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ミステリの祭典

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クラリネット症候群

作家 乾くるみ
出版日2008年04月
平均点3.67点
書評数6人

No.6 3点 斎藤警部
(2021/03/14 21:29登録)
設定都合上、リーダビリティが瞬間風速めちゃ低い所もちょいちょい、が全体通せば無意味に快調!! 瞬時瞬時面白いし、楽器等の知識も綺麗に纏めたし、真相はぐるぐる重ねて闇からの使者っぷり、秘めたる社会要素も滲んだのが見えたが、、それでもこりゃただの××だ。いいぞ。俺は推さん。俺のSOWとは無縁。試しに読んでみ、これも経験よ。

No.5 5点 E-BANKER
(2014/06/06 22:17登録)
「マリオネット症候群」「クラリネット症候群」の中編二編で構成された作品集。
作者らしい「企み」に満ちた作品に仕上がっている(かどうか・・・)。

①「マリオネット症候群」=朝、目覚めてみると、なぜか自分の体に他人が乗り移っていた(!)、そしてその様子を「神の視点」で見つめる本当の自分がいる・・・という訳の分からない特殊設定。しかも、乗り移ったのは何と憧れの男性で、その男は実際には殺されていた(!)、って書いてると何が何だか分からないように思えてくる。特に、この特殊設定が入り乱れる終盤は混乱の極み!
設定は西澤保彦の「人格転移の殺人」を彷彿させるけど、こちらの方が「イタイ」ように思えた。くだらないと言えばくだらないけど、こんなことを真剣に書いてる作者は何だか好きだ。

②「クラリネット症候群」=“ドレミ・・・の音が聞こえない? 巨乳で童顔、憧れの先輩であるエリちゃんの前でクラリネットが壊れた直後から、僕の耳はおかしくなった。しかも怪事件に巻き込まれ・・・”
「ドレミファソラシド」抜きの文章を読むのがなかなかつらかった。メインテーマは作者得意の「暗号」なのだが、これは相当無理やり感のある解法だし、プロットもかなり安直に思えた。作者の「遊び心」は分かるけど、小説としては体をなさないのがダメだろう。
まぁ広い心を持って読むことをお勧めします。

以上2編。
「リピート」や「スリープ」につながる“特殊設定下”のミステリー。
この作品世界を楽しめるかどうかで違うのだろうが、前出の二作に比べ、プロットを煮詰めないまま出しました的な雰囲気がありあり。
サクサク読めるのが救いかな。
(①はまずまず好き。②はちょっとヒドイ。)

No.4 4点 yoneppi
(2013/12/14 19:48登録)
マリオネットはまあまあ良かった。クラリネットは読みづらかった。

No.3 3点 蟷螂の斧
(2012/05/03 10:37登録)
ドレミ・・・の音が聞こえなくなることにより、本文中の会話もドレミ・・・がぬけてしまって非常に読みにくい。ドレミ・・・をいれて(想像して)読む根気はありませんでした(笑)。手紙の暗号を解くだけの話?

No.2 5点 まさむね
(2010/08/19 21:59登録)
中編2本で構成。心をかるーくして読んでみた。
①マリオネット症候群
 ありがちな設定と途中まで思わせつつの,終盤の展開っぷりは嫌いではない。
②クラリネット症候群
 とあるシーンは,バカバカし過ぎてちょっと笑えた。結末にはやや不満も。

No.1 2点 いけお
(2010/01/20 03:09登録)
内容もくだらないし、クラリネット症候群視点での文が読みにくい。

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