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ミステリの祭典

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SOSの猿

作家 伊坂幸太郎
出版日2009年11月
平均点4.33点
書評数6人

No.6 4点 HORNET
(2024/03/10 20:19登録)
 古本市で、ワゴンにある本を物色していたら本作のサイン本を発見したので「ラッキー!」と思って購入。久しぶりに氏の作品を読む機会となった。
 だが、氏の作品としては珍しくリーダビリティが高まらなかった。文体が読みにくいわけではなくいつものトーンなのだが、いかんせん物語設定についていけない。昔なじみの近所のお姉さんに、ひきこもりの息子の相談をされた遠藤二郎が、そのひきこもり息子・辺見眞人が語る妄想(?)が、未来を予言していた(かもしれない)ことに気付くストーリーなのだが、結局何だったのかあいまいなまま終結する。どれがイマジネーションで、どれが現実なのか読み分けるのもややこしく、そのうえ結末が書いたとおりなので、なんだか…って感じだった。

No.5 4点 simo10
(2013/08/14 11:12登録)
タイトルからはどんな話なのか全く想像がつかない本書。伊坂氏はミステリ作家ではないことは分かりましたが、とりあえずこれも読んでみました。
ミステリ作家ではないが、読者に対して謎を提示し、最後に真相を披露するというスタイルの作品もいくつかありますが、この作品もそのようです。
本書のメインの謎は、非現実的な現象が起きる「猿の話」等、話の構造自体が謎となっているものだと思います。このような謎は好みなのですが、いかんせん、登場人物が全く好きになれない。というより、そのセリフ等回し等から重力ピエロ以来の鳥肌が立つような嫌悪感を感じました。(孟子ちゃんだと?)
ミステリを読むときは事前情報(先入観)を排除するため、なるべく作品の書評、採点や背表紙のコメントなどを見ないようにしているのですが、もうこの作家のこの先の作品は(ミステリでもないし)このサイト内で評価の高いものに絞って読むことにします。

No.4 2点 ムラ
(2013/03/01 21:53登録)
駄作でもないし、いい話ではあるのだが、いかんせん楽しむことが出来なかった。
ストーリーがあまり進んでいるように感じないというか単調。なにより話の枠組みのタネあかしをされてもたいした感動が無かった。
ちょっとためになる話的なのを重視すすぎて肝心の内容が薄くなってると個人的には思った。
伊坂お得意の逆転劇も大して出てこないし。

No.3 5点 VOLKS
(2010/11/12 02:47登録)
2人の視点から交互にストーリーを進め、パズルをはめ込んでいくように1つの物語に仕上げるといった手法は氏ならでは、といった感じがした。
「悪魔払い」という着眼点には「そうきたか(笑)」とニヤッとさせられた。

No.2 4点 江守森江
(2009/12/12 02:50登録)
読売新聞連載中に読んでいたので内容を知っている為、本を入手していない。
作者は基本的に一般文芸作家でミステリー風味な作品もある、と認識している。
新聞連載で読んだからか細切れ感が強く楽しめなかった。
細切れで読んでは作者の上手さは活きない。
一冊通しで再読する気になる程好きな作家ではないので、大幅加筆修正部分中心に立ち読みしてみたが繋がりは良くなっていた。
しかし、ミステリー風味も薄く低評価にした。
世間一般の評価や人気に関係なく、私には肌の合わない作家の一人になっている。

No.1 7点 だい様
(2009/12/12 00:41登録)
引きこもりの理由があまりにリアル過ぎて驚いた。

悪魔払い、因果関係の話は特に楽しめました。

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