墜ちていく僕たち |
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作家 | 森博嗣 |
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出版日 | 2001年06月 |
平均点 | 3.30点 |
書評数 | 10人 |
No.10 | 2点 | Tetchy | |
(2016/12/23 23:53登録) 連作短編集のような体裁を持った短編集だが、共通しているのは食べると性別が入れ替わるという不思議な効用のあるインスタントラーメンというアイテムだけだ。ただだからといって男女のジェンダーの在り様とかそもそも男とは?女とは?といった大上段に構えたような性差論が繰り広げられるわけではなく、全て当事者の一人称叙述で森氏独特のくだらない独り言のような話し方で物語の顛末が語られる。 正直なんだかよく解らないと云うのが率直な感想だ。 なんだかよく解らないと云うのは結末はあるもののそこにオチが特段あるわけではない。ヤマ無し、オチ無し、意味無しの三拍子揃った「やおい本」なのだ。 中で一つ気になったのは「どうしようもない私たち」の最後の一行だ。これは全国の和子さんに失礼だろう。謝罪すべきだ。 これをまた商業ベースで出した集英社もまたスゴイ。ということはそれを買った私もまたスゴイということか。 タイトル同様、墜ちきるところまで墜ちたのが本書なのか。ここまで墜ちれば、後は浮上するのみである。次作以降に期待しよう。 |
No.9 | 6点 | ∠渉 | |
(2014/05/09 22:23登録) なんか泣けた。なんか泣けたからこれはもういい小説です。結局何にもないのが良い。 |
No.8 | 3点 | ムラ | |
(2011/12/26 23:43登録) 最初と二番目は楽しめたけどあとはちょっと蛇足的な感じだったかなぁ。 この人の文体は好きだから読めるけど、シナリオ的には駄目なほうの短編という感じ。 |
No.7 | 4点 | ミリ | |
(2010/02/17 16:14登録) 詩的な言い回しなどリズミカルに読めたが、内容的にいうと、排他的な考察がクドク感じた。他人(異性)への憧憬も、自分ではない何かを羨むある意味“逃避”感が強く印象に残って、同調する前に一人でどんどん進んでいってしまう感じだった。 |
No.6 | 5点 | ナオキ | |
(2005/06/22 17:03登録) 連作短編のような形を取っているが、気に入ったのは『堕ちていく僕たち』と『どうしようもない私たち』。特に表題作のほうは、母さんのエピソードと、先輩の堕胎のエピソードにちょっとほろり。 |
No.5 | 6点 | なな さんいち | |
(2003/12/28 21:41登録) 軽く読めました。 最後も騙されたし。 |
No.4 | 1点 | okuyama | |
(2002/10/03 16:50登録) ちょっと変な話、のまま終わってしまう。 謎を全て解明する必要はないし、文章は読みやすいかったけれど、内容が軽すぎたので評価できない。 |
No.3 | 1点 | しゃん | |
(2001/11/24 09:02登録) 最後まで読み終わったとき「だから何なんだ」って思いました。 独特の感じは出ているのですけども…… |
No.2 | 3点 | 閑蠢 | |
(2001/11/23 17:43登録) ・・・・いや、この内容をこの値段で買わせるのはちょっと(汗) 薄い文庫なら許せるんだけどハードカバーで読む程の内容はないです。 |
No.1 | 2点 | みづち | |
(2001/07/12 17:09登録) だらだらと話を伸ばすのに不快感。 最初と最後の話は結構楽しめましたが。 森博嗣の短編集が好かない人には薦められません。 |