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ミステリの祭典

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最後の証人
佐方貞人シリーズ

作家 柚月裕子
出版日2010年05月
平均点5.71点
書評数7人

No.7 6点 VOLKS
(2018/07/22 17:03登録)
安心して読める法廷ミステリー、といった感じだろうか。
とても読みやすく、被害者(家族)に感情移入しやすい。
そうだー、そこそこ突っ込んでハッキリさせちゃえー!
の、ノリで読んでしまえるちょっと軽い二時間ドラマっぽい感じはあるものの、面白かった。

No.6 7点 HORNET
(2017/06/01 21:41登録)
 7点をつけておきながらなんだが、ミステリとしての仕掛けは本サイト利用者なら十分に予想の範疇。もちろん私も、被告が誰かがわかる前から、そもそもそれが仕掛けだと何となく予想はついた。
 しかしながらこの点数なのは、本作品が(というより柚月作品が)、魅力の幹となる部分は仕掛け以上に「法と正義を問う」部分と、「弁護士・佐方の哲学」にあるからだ。概ね行き着く先は予想できていながら、その過程に興味が魅かれ読み進めてしまう。そして、行き着いた先はまず読者の思いを満たしてくれる。
 
<以下ネタバレ注意>
 フィクションとはいえ、息子を失い、そのうえでこの結末を選んだ夫・高瀬光治の胸中はいかばかりか。その悲壮な決意と、そこへ向かう過程で際立つ夫婦(両親)の絆にやるせなさと切なさ、同時にある意味美しさを感じる。
 その決意と覚悟を無にするのが佐方なのだが、佐方は佐方の哲学をもって(おそらく)断腸の思いでその哲学を全うする。
 ストーリーがもつ「力」を感じる作品。

No.5 6点 パンやん
(2016/04/24 10:32登録)
とてもわかりやすく、読み易い法廷もので、人間ドラマとしての描き込みも丁寧なので、ちょいと感動もするものの、ミステリーとしてはストレート。というか、余りにもひねくれた展開を期待する、こちらのミステリー嗜好にも問題が有るのかも。素直に読めない私に誰がした?(笑)

No.4 5点 ボンボン
(2015/03/03 00:35登録)
ミステリとしては、可もなく不可もなく、平均点か。確かに、ノリが二時間ドラマ的。
でも、子を失い、妻を失いつつあったら、自分はどう考えるか、どう行動するのが一番いいのかについては、考えさせられる。
また、(法的にではなく、人間としての)犯罪者に対する社会的制裁についても、現実にあることだし。法律って何だろう、裁判って何だろう、とも考えさせられる。
ただし、文章が増長というか、クドイというか、一つのことを1.5倍くらいに書くので、その分薄くなってしまっている。もっとドライに、周りのことなどが詳しく書き込まれていれば、雰囲気も変わっただろう。

No.3 6点 yoneppi
(2014/03/28 19:00登録)
あまりにもミエミエの叙述トリックに縛られずにもっと登場人物の心理描写に迫ってほしかったが、それでも十分楽しめた。

No.2 6点 ドクターマッコい
(2013/07/24 17:42登録)
法廷の場面で被告人の名前が出てこないのでこれが伏線と予想したらその通りで、法廷ミステリーの初心者的意味合いが強いと思いましたがそれはそれで結構楽しめました。最後に警察官に連れられる人に弁護士はうちの先生をよろしくとかのくだりは、粋な感じがしました。

No.1 4点 kanamori
(2010/11/19 18:08登録)
法廷ミステリ。
タイトルから、クリスティや小泉喜美子の有名作品を連想せざるをえないこともありますが、小説技巧があまり上手でないため仕掛けが早々に判ってしまいました。それだけがこの小説の読みどころではありませんが、登場人物がいずれも類型的に思えて、二時間ドラマの脚本を読むようでした。どうも、「このミス大賞」出身作家の作品とはどれも相性が良くないようです。

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