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ミステリの祭典

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QED 東照宮の怨
QEDシリーズ

作家 高田崇史
出版日2001年01月
平均点6.12点
書評数8人

No.8 6点 makomako
(2022/09/11 08:53登録)
 久しぶりにこのシリーズを読みなおしています。
 薀蓄が好きな私は殺人のお話などはすっかり忘れてタタルの薀蓄はまあおぼえていました。
 結局はこういった薀蓄が楽しみで読んでいたということになるのかもしれません。
 殺人の動機も犯人もすっかり忘れていたが、初読当時にもこれで殺人の動機となったとするのはちょっと無理があると思ったことだけは覚えていました。
 意外な犯人と意外な動機そして歴史からくる謎など魅力的な内容ですが、それを結びつけるにはやはりある程度の無理があることは否めないのでしょう。

No.7 4点 ボナンザ
(2017/11/11 20:40登録)
相変わらずの蘊蓄披露と自説展開だが、肝心のミステリ部分がややお粗末。
明らかに不要な子供二人のモノローグとかはミスリードですらなく、構成に難あり。

No.6 6点 TON2
(2012/11/08 22:48登録)
(ネタバレ)
東照宮建造の黒幕は南海坊天海。彼は日光の地を選ぶことにより、江戸の霊的おさえとするとともに、自分にとっても薬師如来と日光菩薩、月光菩薩を出現せしめた。
日本において、宮の名を持つ神社は、明治神宮のように皇室の祖先神を祀るものであり(天満宮のように怨霊鎮魂のための例外はあるが)、家康は皇室祖先神と同列になったのだ。
桑原崇の語る薀蓄は勉強になるなぁ。ミステリーというよりも、歴史の新解釈の教養本とトンデモ本が合わさったような内容です。

No.5 6点 nukkam
(2010/02/15 17:02登録)
(ネタバレなしです) 文学史に疎い私にはこのシリーズはあまり相性がいいとはいえなかったのですが、2001年発表の桑原崇シリーズ第4作の本格派推理小説である本書は結構面白く読めました。文学史の謎解きは(今回は三十六歌仙で、果たして全部の歌が紹介されています)相変わらず私には難解過ぎでしたけど、スリリングな現代の謎解きとうまく融合している上に歴史の謎の真相にスケールの壮大さを感じることができたからかもしれません。

No.4 8点 もよもよ
(2004/07/04 21:59登録)
それほど期待せずに読んだので、なかなか面白かったです。(私もちょっと甘めの点数かもしれません)
事件の解決の仕方は強引なところもありますが、事件と東照宮の謎が直接関わりがあったところがよかったです。
登場人物たちも、ぎこちなさがなくなってきた気がします。
被害者の家族関係がやや特殊ですが、それが事件とは全く関わりがなかったのが少し後味悪いです。ミスリードなのかもしれませんが。

No.3 8点 じゃすう
(2004/04/02 23:21登録)
点数はちょっと甘めかもしれません。
力技ですが、歴史パート部分の説得力は、それなりにあるように感じました。言霊信仰やひとつのフレーズに隠された何重もの意味についても、シリーズを追っていればある程度納得できますし。
事件の方との繋がり方はやや強引な所があるものの、本格推理の範疇ではないかと思いました。

結局、犯人はあれから……?

動機はわからないし興味ないとか言いながら、まず動機面から犯人を追い詰めていった探偵のタタルさん、ステキすぎます(笑)

No.2 5点 ごんべ
(2003/09/29 12:06登録)
この作品でこのQEDシリーズは現時点で読了(結構読む順番が後先になってしまった)。
今回の歴史暗部新解釈薀蓄はちょっと強引ではないかい?ってなのが正直な感想ですね。
相変わらず現実部の事件の内容の薄さが目立つけど、犯人がタタルと童謡の知識&解釈で行動していたと言うのが、ちょっと強引過ぎなんですよね。
世の中そんな人は少ないのでは?

No.1 6点 しゃん
(2002/06/21 18:09登録)
前半、中盤と面白く読めた、が
強引過ぎる
どうして、タタルは犯人が分かったのかいまだによく分からないし
犯人がどうして動機の根幹となる薀蓄を信じていたか、よく分からない

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