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ミステリの祭典

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ジェネラル・ルージュの凱旋
田口&白鳥シリーズ

作家 海堂尊
出版日2007年04月
平均点6.29点
書評数7人

No.7 6点 E-BANKER
(2012/01/27 23:55登録)
田口&白鳥シリーズの3作目。
2作目の「ナイチンゲールの沈黙」とほぼ時を同じくして東城大病院で巻き起こる事件の顛末が描かれます。

~伝説の歌姫が東城大学医学部付属病院に緊急入院した頃、不定愁訴外来担当の田口のもとには匿名の告発文書が届いていた。「将軍(ジェネラル)」の異名をとる救命救急センター部長の速水医師が特定業者と癒着しているという。高階病院長から依頼を受けた田口は仕方なく調査に乗り出すことに・・・~

ちょっと失敗したなぁー
前作(もしくは並作というべきか)「ナイチンゲールの沈黙」を読んでから時間が経ってしまったため、その辺の関連性が若干よく分からなかった。(まぁあまり関係ないとも言えるが・・・)
でも、相変わらずのスピード感&プロットの妙って言えばいいのか、とにかく見事な医療エンタメ小説だと思います。
ミステリー要素云々でいうなら、「謎解き」部分は皆無に等しいのであるが・・・

今回のテーマである「救急医療」というのは、確かに現代医療にとっても重要課題の1つであり、この作品の主人公である速水医師のような存在がなければ、恐らく救急医療は崩壊してしまうのだろう。
個人的には、佐藤医師がリスクマネジメント委員会で言い放った台詞(速水医師に対するヤツね)と、その後の速水の佐藤に対する態度が最も印象的だった。
これこそ、ワガママで独善的と言われながらも、その肩に重い責任を負って生きている男の矜持なんだろう。

せっかく久々に本シリーズを読了したので、次作以降も早めに読んでおこう。
(姫宮がこの後桜宮病院に潜入するということは、「螺鈿迷宮」に続くわけですよね・・・)

No.6 5点 touko
(2010/02/17 00:11登録)
ミステリ色はいつにも増して薄いです。
速水の最大の見せ場、タイトルの元になった場面で、どうしても噴出してしまう……。

No.5 6点 まさむね
(2010/02/06 17:51登録)
海堂作品。読む順番は守った方が楽しめます。
特にこの作品は「ナイチンゲール~」と同時進行。
同時期に一気に読むことをお勧めします。
ミステリー性はかなり低い(というか,ミステリーと言っていいのかな?)ものの,純粋に楽しめました。

No.4 7点 江守森江
(2009/10/05 07:42登録)
「ナイチンゲール〜」と舞台やキャラを含め同時進行で、その為シリーズ順に読み進める事が前提になる。
内部告発者は誰か?部分のみミステリーの範疇な医療系エンタメ作品。
キャラ立ち、ご都合主義ならではのストーリー展開、作者の理屈っぽさを昇華した討論場面等シリーズ読者には読み所満載で楽しめる。
一方、作者の主張に辟易したら、この作品まで読んで離れればよい分岐点と言える。
※余談的追記
フジテレビ系で放送のドラマは、原作からキャラを借りた別物で、某海外医療ドラマのパクリにしか思えない。

No.3 7点 あるびれお
(2009/06/23 04:56登録)
面白かったけど、「ナイチンゲール...」と合わせて一冊にして、過剰な部分を削ったら、もっと良かったんじゃないかな。

No.2 5点 白い風
(2008/11/19 00:15登録)
田口&白鳥シリーズ第3弾です。
これは過去の3作(+外伝)を読んでいないと全く愉しめない気がします。
特に「ナイチンゲールの沈黙」は必読だと思います。
内容は、相変わらず個性的なメンバーで面白かったです。
でも、今回は”ミステリ”要素は皆無だった気がする…。
だからちょっと辛目の評価をしました。

No.1 8点 VOLKS
(2008/09/20 13:45登録)
今回の作品は『火喰い鳥』のインパクトがもう少しだが、新たなヒーロー『将軍』が登場。
ミステリィ度は低いが、臨場感ある医療現場のシーンはさすが本職の作家ならではの描写。読み物としてとても面白かった。
「チーム・バチスタ」「ナイチンゲール」「螺鈿」と3作全て読んでからこの作品を読むとより解りやすく楽しめる。

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