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[ 本格/新本格 ]
女怪盗が盗まれた
倉橋真樹シリーズ1作+非シリーズ6作
日下圭介 出版月: 1994年04月 平均: 6.00点 書評数: 1件

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光文社
1994年04月

No.1 6点 nukkam 2023/04/22 05:04
(ネタバレなしです) 私にとって日下圭介(1940-2006)は本書の光文社文庫版の巻末解説で紹介されているように「どちらかといえばサスペンス派の印象があり、(中略)幻想ふうの作品もあるが、本格推理ももちろん手掛けている」作家です。そのため本格派推理小説ばかりを漁っている私は無条件に何でも手にとっているわけではないのですが、1994年発表の短編集である本書は裏表紙で「謎解きの興味を満喫できる全七編」と紹介されているのでトライしてみました。なるほど「問題編」と「解答編」で構成されている「正直なうそつき」(1976年)や「女怪盗が盗まれた」(1984年)はいかにもな本格派だったし、「午後五時の証言」(1988年)の鮮やかなどんでん返しも印象的です。めまぐるしいどたばたサスペンスを謎解きに絡めた「犯人は誰だ刑事は誰だ」(1984年)も面白いです。二人の会話に終始する地味な展開なのにサスペンスがどんどん高まるプロットの「旅の密室」(1982年)はクリスチアナ・ブランドの名作短編「ジェミニー・クリケット事件」(1968年)をどこか連想させます。


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日下圭介
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