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[ SF/ファンタジー ] 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 「大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう」シリーズ |
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山本巧次 | 出版月: 2015年08月 | 平均: 6.33点 | 書評数: 3件 |
宝島社 2015年08月 |
No.3 | 6点 | zuso | 2024/04/15 22:23 |
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現代人がタイムトンネルを出入りして、江戸時代の目明として二重生活を送るという設定のシリーズもの。
現代人であることを隠すため主人公が努力するのが読みどころだが、意外なところでタイムパラドックスの話題が出ることもあり楽しい。 |
No.2 | 6点 | メルカトル | 2017/08/25 22:03 |
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江戸時代の事件の証拠物件を現代の先端技術で解析するというアイディアは、なかなか面白いと思います。しかし、事件そのものがあまり魅力的ではなく、殺人事件もおまけ程度で、軽んじられているところも食い足りなかったりします。
さらには、謎解き要素が少なく本格ミステリというより、主人公おゆうの冒険譚という意味合いが強いので、本格志向の読者にはかなり物足りないかもしれません。フーダニットもハウダニットもホワイダニットも、いずれも科学捜査によりすぐに解決してしまい、推理が入り込む余地はほとんどありません。その辺りがやや拍子抜けでした、残念ながら。 どんでん返しにはちょっと驚きましたが、何よりラストの落としどころが、もし正解があるとすれば、大正解だったと思いますね。見事に着地が決まりました。 全体として面白かったとは言い難いですが、後半は新人にしてはよく描けていたと思います。シリーズ化されるのも無理からぬことだと、そこは納得ですかね。 |
No.1 | 7点 | 猫サーカス | 2017/08/07 22:43 |
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江戸の両国橋近くに住むおゆうは、老舗の薬種問屋の依頼で、空き家で殺された若旦那の事件を八丁堀同心の鵜飼伝三郎とともに調べることになる。実は彼女には、タイムトンネルを通り、江戸と現代を往復する能力の持ち主だった。おゆうは現代で化学分析のオタクの友人に頼み込んで証拠品を分析してもらい、江戸に戻って事件を解決しようとする。といっても血液型も指紋も説明できないから簡単にはいかない。事件自体も二転三転するし、大きなどんでん返しとサプライズも最後に用意されていて、次回へと続くクリフハンガー的な結末もいい。おちゃめなヒロインの勇気と、同心へのほのかな恋心もかわいらしくて楽しい。 |