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ミステリの祭典

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警官の血
警官の血シリーズ

作家 佐々木譲
出版日2007年09月
平均点7.29点
書評数7人

No.7 8点
(2022/09/26 15:48登録)
親、子、孫3代の警官一家が探る殺人事件の謎と戦後から平成に至る日本社会の変化を作品に取り入れています。
謎の真相はそれほど意外ではなかったのですが3人の主人公を巡る物語は読み応えがありました。

No.6 7点 いけお
(2012/06/19 11:26登録)
最終的にミステリであれば無駄に感じる部分もあったが、ミステリではないので納得。真相はひねりがないが、リーダビリティを評価。

No.5 7点 ZAto
(2011/04/11 00:11登録)
エピローグでは祖父の代から受け継がれたブリキ製のホイッスルを首から提げた和也が、颯爽と犯人逮捕の現場に臨む。
惜しむらくはそれまでホイッスルにまったく物語が与えられていなかったことで、やや力づくで三代続いた戦後六十年の警官物語をまとめられたような気もしたが、このエピローグは嫌いではなかった。

No.4 7点 HORNET
(2011/01/09 18:30登録)
 ミステリとしての謎は,意外性も謎も中程度。警官の生き様が描かれていることをむしろ主として考えたほうがよい。そういう意味で三世代にわたる警官一家の生き様が,三者三様で面白いと思いました。個人的には第一部が一番好きです。

No.3 6点 江守森江
(2010/06/28 23:56登録)
テレビ朝日で2夜連続放送したスペシャル・ドラマを先に観ていた。
ドラマ同様に楽しめたので、どちらが先でも問題ないだろう(今だと、原作の方が先に接し易い)
三代に渡り描かれ、どの世代の事件も取り立てて面白くはない。
それでも、警察エンターテインメントととして作品の流れを追えばよいだけなので非常にリーダビリティが高く娯楽としての読書が堪能出来た。
やや間延びする二代目の描写もラストに繋がり上手く処理している。
警察内部は、描いただけでミステリーやエンターテインメントになる素晴らしい題材だとつくづく思える。

No.2 8点 touko
(2010/01/30 12:47登録)
戦後から現在に至る警官一族の物語。
時代の波に翻弄される部分はあっても、祖父・親・孫と芯になる性格やスタンスはぶれていないのがよかったです。
孫の代にでやっと解き明かされた祖父の死の真相は、冒頭から思わせぶりたっぷりにひっぱっていたわりに意外性はなかったけれど、ラストでなるほど、こう使うためかと、ミステリとしてではなくエンタメとして納得。
もっとも、謎でひっぱる部分がなくても、十分に楽しめる作品だとは思います。

個人的に作品の舞台に馴染みの場所が多くて入り込みやすかったので+1点

No.1 8点 あびびび
(2009/01/05 13:59登録)
三代続く警官一家の大河的ドラマ。直木賞の候補になったが、さすがササキジョーというべき緻密さと構成力で引っ張り、読ませる。今度映像化されるらしいが、三代に渡る時代的背景と人物描写がいかにも楽しみ。

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