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ミステリの祭典

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ElderMizuhoさんの登録情報
平均点:5.84点 書評数:100件

プロフィール| 書評

No.80 4点 彼女が死んだ夜
西澤保彦
(2008/08/20 18:37登録)
とんでも事件。お約束ではありますが、ちょっととんでもが多すぎて興ざめ。はじめの女の死体のとんでもだけで良かった。それなら笑い話として評価できたかもしれないのに。
ロジックはすべて後付けにしか思えず、評価は低いです。というか実際そうですよね・・?こんな話はじめからすべて考えて作ったとすればそれはそれですごいが


No.79 8点 白夜行
東野圭吾
(2008/08/20 18:36登録)
はじめはほとんど前の見えない、焦点がぼけた状態から物語は進んでいく。
それがだんだんピントが合ってきて最後にはよく見えるようになる。
その過程がなんとも心地良い。ラストは震えましたね。ただ個人的には振り返ってほしかったですけど。
問題点としてはエロシーンに重要な伏線や手がかりが含まれている、というより物語の根幹の事件自体が・・なので人には勧めにくいこと。残念


No.78 5点 消失!
中西智明
(2008/08/20 18:35登録)
事件のごくごく基本的、それも第一歩の確認を怠る登場人物って・・・。この点が引っかかりすぎて素直に驚けなかった。
第二のどんでん返しを成立させるためには当然必要になるのだけど。あまりに作為的過ぎて試みは評価しますが、残念ながら無謀な作品だったのでは


No.77 6点 我らが隣人の犯罪
宮部みゆき
(2008/08/20 18:34登録)
ミステリ色が薄い作品でここでは高得点を付けることが難しいです。表題作などは笑い話としてはいいどんでん返しだと思うのですが、ミステリとしてはさほど意味のあるどんでん返しではありませんし。
軽く読めるのでちょっとした合間に読み物を探しているのならお勧めできます。


No.76 8点 大誘拐
天藤真
(2008/08/20 18:33登録)
う~ん痛快。気持ちイイですね。おばあちゃん、凄すぎ。最後の部分は何度も読み返してしまった。胸のすく思いだった。
ただ登場人物全員善人過ぎるのが気にはなりますね。大犯罪ですから、やっぱり。理屈では語られてますが不自然さは否めません。
まあそういう事気にしなければ間違いなく名作だと思います


No.75 8点 容疑者Xの献身
東野圭吾
(2008/08/17 10:03登録)
やはり警察捜査の一部に致命的としか言えないミスがあるのが気になりますね。
ま、小説ですから仕方ないと言えば言えるんですが、その他の捜査については滞りなくこなしているだけによけいに不自然。
だいいち探偵は気づいているんだからこの点を確認することくらいは造作ないはずなんだけどね。化学者なのに化学捜査が嫌いな探偵とはこれいかに。これも狙っているとしたらすごいが
それ以外はほぼ完璧なプロットと言っていいと思います。伏線、トリック、どんでん返し、すべてが巧く出来てるし面白い。物語の全編をフルに使っていて好感が持てる。
純愛面に関しては正直私には理解できかねますが・・


No.74 5点 幻の女
ウィリアム・アイリッシュ
(2008/08/17 09:53登録)
正直、名作と言うほどでは・・と思います。
引き込みはいいのだけど素材が生かせてないです。
結局幻の女のあの処遇はないです。ああするならせめて伏線の一つくらいはいれてほしいと思います。
犯人当ては古い作品であることを考慮しても無理矢理感が強く、証拠や疑惑の発生が納得できるものではありませんでした。
(少しネタばれになりますが)幻の女の存在する意味や親友が事件捜査する過程など自体がどんでんという発想が古い作品としては魅力だった作品だったと思います。


No.73 5点 百舌の叫ぶ夜
逢坂剛
(2008/08/15 19:20登録)
冒頭からノンストップで読まされるスリル満点の展開は素晴らしい。ただ使っている素材はそれぞれ申し分ないのだが、今一それらが絡み合ってこない。
特に問題なのは根幹となるはずの百舌の秘密がほとんど意味のないものになってしまっているところと思う
そのためラストでもグッと来るものがなく、残念ながらB級サスペンスどまりの印象
もしかしたらシリーズを全部読まないと面白くならないのかもしれない。


No.72 7点 黒後家蜘蛛の会2
アイザック・アシモフ
(2008/08/14 23:05登録)
短編集ですが、一つ一つの話のオチがしっかりしていて楽しめました。
見たことのあるようなネタが多いのですが、もしかしたらこの作品が先行作品なのかも


No.71 5点 人狼城の恐怖
二階堂黎人
(2008/08/14 23:02登録)
これだけの長編を挫折することなく見事に纏め上げた作者の努力と筆力には敬意を表したいと思います。
が、内容は正直・・アレかな。これだけの長編だから無理はあちこちで生じるのは仕方ないにして、ラストのあの展開はさすがにやめてほしい。
大作の大団円って雰囲気をだしたかったのかもしれないが、何年前のマンガだよと突っ込みたくなります。


No.70 8点 ある閉ざされた雪の山荘で
東野圭吾
(2008/08/14 17:01登録)
なかなか凝った作品と思う。どんでん返しもなかなか衝撃的だし。すべての状況設定を巧く生かしている点で高評価


No.69 4点 どちらかが彼女を殺した
東野圭吾
(2008/08/14 16:58登録)
あまりに細かいどうでもいいことばかりをぐだぐだ論じ合ってるだけのような。
正直、読者である私でもどっちでもいいんじゃね?と思ったのだけれど
あの状況下の主人公がそうした境地に陥らなかったのが不自然だよねえ、やっぱり・・


No.68 7点 悪意
東野圭吾
(2008/08/14 16:54登録)
ミステリの醍醐味は犯人当てだけではないと改めて思わされた作品。騙されたとは思わないが、意外な展開の連続には思わず息を呑まされた。とはいえ少々最後のどんでん返しは展開に無理があったかも。伏線も薄いし


No.67 7点 手紙
東野圭吾
(2008/08/14 16:51登録)
一気に読まされた。とても小説とは思えないリアリティがある。ミステリではないが、読みものとして印象に残る一作でした。


No.66 7点 法月綸太郎の功績
法月綸太郎
(2008/08/14 16:48登録)
都市伝説パズルはなるほどうまくまとまっていると感心させられました。特殊な状況なんだけどそれほど特殊でないと思える状況設定とそれを生かしたトリックが秀逸。その他は特に印象ないかなあ・・。


No.65 4点 ステップファザー・ステップ
宮部みゆき
(2008/08/14 16:43登録)
正直、何が面白いのか全くわかりませんでした・・
そもそもミステリとしての体をなしていない作品ばかりですし・・。


No.64 7点 占星術殺人事件
島田荘司
(2008/08/14 16:40登録)
話自体は名作。これだけの大掛かりなトリックを見事に纏め上げてしまう筆者の構想力、筆力には本当に頭が下がる。
が、ちょっと無駄が多すぎ。短編にしてしまうには惜しい話だから紙数を稼ぎたいのはわかるけど・・
占星術の薀蓄はもちろん、どうでもいい事件捜査の過程が多すぎる。
作者自身も言ってるが読者の靴をすり減らしてどうするんだろう
本当に惜しい作品


No.63 6点 双頭の悪魔
有栖川有栖
(2008/08/14 16:34登録)
出来としてはしっかりしていると思うが、イマイチ地味
だいぶ前に一度読んでるのだが内容をすっかり忘れてしまっているほど。
相原殺しの動機の問題も気になるところだし
表紙絵の女の子が可愛かった(マリアだよね?)のでそっち方面をもっと頑張ってくれれば印象に残る作品になったと思う


No.62 8点 燃える地の果てに
逢坂剛
(2008/06/06 16:33登録)
徹夜で読まされた。とにかく読み応えがある
最後のトリック自体はまあよくあるパターンではあるけど、確かに衝撃的であるし読み直してみると伏線の張り方もなかなか巧い。
個人的に気になったのは美女と絡む男性陣・・あなたたち子供ですかと


No.61 5点 十角館の殺人
綾辻行人
(2008/06/06 16:21登録)
う~ん・・ちょっと美しくないかな。作品として
某有名作を下敷きにしてあることはともかく、そもそも読者がまず疑ってるとは思えない人物に必死でアリバイ工作をする意味があるのだろうか?
相手が警察ならともかく(科学捜査でばれると思うが)どう見ても読者相手だしこれは大人気ない気がする。動機面をもう少しアピールしてるなら別だが。そこまでして犯人を当てさせたくないかと。過去の話のオチがアレですかと。だいいちトリック自体が泥臭く、美しくない。

残念ながら本格ミステリを志向するあまり一冊の本としての魅力を失ってしまった作品ではないかなぁ

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