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[ 本格 ]
グレイ・フラノの屍衣
ヘンリー・スレッサー 出版月: 1960年01月 平均: 6.00点 書評数: 2件

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早川書房
1960年01月

早川書房
1978年04月

No.2 6点 クリスティ再読 2026/05/25 22:32
短編名手スレッサーのミステリ最初の長編。MWAの処女長編賞をもらってる。

スレッサー自身も働いていた広告業界の話。開高健の「巨人と玩具」とかセイヤーズの「殺人は広告する」と近い話といえばそうか。セイヤーズと違ってアメリカの話だから、捻った会話でも英文学の出典とかでややこしいことはない(苦笑)主人公デヴィッドは、ニューヨークの広告代理店期待の若手。幹部社員が病気になり、デヴィッドがその仕事を引き継ぐ。幼児用食品メーカーのバーク食品の宣伝で赤ん坊を「バーク・ベビー」と名付けてキャンペーン・ベビーにするモノだった。カメラマンの不審な交代やら事故死、そして殺人までも?

ポケミス200ページ程度なのに登場人物一覧に20人も並んで壮観だが、混乱しない。キャラ造形がうまいんだな。依頼主のバーク食品の社長の妙に憎めない我儘ジジイといったキャラが素敵。また伯爵夫人と呼ばれる女社長がデヴィッドに娘を押し付けようとするけど、一見清楚、実は..とかナイスなエピソードも。多彩で癖の強い人物たちの群像劇としては面白いけど、ミステリとしては標準的。

スレッサーもしないとなあ。

No.1 6点 人並由真 2017/08/03 10:22
(ネタバレなし)
大手の広告会社ハガティ・テイト・アソシエイト。38歳の代表者補佐役デヴィッド(デイヴ、デイヴィ)・テイトは前線でばりばり職務をこなしていたが、ある日、会社の最大級の顧客であるバーク食品会社の広告ビジュアルについて疑念を抱く。それは自社が同食品会社のイメージキャラクターとして提供した実在の赤ん坊のモデルが、ひそかにすり替わっているのではというものだった。デイヴは社長の姪で同僚の美術監督でもある恋人ジャニイとともに真相に迫るが、その周囲では奇妙な変死事件が 勃発して……。

短編の名手スレッサーのミステリとしての第一長編。
以前に読んだジュリアン・シモンズの『二月三十一日』を想起させるような当時の企業風俗ミステリで、そのためか初読のはずなのに、しょっちゅう既視感を覚えた。
とまれ多数の登場人物のポジションを捌きながら物語を進めていく筆致はなかなか達者で、石川喬司などが当時のミステリマガジンの書評でスレッサーは長編もなかなかイケると語っていたのも思い出す。
最後に明かされる真犯人の意外性も作者は心得ており、全体的には佳作〜秀作といえるのではないか。


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ヘンリー・スレッサー
2007年05月
最期の言葉
平均:6.00 / 書評数:1
1999年02月
伯爵夫人の宝石
平均:6.50 / 書評数:2
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1964年01月
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1962年01月
殺人鬼登場
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1960年01月
グレイ・フラノの屍衣
平均:6.00 / 書評数:2
快盗ルビイ・マーチンスン
平均:2.00 / 書評数:1