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ミステリの祭典

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密室殺人ゲーム2.0
密室殺人ゲームシリーズ

作家 歌野晶午
出版日2009年08月
平均点5.78点
書評数27人

No.7 5点 江守森江
(2010/07/25 02:24登録)
一編一編のトリックはボツネタの寄せ集めでも、全体的には斬新だった前作を微妙にスライドさせた作品で、それを上手いと感じるか、変わり映えしないと感じるかで評価が割れる。
私的には(書かれるか微妙な)シリーズの次作次第だが、前作程の斬新さを感じなかった印象で採点した。
※余談
[馬券オヤジ視点での作品評価方法の模索]
近年の競走馬はレース毎にレーティングされ、それを比較する事で年度レベルもわかる(同じダービー馬でも明らかにレベル差がある)
ミステリ評価も専門機関(作家・出版社としがらみの無い事が大前提)でレーティングすれば年度レベルもハッキリするし、読者の指針になると思っている。
この作品が「本格ミステリ大賞」を受賞したがレーティング格付けしていれば、昨年は年度レベルが低かった事も丸解りだったと思う。
ランキングだと大勢に読まれる人気作家が作品レベルに関係なく有利過ぎる欠陥がある。

No.6 5点 まさむね
(2010/07/17 14:38登録)
続編だけに,前作ほどの斬新さは感じない。(当たり前か)
Q3とQ4は結構面白かったですが,他の作品は・・・
無駄に長い印象を受けたのも事実。
総合的にこの採点で。

No.5 5点 kanamori
(2010/07/15 17:47登録)
前作を踏まえた上の趣向を凝らしていますが、やはりパートⅡゆえのマンネリ感は否めませんでした。
個々のトリックは前作に劣らないとは思いますが、これで本格ミステリ大賞というのはちょっと解せません。

No.4 6点 シーマスター
(2010/02/22 22:40登録)
殺人ゲームシリーズ第二弾。

第1話・・・アイデアはとてもユニーク(この「ルール」読めた人いる?)だが、こんなにたくさん無関係に見える殺人事件が起きて、それぞれにそれなりのシチュエーションがあるのだから読み疲れるよなァ。まァこのネタを十分生かすためにはしょうがないか。
2・・・こういうのは5ページくらいですませてくれ。
3・・・これは凄まじいトリックだ。
4・・・時刻表まみれの推理合戦は読み疲れるよなァ。まァこのシリーズならではのトリックには驚きがあるといえばある。
5・・・プロローグで前作(王手飛車取り)の事後が明らかにされるが、本編は古典的な不可能殺人モノ。
6・・・大したことないネタを「凝らせすぎ」。長すぎ。

全体的にミステリの質は前作より高いと思うが、他の方も仰るように、このシリーズはもういいんじゃないかな。
AVチャットの擦れた会話での推理合戦は一、二編なら許せるけど全部だとさすがにゲンナリズムすよね。でもまだ引っ張りそうな気配あるね。
以前のような淡々と陰鬱さを描出する短編の方が好きなんだけどなー

たのむよ晶ちゃん。 (何様?)

No.3 6点 測量ボ-イ
(2010/02/07 13:59登録)
それなりに面白く満足はできますが、やはり前作の二番煎じ
といった印象は拭えないでしょう。

No.2 6点 こう
(2009/11/09 00:55登録)
 先にteddhiriさんが書かれている通りで殺人の醜悪さは前作以上ですが面白みは前作より半減していると思います。
 前作はアイデア一本勝ちでしたが今作は前作ありきな内容でもあり、また衝撃がどうしても薄いです。
 前作ラストの解明もされていますがこの内容ならこのシリーズはこれで終わりでいいかな、と私も思いました。 

No.1 6点 teddhiri
(2009/08/10 19:35登録)
前作は強烈な毒を含んだ設定にバカトリックあり叙述トリックありで結末がイマイチなものの傑作だったと思う。今回はネタ的に強烈なものは本作でもあるのだが、何か二番煎じか少し過激にしてみましたといった感じしかしなかった。
多分このシリーズはもう打ち止めにした方がいいとすら思った。以上のようにボロクソに言ったものの、一定のレベルは維持していますし、面白いことは保障します。

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