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ミステリの祭典

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アイネクライネナハトムジーク

作家 伊坂幸太郎
出版日2014年09月
平均点5.80点
書評数5人

No.5 5点 take5
(2024/04/06 12:13登録)
伊坂幸太郎はいくつか読んで
だいぶ好きな物もありますが
これは上手いとは思いますが
五指には入らないと感じます
時代と視点が変化する短編集
ナハトムジークの意味は実は
ナジームハメドだったのです

No.4 6点 ʖˋ ၊၂ ਡ
(2021/06/29 17:13登録)
登場人物が皆、現在、過去、未来のどこかでつながっている。悲しい話や別れもあるが、自分の価値観や運命を見つめ直し、幸せを感じることができる心地よい読後感。

No.3 6点 ぷちレコード
(2020/10/16 20:06登録)
大きな事件が起きるでもなく、衝撃的な展開もない。普通の人々が紡ぐ日常の記録、なのにキラキラと輝いてみえる。
登場人物たちの軽妙でセンス溢れるやりとりがとても心地よい。現実的なちょっとした奇跡がほっこりさせてくれる。

No.2 6点 E-BANKER
(2017/11/18 10:54登録)
~情けなくも愛おしい登場人物たちが仕掛ける、不器用な駆け引きの数々。明日がきっと楽しくなる、魔法のような連作短篇集~
ということで、本作もやはり「伊坂らしい」作品に仕上がっております!
2014年の発表。

①「アイネクライネ」=ミュージシャン斉藤和義の依頼がきっかけとなり書かれた第一編であるとともに、本作が生まれるきっかけとなった作品。誰もがうらやむ美女とくっつく男って案外こういう奴が多いのはフィクションの中だけのような気がする。現実はそうはいかない!
②「ライトヘビー」=本作の鍵となる人物~“小野”が登場する第二編。途中でオチは想像がついたんだけど・・・
③「ドクメンタ」=突如最愛の妻に別れを告げられた不幸な男・藤間。お気の毒に・・・。でも通帳をこんなことに使わないで欲しい!
④「ルックスライク」=顔がオヤジにそっくりって、そんなに嫌かなぁ? まっ、確かに嫌だよね。
⑤「メイクアップ」=昔いじめられた相手に今さら遭遇してしまう! そんな偶然絶対に嫌だ!
⑥「ナハトムジーク」=すべてがつながる最終譚。時代設定がつぎつぎ入れ替わるので頭の整理がたいへん。

以上6編。
今回は作者には珍しく「恋愛小説」比率の高い作品。
織田一真など、いかにも伊坂っていうキャラクターは登場するけど、殺し屋や泥棒、超能力者などといったトリッキーな方々は出てこない。
それが新鮮でもあり、物足りなくもありといったところ。

前にも書いたような気がするけど、作品の平均値高いよなぁー、伊坂は。
今回は多少毛色が違うとはいえ、やっぱりいつもの伊坂らしさは十分に備えた作品なんだけど、飽きないんだよねぇ・・・
評論家的にその理由を考えるなんてことはしないんだけど、何となく思うのは、“緩さの中の芯”っていうのか、とにかくいつも間にか伊坂ワールドに引き込まれ、あれやこれや接待を受けるうちに何となく契約させられる気弱な人間になったようなっていうのか・・・
多分、次作も手に取らされ、また接待を受けていい気分にさせられるんだろうね
実に床上手な作家ということかな。
(意味不明な書評)

No.1 6点 まさむね
(2015/02/19 23:50登録)
 作者自身があとがきで「僕の書く話にしては珍しく、泥棒や強盗、殺し屋や超能力、恐ろしい犯人、特徴的な人物や奇妙な設定、そういったものがほとんど出てこない本になりました」と、述べております。
 確かにそのとおりで、恋愛に絡んだ連作短編集なのですが、伊坂サンらしい手法もそこかしこに散りばめられています。「伊坂的恋愛連作短編集」といったところでしょうか。
 いつもの「繋がる感」は決して嫌いではないのですが、ちょっと最終話に押し込めすぎた印象もあるかなぁ…。とはいえ、軽快で洒脱な会話は好印象だったし、種々の場面で爽快感も得られたので、全体としては楽しめたと言えます。

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