home

ミステリの祭典

login
奇想、天を動かす
吉敷竹史シリーズ

作家 島田荘司
出版日1989年09月
平均点7.88点
書評数67人

No.7 8点 モトキング
(2001/11/28 17:00登録)
島田荘司は物理トリックが相変わらず凄い。
本作は、社会派と本格が真っ向から融合した傑作例として、よく挙げられているが、私自身の好みとしては、やはり社会派系の雰囲気は好かん。
確かに作品として、無理なく、というか、結構見事に成功していると思うが、私としては社会派部分を全て削ってしまっても問題ないと思う。っていうかむしろそっちの方が好きだったろう。
でも、これはある意味、社会派と本格派との垣根などによってミステリを分けたくないという、島田先生自身の意志も影響したんでしょうね。挑戦というか。
そもそも社会派じゃないとミステリじゃないなんて思想自体ナンセンスですもんね。
しかしながら、かくいう私は絶対本格派なんですが…。
とりあえず、社会派要素のあるなしに関係ないくらい融合の出来は自然で(っていうか、これに限らず吉敷シリーズは、概ね社会派の臭いがしつつも完成されてますけどね)、かつ本格部分の出来が良いのでこの点数。

PS でもやっぱ御手洗が最高です。

No.6 7点 由良小三郎
(2001/10/18 20:26登録)
ちょっと現実ばなれした幻想的なイメージの部分をなくしてしまうと、西村京太郎になってしまうという訳のわからない批評でごめんなさい。

No.5 4点 pon
(2001/07/30 00:12登録)
社会的弱者に対する差別をミステリで取り上げる場合、その差別ゆえにいわれなき容疑を受けるとか、犯罪の動機として心情的に同意できるとか、描かれる犯罪と有機的必然的連関が必要ではないでしょうか。子の小説では朝鮮人問題は犯行の動機に直接関連していないように思います。単にミステリの材料として利用されているにすぎないと嫌悪感を覚えるのは僕だけですか?

No.4 6点 tenkyu
(2001/06/18 23:49登録)
う〜ん・・・融合してるか?
幻想性にリアリズムが喰われてしまっている印象を受けたんですが・・・・
あと、金田一〜!

No.3 9点 SAK
(2001/06/16 18:12登録)
島田トリック炸裂。
吉敷が今回も熱い。

No.2 10点 小太郎
(2001/05/28 13:28登録)
>本格ミステリでもあるし、また社会派推理でもある。
>この2つが見事に融合した奇跡的な作品だと思います。
↑まさにおっしゃる通り、傑作でした。

No.1 9点 Nakatz
(2001/05/02 16:29登録)
本格ミステリでもあるし、また社会派推理でもある。
この2つが見事に融合した、奇跡的な作品だと思います。

67中の書評を表示しています 61 - 67