.6 9点 しゃん 2002/10/03 22:32
 表題作では、淡々と、さわやかな子供らしい語り口で語られているのにもかかわらず、語り手たる私は死体(?)であり、語られている内容は私の死体の処理についてである。不気味であるはずなのに語り口は何処までも日常的。最後の1ページに体が震えた。
 「優子」語り口は此方のほうが読みやすいが、私は「夏と花火と〜」のほうが好みである。本格ミステリ的な仕掛けは、最後の台詞「少し寂しかった」をものすごく生かしているように感じる。胸が痛んだ。

No.5 9点 フリップ村上 2002/09/23 19:47
「作品のみを評価する」って、現代においては至難の業。文学ですらもが、作者の人となり、人生経路を背景としてセット販売されているのだから。
というわけで、本作執筆時の作者はなんと16歳! ということを素直に勘定に入れて、手放しで驚き、かつ、評価したい。
「夏と〜」における死体の一人称も抜群のアイディアだが、「優子」での見事な語り口でもわかるように、この作者は、どこに《視点》をもってくれば、一番効果的な驚きが表現できるかを、感覚的に知り抜いている。
確かにそれは、年齢を超越した部分での才能だろう。

No.4 8点 トリ 2002/09/17 14:37
読みやすいし、話も良かったと思います。
何より、独特の雰囲気が好きです。

No.3 7点 鈴木(仮名) 2002/09/08 22:09
作品そのものは「素晴らしく良い」とまでいかないのですが、でも雰囲気がありますね。面白かったです。
作者の年齢は作品の評価とは別物ですが、「この年齢でこれを書いたのか」と思ったら、将来が楽しみでうれしくなりました。

No.2 7点 一千花 2002/09/01 16:04
死体の一人称で語られていく物語は新鮮でした 
短編の「優子」もグロテスクな怖さではないけれど
割とスッキリ読めます 結末はすぐわかったけど 
なんか存在感あります

No.1 5点 寝呆眼子 2002/08/29 21:17
いろんな既成作家の皆さんが絶賛しておられたので、だいぶ期待して読んだせいでしょうか、期待値ほどの面白さではありませんでした。当時の作者の年齢は、たしかにすごいと思いますが、作品の価値は作者の年齢できまるものではありません。


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