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ミステリの祭典

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暗闇の中で子供

作家 舞城王太郎
出版日2001年09月
平均点6.69点
書評数13人

No.13 8点 メルカトル
(2024/02/05 22:31登録)
あの連続主婦殴打生き埋め事件と三角蔵密室はささやかな序章に過ぎなかった!
「おめえら全員これからどんどん酷い目に遭うんやぞ!」
模倣犯(コピーキャット)/運命の少女(ファム・ファタル)/そして待ち受ける圧倒的救済(カタルシス)……。奈津川家きっての価値なし男(WASTE)にして三文ミステリ作家、奈津川三郎がまっしぐらにダイブする新たな地獄。
――いまもっとも危険な“小説”がここにある!
Amazon内容紹介より。

激しく読者を選ぶ作品だけど、こういう荒唐無稽なの好きだなー。一見破綻している様で破綻していない所がまた良いですね。デビュー作『煙か土か食い物』ではあまりピンと来ず、すっかり忘れ去ってしまっています。20年以上経っていますからね、その間に私も少しは成長したって事でしょうか。家中を捜索して読み返してみますかね。本作はその続編だから、やはり再読してみないと何とも言えませんが、多分作風は変わっていないだろうし、今ならかなり楽しめるかも知れません。

それにしても次から次へと事件が起こり過ぎです。その書きっぷりは殴りつける様な感じで、文字による暴力と言っても過言ではありません。冒頭に『マニトウ』が出てきた時は何故かドキッとしました。その時予感しました、これはただでは済まないと。予想通り、普通の感覚では読み切れない何物かがこの作品には宿っている様です。それはおそらく作者の魂だと思います。改行が極端に少なく独特の福井弁なのか知りませんが、会話文も相当捻くれています。そんなのはまだ生温い方で、何を書くにも過激で特に最大にして最後に解かれる事件の結末には畏怖の念を覚えました。そんな馬鹿な・・・。そしてラストの何とも言い様のない、様々な感情がない交ぜになった主人公三郎の心情や如何に、と、思います。この結末は正直キツイです。

No.12 8点 smile66
(2011/06/23 15:40登録)
途中であれ?っと思う箇所があり、一応この物語の仕掛けは気づいたつもりです。

うーん、これはミステリーの形を借りた舞城王太郎の「物語論」ではないのかな。
読み終えてとてもじゃないけどなんかすっきりしなくて、そして求めていたミステリーでもなかったけど、面白くなかったかというとそうでもない。でも友達に薦められるかっていうとそれも微妙な感じ。とっても不思議な小説でした。

ただ三郎はまだまし(?)な方として、周りの人間にめっちゃ迷惑かけまくっている奈津川家の面々が兄弟愛や家族愛や恋人との愛とかで勝手に感動しているのは、俺は絶対に許さないぞ。
とか言うのも舞城王太郎にまんまとのせられているのかな。

No.11 4点 itokin
(2010/01/07 10:33登録)
だめだこりゃ、俺にはあわねえ。こんなにハチャメチャで追い込んだ書き方しなくても筆力はあるのになあ・・・。
続編読む気力なくなった。

No.10 2点 Q
(2005/04/21 19:56登録)
これはそもそもミステリなのか?
読んでもさっぱり分からん。

まさか!これが今噂の叙述トリックというやつじゃなかろうか?

No.9 6点 やどかり
(2004/09/27 15:03登録)
みなさんお気づきのとおり、ストーリーの中にとんでもない矛盾がいくつもある。最初は悩みに悩んでふざけんなくらい思ったが、読み終えた今となってはもうどうでもいいかんじ。(三郎がベンツに乗って家を出て、病院につくときは車種がBMWに変わってるというのが、校正の間違いとしか思えなくてなんだこりゃ?と思ったけど、それもわざとなんだろう)
作中に「物語の嘘」や「矛盾・齟齬」についての三郎の独白みたいなのがあったり、最後のほうで「信じたいものを信じる」とか、思い込みによる選択を絶対のストーリーとしているところから、やはりこれは三郎の物語なんだと思った。だから何でもいいやと。

No.8 6点 バファックス
(2004/07/03 00:40登録)
舞城作ではゆるいのでは? キャラとしゃべくりの距離感に違和感が。でも、楽しい。はっちゃけて切なげ。(って、書くと藤山カンビみたいに聞こえる)

No.7 7点 k−t
(2004/01/29 22:28登録)
全作同様ノリノリ!トリックも何もガンガン潰す!ただラスト3分の1か2は三郎の頭の中の出来事?途中で話し繋がらなくなるでしょ。続き出るのかな?

No.6 4点 四季
(2003/10/21 01:55登録)
ちょっと酷い。前作が面白かったので期待していたが、あの終わり方は無いだろう!ぜひ続編を!
4点は技術点。

No.5 9点 ズズズガガガ
(2003/05/02 00:32登録)
「煙りか土か・・」の四郎よりも三郎の方が感情移入してしまいました。もうどういう展開になってもすべてを受け入れてしまおうと、少々冷静さを欠いてしまう状況になりながら読破して、読み終えてなお身体のどこかで火がくすぶっているような興奮。

No.4 7点 ドクター7
(2002/10/25 22:49登録)
もしかして『ハンニバル』を意識してるのかなと思いました。奈津川家の姿と三郎の内面世界が描かれていくさまは興味深いのですが、三郎の独白があまりにもくどくて、前作のようなスピード感がなくなっている気がします。数々の事件は(アイデアは面白いのですが)所詮添え物でしかなく、そこらへんの人が当り前のように人を殺し、そこらへんの人が当然のように殺されてしまう。おまけにこの終わり方。良くも悪くもそういうところが個性的であり魅力なのだとは思いますが、正直いって少し期待ハズレでした。
P88で高野祥基によって窒息死させられた(おまけに葬式も済んだ)はずの橋本敬が、P126でバラバラ死体になっていて、P278では犯人が別にいて、死因が首の骨折になっているのは何故なんでしょう。悩んでいます。

No.3 8点 okuyama
(2002/10/24 21:19登録)
語り手が四郎から三郎に変わることによって、前作で「事実」とされていた内容がグニャリと変わってしまった。今作品もテンションが低い三郎が主人公なのに破壊力抜群。村上龍の某作品を思わせるラストは衝撃的だった。デュビデュバ。イエー。
大量の伏線や未解決の謎がどうなるのか、解決されない可能性も高いけれど、とにかく今後が楽しみ。

No.2 10点 しゃん
(2002/05/05 09:46登録)
語り手(三郎)は暴力的でありながら消極的。
おどけているが、強い悩みを常に抱えている。
こういった語り手の複雑な性格がこの物語を面白くしていると思う。
下らない、ばかげた事件の数々は主人公の愛や苦しみをうまく引き立てている。
次回作が楽しみ。

No.1 8点 けるる
(2002/05/03 14:40登録)
はたしてこの作品はミステリなんでしょうか?
いや、一応謎はあります。ちょっとした論理もでてきます。解答だらけでもあります。
でも・・・。
要素を満たしても遺伝子配列から組み換えるととんでもないことになるのですね。
もうこの人の作品はニュータイプのものとして受け入れないと、既存の枠組みでは計りきれません。話の内容もぶっ飛んでるし、文章もぶっ飛んでます。でも、下手ではない。圧倒的なのです。個人的には前作の方がよかった。
初見のインパクトの問題か。

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