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[ サスペンス ]
メビウスの守護者
法医昆虫学捜査官
川瀬七緒 出版月: 2015年10月 平均: 6.33点 書評数: 3件

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講談社
2015年10月

講談社
2017年12月

No.3 6点 makomako 2021/08/22 22:13
このシリーズの主人公の赤堀は相当変わったキャラクターでありますが、今回は赤堀に似たような性格を持った人物が登場する。
さらに昔の犯罪の加害者で、本質的に治しようのないような人間も出てきます。
こういった人の被害者となった人や家族は悲惨です。恨むのは当然でしょうが、恨まれた加害者の家族も不幸です。本作品ではこういった解決しがたい重いシチュエーションが下地にあります。本すじはバラバラ事件で腐った死体が発見されるといったお話です。こう書くといかにも重い小説のようですが、実際にはあまり重い雰囲気とはなっておらず、読んで気分が重くなることはありません。
ただちょっとワンパターン気味になってきたかな。

No.2 6点 蟷螂の斧 2016/07/17 17:11
虫暮部さんへ~大変失礼しました。掲示板(雑談・足跡)に記載しました。
内容紹介より~『東京都西多摩で、男性のバラバラ死体が発見される。岩楯警部補は、山岳救助隊員の牛久とペアを組み捜査に加わった。捜査会議で、司法解剖医が出した死亡推定月日に、法医昆虫学者の赤堀が異を唱えるが否定される。他方、岩楯と牛久は仙谷村での聞き込みを始め、村で孤立する二つの世帯があることがわかる。息子に犯罪歴があるという中丸家と、父子家庭の一之瀬家だ。──死後経過の謎と、村の怪しい住人たち。残りの遺体はどこに!』~
主人公の法医昆虫学者と司法解剖医が出した死亡推定月日の差異については、前半での山場とは認めつつも、ページを割き過ぎた感があります。全体的に本格っぽい展開ですが、理詰めでの解決ではありません。といってサスペンスフルな展開か?と問われるとそうでもない・・・。評価が難しいですね。気に入った点は、かなりブラックな「動機」に関してでした。
☆★☆★☆お願い事です☆★☆★☆
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No.1 7点 虫暮部 2016/05/23 12:40
 このシリーズの法医昆虫学ネタには、今まで知らなかった扉が目の前で開いて行くような興奮を感じる。本書でも中盤の遺体発見のくだりはナイス。
 ちょっと揚げ足取りかなと思いつつ気になった点を挙げると、この殺人者は野山に遺体遺棄などするだろうか? 自宅の庭で上手に処理出来そう。
 あと、通常のフーダニットとは違うせいもあってか主要人物のほとんどが事件のどこかに関連している、という構成が、読み終えてから振り返ると作り物っぽい印象ではある。


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