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ミステリの祭典

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珈琲店タレーランの事件簿2
喫茶店タレーランの事件簿シリーズ

作家 岡崎琢磨
出版日2013年04月
平均点6.00点
書評数7人

No.7 6点 まさむね
(2016/12/10 13:45登録)
 前半の短編は悪くはないのですが、多少食い足りない感じ。しかし、終盤の加速感も含めた連作短編全体としての構成は、巧みだと思います。
 このシリーズはキャラに頼り切らない面白味もあって、結構好きかな。

No.6 7点
(2016/11/08 09:33登録)
ビブリア古書堂シリーズとくらべれば、蘊蓄が少ないためか、その分、謎解きが充実しているような気がする。しかもいろんな謎がてんこ盛り。

日常の謎と、安楽椅子モノとを融合させたような、まあ一言でいえば、やはり『ビブリア』と同類という定義づけか。
安楽椅子モノといっても、それだけではなく、後半は全編を貫くサイドストーリーがメイン寄りになってきて、探偵役の美星バリスタと妹の美空が中心人物になってくる。今回のアオヤマ君は傍観者かと思いきや、後半はキーマンになる。

短編ごとの細かな謎解きも楽しいが、長編としてのストーリーもなかなかうまく作り込んであり、自然にそちらのほうに入っていける。手がかりや伏線についても万全に仕込んであり、テクニック抜群の作家さんだなということがわかってきた。
珈琲や京都に関する蘊蓄がもう少しあればよいのではとも思うが、しつこすぎるよりはよいかもしれない。

No.5 5点 虫暮部
(2014/01/14 22:17登録)
全体を貫く“大きな物語”は面白かった。しかし個々の“短編”として考えれば、特に第一章~第三章は犯人に該当する人物が何故そのような回りくどい行動をとるのか良く判らなくてピンとこなかった。
 あと、“盗作疑惑”については解決していないよね。あれについても“意外な真相”があると睨んでいたので肩透かし。

No.4 7点 ドクターマッコい
(2013/07/31 07:53登録)
ネタバレ

美星さんの双子の妹が誘拐されるシーンは、結構楽しめました。ライトミステリーとは言え謎解きの展開、人物の描写など丁寧に描かれていますのでさすがベストセラーと言わせる内容で十分満足しました。

No.3 5点 アイス・コーヒー
(2013/06/04 17:34登録)
「このミス」大賞隠し玉受賞者、岡崎さんの人気シリーズ二作目。
京都の喫茶店《タレーラン》の女性バリスタ・切間の妹が登場し物語は更なる展開を迎える。

ライトミステリという比較的読みやすく親しみやすいミステリで、前作に比べると短編らしい風味がより引き出されてきたように思える。推理も本格的。
完成度はそれなりなので読んで損は無い手軽に楽しいミステリだと思います。

No.2 5点 ボンボン
(2013/05/27 23:09登録)
良さも悪さも全編の構造も1巻目と全く同じ。このシリーズの世界に慣れたので、上手でないところにも、あまり引っかからなかった。小さな謎や引っ掛けがコマゴマと詰め込まれ、飽きずに楽しく読める。
しかし、このシリーズ、軽妙なギャグもあり、若者の青春話満載なのにもかかわらず、なぜ、全体にくすんだような、蛍光灯が暗くなっているような、外に出ても曇っているような重い印象なのか。不思議。独特。

No.1 7点 makomako
(2013/05/12 16:57登録)
 前作では主人公に多少の違和感があったが、2作目となると雰囲気になれて読みやすくなったぶんよかったかな。
 このシリーズは殺人のような物騒な話はなく日常の謎を解き明かしていくものなので、目を見張るようなトリックなどはないーーと思っていたら結構しっかりミスリードされ最後になってトリックに引っかかってしまったことを気づかされた。
 軽い話で後味も悪くないのでちょっと読むにはよいのでは。この本だけで話は完結しているのですが、やはり1作目から読んだほうがより興味深いと思います。

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