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パリのアパルトマン
ギヨーム・ミュッソ 出版月: 2019年11月 平均: 7.00点 書評数: 1件

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集英社
2019年11月

No.1 7点 HORNET 2021/05/09 13:32
 アメリカの劇作家・ガスパールは、次の戯曲の執筆のため、クリスマス休暇はパリの貸家に籠ることにしていた。今回の滞在先は、昨年急死した天才画家・ショーン・ローレンツの元アトリエ。ところが仲介業者の手違いで、マデリンというイギリス人女性と予約が重なっていた。最初は対立した二人だったが、あるきっかけから画家が最後に描いたとされる、未発見の遺作3作を一緒に探すことになる。調べを進めていくうちに、数年前に起きた、画家の息子の誘拐殺人事件にも嫌疑を抱くようになり―

 当初、ダブルブッキングで火花を散らした二人が、次第に手を取り合って捜査を進める関係になっていく様は面白い。天才画家の遺作を探すことで始まったのだが、遺作を発見してから「ショーンの息子は生きている?」という次の謎が提示され、より深いミステリーになっていく展開が良い。後半は、出来事の時系列から真犯人を類推することができたが、思った通りであってもラストまで楽しみは尽きなかった。


ギヨーム・ミュッソ
2019年11月
パリのアパルトマン
平均:7.00 / 書評数:1
2018年06月
ブルックリンの少女
平均:6.00 / 書評数:2