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[ 本格/新本格 ]
笛の鳴る闇
倉原真樹シリーズ
日下圭介 出版月: 1987年05月 平均: 6.00点 書評数: 1件

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祥伝社
1987年05月

祥伝社
1992年10月

No.1 6点 nukkam 2015/12/03 16:24
(ネタバレなしです) 1987年発表の本格派推理小説で、作者は「贅沢な推理小説愛好家のために密室、暗号、将門伝説と三つの大きな謎を用意した」とアピールしています。確かにその通りではありますが、密室はトリックが小粒だし、平将門伝説は何が謎なのか焦点が定まっておらず犯罪の謎解きとの関連が薄くて浮いてしまったように感じます。暗号の謎解きは力が入っていて様々な解釈が飛び交いますが、犯人の最後のせりふの通り、「どれほど証拠能力があるか疑わしい」レベルです。緻密に書かれていますがどこか木を見て森を見ずの印象が残ります。なお本書は倉原真樹初登場の作品ですが彼女の登場場面は最後の3章のみで、その範囲内では確かに活躍していますが第一の事件の謎解きには全く関わっていません。全体の主役は古賀父子です。またタイトルに使われている笛は暗号文の中に登場するのみで全く鳴らないのがちょっと肩透かしでした。


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日下圭介
2015年03月
バラの中の死
平均:5.50 / 書評数:2
1997年05月
密室・十年目の扉
平均:5.00 / 書評数:1
1994年08月
脅迫者たちのサーカス
平均:5.00 / 書評数:1
1994年04月
女怪盗が盗まれた
平均:6.00 / 書評数:1
1992年09月
手錠はバラの花に―女性刑事・倉原真樹の名推理
平均:5.50 / 書評数:2
1992年08月
三千万秒の悪夢
平均:5.00 / 書評数:1
1991年04月
61年目の謀殺
平均:5.00 / 書評数:1
1989年02月
密室20秒の謎
平均:6.00 / 書評数:1
1988年10月
「野菊の墓」殺人事件
平均:6.00 / 書評数:1
1987年05月
笛の鳴る闇
平均:6.00 / 書評数:1
1984年09月
罪の女の涙は青
平均:6.00 / 書評数:2
1982年07月
鶯を呼ぶ少年
平均:8.00 / 書評数:1
1982年04月
木に登る犬
平均:7.00 / 書評数:2
1981年01月
血の色の花々の伝説
平均:6.00 / 書評数:1
1977年11月
花の復讐
平均:6.00 / 書評数:1
1977年10月
折鶴が知った…
平均:5.00 / 書評数:1
1976年01月
悪夢は三度見る
1975年01月
蝶たちは今…
平均:4.50 / 書評数:2