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ミステリの祭典

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夏の夜会

作家 西澤保彦
出版日2001年09月
平均点5.50点
書評数8人

No.8 5点 ぷちレコード
(2022/12/18 23:03登録)
出発点の設定だけで取り上げるならば、かなり現実離れしているように映る。三十年ものあいだ、被害者が誰であるかという重大な情報を間違って覚えてたままでいるなどということが普通あり得るだろうかと。
冒頭に「記憶」と「創造」についての考察が記されているのも、作者お馴染みの作品世界内におけるルールの提示かと思わせる。
あり得ないような設定からスタートしつつ、読者を謎解きの人工世界から現実へとさりげなく突き放してみせるような空恐ろしいミステリ。

No.7 5点 spam-musubi
(2011/06/24 20:17登録)
記憶の曖昧さ(恣意性)をテーマにした珍しいミステリ。
古い(抑圧していた)記憶が甦ってくることが、そのまま謎解きに
つながっていくという趣向は面白かった。

No.6 2点 まさむね
(2011/04/23 08:35登録)
 期待はずれ。
 そもそも「記憶の曖昧性をネタにしてます」って表明してるのですから,記憶の喚起によるどんでん返しが続出しても,はぁそうですか,随分引っ張りますねぇくらいの印象しか持てませんでした。惰性というか,むしろ「早く終わんないかなぁ」と思いつつ読んでましたよ。だって,真相をすごーく回りくどく説明していったに過ぎないんだもん。盛り上がりにも乏しいし,正直つまらない。
 登場人物の会話メインで進んでいくのも,苗字が読みづらいのもかなり面倒です。それと,みんな記憶なくしすぎだってば。

No.5 7点 shige-tee
(2007/08/31 13:28登録)
過去の記憶を題材とした作品。基本的には何人かで議論しながら進めていくのですが、昔の曖昧な記憶を頼りに進むので匠千暁シリーズのように論理的に事は進まず、また記憶のあやふやさもあって事実(と仮定していたもの)が二転三転するので読んでてもどかしいです。ただ話の中の記憶の曖昧さの描き方が、自分の感じている子供時代の記憶の朧げさとうまく共鳴しあったのでノスタルジックな感覚に浸れました。過去の記憶というものをうまく描けていると思います。

No.4 8点 しゃん
(2002/12/27 17:14登録)
あやふやな記憶を扱ったミステリ。
 昔の記憶というものはあやふやで、他人と記憶を照らし合わせてみると、話が食い違ったりする。どんどん考えていくと、記憶に矛盾があったり、無意識に捏造されていることが分かったりする。その記憶の曖昧さを上手く描けているように思う。
 著者も述べている通り、普通の本格ミステリと違い、確かな記憶というものが存在しない。そのことによって何が起こるか全くわからないというはらはらどきどき感があった。
 ラストも綺麗にまとまっている、という印象を受けた。

No.3 5点 okuyama
(2002/09/17 13:57登録)
結婚式で再会した小学校の同級生が、当時の殺人事件について各々の記憶をもとに推理していく、という展開が面白かったです。趣向としては『麦酒の家の冒険』に近いかな。スラスラ読めます。
同窓会(じゃないけど)の雰囲気、小学校の思い出など、ノスタルジックで良かったです。

No.2 6点 KANNO
(2002/04/14 23:06登録)
ちょっと辛かった。そして、痛かった。西澤ファンなら読める、かな。

No.1 6点 ツナ子
(2001/10/28 12:42登録)
読んでいる内にグルグル(目眩)してくる…

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