home

ミステリの祭典

login
かまいたち
回向院の茂七親分

作家 宮部みゆき
出版日1992年01月
平均点6.00点
書評数10人

No.10 6点 まさむね
(2022/02/20 22:28登録)
 宮部さんの時代モノ。安定感がありますねぇ。
 表題作「かまいたち」がベスト。サスペンスな流れの中で、確かに存在する(良い意味での)予定調和感の心地よさ。続く「師走の客」。落語的な面白さで、尺も丁度良い。
 後半2作品には「お初さん」が登場。突然の超能力にちょっと驚きましたね。「迷い鳩」は楽しく読ませていただいたのですが、「騒ぐ刀」はもはやSFに分類すべきで、ちょっと読みたいものと違った印象。

No.9 5点
(2014/09/26 09:31登録)
「かまいたち」「師走の客」「迷い鳩」「騒ぐ刀」の時代物サスペンス全4編。

サスペンスフルな「かまいたち」がいちばんの出来。町娘おようは勇気をもって、でもかなり危なかしく立ち回る。そこが惹かれるところ。想像どおりに予定調和な結末を迎えるが、それでも中盤があまりにもおもしろいので文句のつけようがない。
「師走の客」は最も短く、20ページ程度。いくら短くても、もっとうまく作れるはず、というのが読後すぐの感想だが、しばらく経つと気分よく場面がよみがえってくる。どうも映像的に記憶にきざまれてしまったようだ。絵本にすればまちがいなく売れるだろう。
残りの2編は、町娘お初のシリーズ物。超能力ジュブナイル作品といったらいいだろう。「迷い鳩」にはタイトルどおり鳩が登場し、「騒ぐ刀」には犬が登場する。動物系でもあり楽しく読める。

考えてみたら本書は動物シリーズなのか。「師走の客」は十二支(とくにヘビ)と犬、「かまいたち」はイタチ。う~ん、ちと苦しいか。
やはり、ごった煮かな。だから、ミステリーを期待しても、童話を期待しても、ファンタジーを期待しても、みな適度な裏切られ感がある。そこが残念なところだが、個々の出来としては標準といえる。

No.8 5点 E
(2010/06/13 23:05登録)
宮部さんの時代モノ小説の中ではやや劣ります・・・かね。
お初は此方が初登場らしいのですが、どちらから読んでも問題なさそうで良かったです。

No.7 5点 spam-musubi
(2007/09/06 10:30登録)
お初萌えで。

No.6 6点 如月雪也
(2005/06/05 09:46登録)
これも時代物の短編集ですね。普通に楽しめました。

No.5 5点 HATT
(2004/11/01 21:35登録)
初期の時代もの。どうしても「本所深川不思議草紙」と比較してしまう。全編時代ものではあるものの、ミステリーあり、超能力ありとごった煮の感が否めない。

No.4 6点 884
(2004/10/27 11:51登録)
「かまいたち」が一番完成度が高かったんじゃないでしょうか。おようさんは結構好きです。

No.3 7点 小太郎
(2003/04/01 23:53登録)
超能力・時代モノ・ミステリ 宮部みゆきの三大要素が詰まってます。なかなかです。

No.2 7点 Alice
(2003/03/15 17:12登録)
ん〜。宮部みゆきの時代物というのもいいですね。

No.1 8点 アデランコ
(2001/07/13 16:15登録)
初期の時代物短編集(超能力もの)。
伏線ありありの見事な出来映えでした。
「迷い鳩」に関しては全て解明できました。
お初再登場の「震える岩」も楽しみです。

10レコード表示中です 書評