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ミステリの祭典

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QED 竹取伝説
QEDシリーズ

作家 高田崇史
出版日2003年01月
平均点5.33点
書評数6人

No.6 5点 ボナンザ
(2018/04/26 22:36登録)
前作に引き続き、歴史考察に殺人がおまけでくっついてくる。歴史考察が好きならお勧め。

No.5 7点 nukkam
(2016/05/25 17:37登録)
(ネタバレなしです) 「QED 式の密室」(2002年)の幕切れから物語が始まる、2003年発表の桑原崇シリーズ第6作の本格派推理小説です(前作のネタバレはありませんし、読んでいなくても問題はありません)。このシリーズは歴史や文学の謎解きと現代に起こった犯罪の謎解きの両方を楽しめるのが特長ですが、本書では前者に関しては「竹取物語」という童話などでなじみ深い文学を取り上げています。後者も魔のカーブと呼ばれる場所で連続する交通事故で死んだ2人が2人とも竹が光ったと言い残したという大変魅力的な謎が用意されていて、これまでに読んだ作品の中では1番ページをめくる手がもどかしく感じられた作品でした。それだけに謎が盛り上ったところで、話が切り替わってしまう展開が何とも歯がゆく感じる時もありましたが。専門的知識を求めているので読者が解決前に真相を当てるのは難しいと思いますが、なかなかユニークなトリックが使われています。

No.4 4点 TON2
(2012/11/08 22:58登録)
竹とは賤民をあらわし、機織りも同様の意味を持つという。
相変わらず、殺人事件は付け足しです。

No.3 5点 E-BANKER
(2009/11/21 23:36登録)
QEDシリーズ。
まぁ、本シリーズの特徴かもしれませんが、ストーリーの半分以上は「竹取物語」に関する歴史的考察と薀蓄で占められています。
本編の殺人事件の方は、作者の得意分野である薬学関係のトリックが使われていますが、ほとんど付録的な印象。
読者の側も、殺人事件の解決云々よりは、「竹取物語」の真相究明の方が面白く感じるんじゃないでしょうか。
作者の狙いとしては、歴史ミステリーと本格ミステリーの融合なのかもしれませんが、結果としてはどちらも中途半端になっている感は拭えません。

No.2 6点 ごんべ
(2003/09/04 09:21登録)
先の採点者の方も言われている通り、論証に関しては結論先行型でしょう。しかし、それは仕方ないのではないかと思います。だからその部分の展開に関しては「とても楽しめた(8点)」をあげたいと思います。
しかし、ミステリそのもののに関しては「イマイチ(4点)」。トリックは薬学知識を応用したものでしょうけど、それが秀でているわけではないし、また主題の歴史との絡みにも魅力を感じなかった。
1作、2作を読んで、いきなりこの6作だったから…と言うわけでもなさそうだし…
…で平均で6点とさせていただきました。

No.1 5点 しゃん
(2003/02/02 20:16登録)
 論証が結論先行型のように思え、非論理的で、こじ付けがましく感じた。難しいことをわざわざ難しく説明しているように思えるのも理解しづらく、私の好みには合わなかった。
 現実の事件に関しては、到底あれだけでは論理的に真相が導けるとは思えない。そして、直感的に真相を導くタイプの探偵役にも思えない。

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