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[ 警察小説 ]
TOKYO REDUX
TOKYO三部作
デイヴィッド・ピース 出版月: 2021年08月 平均: 7.00点 書評数: 1件

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文藝春秋
2021年08月

No.1 7点 YMY 2022/06/03 22:18
GHQ占領下の東京を描く3部作の完結編。小平事件、帝銀事件を扱った2作に続く本書の主題は下山事件。
1949年。国鉄の下山定則総裁が失踪し、やがて列車に轢断された死体として発見される。GHQ捜査官は総裁の死の真相を探るが、やがてそのGHQや謀略機関の影が浮かび上がる。
さらに64年、五輪直前の東京で失踪した作家の行方を探る探偵の物語。88年暮れ、天皇の病で自粛に包まれた東京に暮らす元CIA工作員の物語が続く。
史実の未解決事件を何かに憑かれたような文体で語る。警察小説、スパイ小説、さらに幻想小説の色合いも交えて、事件を包む闇を描き出す。陰謀論の沼に身を侵しながら、展開には理性を貫き通す。特異な語りを通じて提示される、緻密な迷宮に圧倒される。


デイヴィッド・ピース
2021年08月
TOKYO REDUX
平均:7.00 / 書評数:1
2012年08月
占領都市 TOKYO YEAR ZERO 2
平均:7.00 / 書評数:1
2007年10月
TOKYO YEAR ZERO
平均:5.00 / 書評数:1