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ミステリの祭典

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舞田ひとみ14歳、放課後ときどき探偵
舞田ひとみシリーズ/改題『名探偵は反抗期 舞田ひとみの推理ノート』

作家 歌野晶午
出版日2010年10月
平均点5.50点
書評数6人

No.6 7点 虫暮部
(2022/06/26 11:55登録)
 ちゃんと探偵しているひとみが、しかも中学生なりの関わり方だから中途半端で、それ故 “謎の完全な解明を目指さないシリーズ” 。私は良いアイデアだと思う。
 「白+赤=シロ」の “隠し金庫” は、自宅で実践してみた。アレを更に捻ってああいう形で謎に組み込むとはなかなか凝っている。解明部分のカタルシスが凄い。

 小説に於いて、話し方が読者の認識に与える影響の大きさを改めて感じた。それだけに、“話し方と外見のギャップ” と言うキャラクター設定がここでは生きてないんじゃないか。漫画じゃないんだから。どうしても御嬢様&ボーイッシュのイメージから抜け出せなかった。

No.5 5点 E-BANKER
(2015/12/20 17:30登録)
「・・・11歳、ダンスときどき探偵」に続く“舞田ひとみ”シリーズの第二弾。
小学生から中学生へと成長したひとみは、探偵としても成長していた・・・のか?
2010年発表の連作短篇集。

①「白+赤=シロ」=初っ端の事件は本作のレギュラーとなる中学生三人とひとみの出会いから・・・。駅前で募金を呼びかける女性に不信を覚えた四人だったが、渦中の女性が殺害される! タイトルの白と赤はとある国の国旗に関するもの。
②「警備員は見た!」=家政婦ではなく警備員である。女子高に不審者が侵入したのだが、三人の警備員の目を如何にして盗めたのか?ということで、つまりは「密室」テーマ。ただし、思わぬところに「抜け穴」があったことが判明する。ある意味この密室の解法は初めてのような気がする。
③「幽霊は先生」=外国人の臨時英語教師が突然激やせして登壇する! 激やせの理由は何と幽霊を見たからというのだが・・・? 冒頭から伏線は確かに張られていたのだが、それは普通気付くんじゃないかな??
④「電卓男」=携帯電話のある特徴を使った暗号がテーマの一編。小学生がそんな分かりにくい暗号使うなよ!!って気がするのだが・・・。
⑤「誘拐ポリリズム」=④で登場した愛美璃の弟が誘拐された! ゆるーい作品が続いていた本作が急にシュールな展開になる一編。誘拐テーマの作品は数多いが、こういうプロットっていうか誘拐の方法は初めて読んだ。確かに誘拐事件↓、オレオレ詐欺↑は相関関係なんだろうな。
⑥「母」=本筋の結末よりもふたりの登場人物の「母」に関する謎の方が気になる。結局答えは明示されず、次作以降につづく、ということなんだろうな。

以上6編。
前作はあくまでヒントの出し手であったひとみが今回は押しも押されぬ探偵役として主役を張っている。
とはいっても前半はユルメの展開が続いて、読み手も緩~い感じで読んでいたのだが、⑤辺りから雰囲気が急変。謎を積み残したまま続編へということに。

短編らしく、ワンアイデアの切れ味勝負という作品が並んではいるが、まぁそれほどキレキレではない。
それでもさすがに水準級の短編集にはまとめているのは作者熟練の腕だろう。
(個人的ベストはどれかな・・・敢えていえば③or⑤かな)

No.4 5点 まさむね
(2015/12/13 22:46登録)
 14歳になった舞田ひとみ。今回は探偵役なのだけれども、相変わらずすっ呆けた言動が楽しい。でも、ミステリとしては緩いなぁ。イマイチな短編もあったなぁ。(そもそも暗号モノが好きではないのでね。)

No.3 5点 simo10
(2013/09/21 23:21登録)
舞田ひとみシリーズ連作短編集第2弾。
第1弾同様、ひとみのさりげないセリフに親戚の刑事がはっと気が付く展開と思いきや、今回はひとみ自身が探偵よろしく名推理を披露します。
3年間の間にずいぶんと切れ者になったようです(キャラクターは相変わらずですが)。
まあ読みやすいのは期待通りだけど、特にこれといった作品もなかったのも第一弾と同様かな。

No.2 6点 kanamori
(2010/11/23 21:16登録)
舞田ひとみ中学生編。
ひとみに事件と謎を持ち込んでくる語り手のエミリら、女子中学生3人組のキャラクターがよくて、ミステリ部分よりその言動や生態が面白かったので前作より高評価。
パズラーとしてはいずれもユルメですが、激やせ外国人講師の謎「幽霊は先生」が個人的ベスト。
これ以降、17歳高校生編だけでなく、20歳女子大生編、23歳OL編、26歳奥様編.....と続編を希望します(笑)。

No.1 5点 シーマスター
(2010/11/02 22:52登録)
舞田ひとみシリーズ第2弾。

前作から少し大人になったひとみちゃんが今回はしっかり探偵役だし、言動と年齢のギャップを大きく感じさせるものでもなくなっている。(と思う)

ただミステリ的には概して歌野らしいアクに欠ける印象でしたね。もっともこのシリーズは作者自ら公言しているように「ゆるミス」だからね・・・
だけど前作は各短編のリンクがなかなか巧妙で面白かったのに今回はそれも申し訳程度でしたね。

3年後には「17歳」を予定しているそうです。
歌野さん、もしかしてひとみちゃんくらいの娘さんがいるのかな?本作に限ったことではないがティーンの女の子の実態やファッショントレンドの詳細さとか尋常じゃないところもあるからね。

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