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ミステリの祭典

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怪人二十面相
明智小五郎シリーズ

作家 江戸川乱歩
出版日1964年08月
平均点6.29点
書評数7人

No.7 6点 みりん
(2024/10/29 04:23登録)
掲示板にて大人になってから再読したという方がいて、私もつい。
怪人二十面相はその存在自体がミステリアスな神出鬼没の超人というイメージでしたが、意外と協力者をお金で買収したり、明智と煽り合ったり、子供にいっぱい食わされたりと、人間臭いのが意外でした。
当時の少年達が寝る間も惜しんで、夢中に読んでいる姿が目に浮かびます。

乱歩がティーン向けに書いた作品は、区別のために「明智小五郎シリーズ」より「少年探偵団シリーズ」にした方が良さそう…?

No.6 6点 mediocrity
(2020/07/27 04:04登録)
対象年齢は小学校高学年くらいでしょうか。
もっと子供だましなのかと思っていましたが、子供向けには贅沢すぎるのではないかと思うほどネタが詰まっていて、予想していたよりはるかに読みがいがありました。実際何か所かは、自分の読みが外れていましたから。

No.5 8点 クリスティ再読
(2020/04/18 15:09登録)
その頃、東京中の町という町、家という家では、二人以上の人が顔を合わせさえすれば、まるでお天気の挨拶でもするように、怪人「二十面相」の噂をしていました。

この書き出しからして、すでにレジェンドだ。「二銭銅貨」の冒頭と似ている、という話もあるが、完成された乱歩の語り口とは比較にならないな。もちろんルパンに想を得て、少年向けに書かれたわけで、トリックにフィージビリティがないとかリアリティがないとか、そういうことを言うのは野暮だ。怪盗対名探偵のガチ対決に込められた、乱歩の夢の熱量にアテられないなら、本作を読む意味なんて、なかろうよ。

木造の観音さまの右手が、グーッと前に伸びたではありませんか。しかも、その指には、お定まりの蓮の茎ではなくて一挺のピストルが、ピッタリと賊の胸に狙いを定めて、握られていたではありませんか。

乱歩節、全開である。しかも「拳銃観音」というシュールな奇想までついてくる! 乱歩のアイデアって、絵として実にファンタジックなんだよね。語り口よし、絵にしてよし、簡潔にしてスリリング。場面場面のすばらしさに、終始圧倒された再読でした。

No.4 5点 ボナンザ
(2014/04/07 16:10登録)
あまりにも有名なシリーズ第一作。今読めば馬鹿馬鹿しいが、子供心にわくわくさせられたのは否定できない。
古い版のほうが不気味なイメージが出ていてよかった。

No.3 5点 バード
(2013/05/19 13:12登録)
ふと古本屋でタイトルを見て有名作なのに読んでないと気づき購入し一気読みさすがに子供むけとあって読みやすかった。
個性的なキャラたちが動いてて面白かった、でも以外な展開があるわけでもなく再読は多分しないと思う。

No.2 6点 江守森江
(2010/06/07 18:28登録)
TBS系深夜ドラマを観て、再読したくなり再読したら怪人二十面相=帰ってきたウルトラマン(郷秀樹・俳優は団次郎)だった「少年探偵団」のドラマも再度観たくなりトランク・ルームのダンボールに詰め込んで置いたVHSビデオを引っ張り出して息子と一緒に観てしまった。
息子の世代には「名探偵コナン」だが、私の世代には怪人二十面相・明智小五郎・小林少年のお約束な世界の方が馴染める。
先日、図書館で見た江戸川乱歩ガイドの地図をコピーして、息子の夏休み企画として一緒に東京散策してみたくなった。
親子でミステリーは非常に楽しい(なんて親バカなんだ!)

No.1 8点 給食番長
(2009/07/04 00:59登録)
ドキドキワクワクでとても楽しめました。

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